フランチャイズ化するには?
フランチャイズ化するにはどのようなことが必要ですか?先日、フランチャイズ化のご相談でフランチャイズ本部構築展開立ち上げを検討している企業様からご質問がありましたので、ご回答させて頂きます。
〇フランチャイズ化するには?
フランチャイズ化をするには、フランチャイズ本部構築が必要となります。
フランチャイズ本部構築とは、自社の事業モデルをパッケージ化し、加盟店が獲得できる体制を構築し、加盟店が獲得した後では、実際に研修を実施して、開業して頂き、加えて継続的なフォローを実施していく体制をつくることです。次にフランチャイズ化をするための手順を弊社の考えになりますが明記して参ります。
①成功モデル分析
自社の事業モデルを、商品、立地、運営、販促、収益、開業費用の5つの視点から分析を実施して参ります。どのような点を加盟店に水平展開をすれば良いか、自社の事業モデルの成功要因は何か?どのように汎用性を持たせれば良いか?等検討して参ります。ここがフランチャイズ化する上での最初のステップとなります。また、フランチャイズ化するにあたって、事業モデルを見直したり、新たなシステム構築や物流体制等もこの段階で検討していきます。
②フランチャイズの基本設計
フランチャイズの基本設計とは、フランチャイズ本部の役割、フランチャイズ加盟店の役割を決め、実際に加盟金や研修費、ロイヤリティ等のフランチャイズ加盟店が本部に対価として支払う費用の他、加盟条件や契約条件等を決めるフェーズです。成功モデルの分析と結果とフランチャイズ加盟開発の戦略からここを設定していくことが必要です。
③フランチャイズ加盟店の加盟店開発戦略及びツールの作成
フランチャイズは、フランチャイズ加盟店を開発しないとフランチャイズ化は始まりませんので、どのような加盟店開発戦略を実施していくべきか?成功モデルとフランチャイズの基本設計から検討していきます。更に事業説明会や資料請求時に希望者に配布や閲覧ができる資料の作成が必要となります。
④フランチャイズ加盟基本契約書・情報開示書面の作成
フランチャイズの基本設計が出来上がると、フランチャイズ加盟基本契約書の作成を実施します。フランチャイズ加盟基本契約書については、必ず弁護士にリーガルチェックを受けて頂いた方が良いと存じます。また、フランチャイズガイドラインにある情報開示書面の作成やフランチャイズ本部として必要な帳票類も作成を実施していきます。
⑤物件発掘・商圏調査・出店調査の仕組み構築
店舗型のビジネスであれば、店舗の物件発掘とその店舗が自社の業態に適しているかの商圏調査や出店調査の仕組みを構築する必要があります。多くのビジネスで店舗の物件選定は、その後のフランチャイズ加盟店の成否を決める重要なポイントになりますので、自社の直営店分析から構築していきます。
⑥研修用のマニュアルの作成
成功モデルの分析結果から必要な加盟店研修用のマニュアルの作成を実施します。特に傾向として商品や接客に関するマニュアルは良くありますが、店舗の運営のマニュアルはほとんどない場合が多いものです。経営をして頂くわけですから、店舗運営のマニュアルも必須であると思っております。マニュアルは紙に拘ることはなく、動画でも良いと存じますが、動画を作成する際もあらすじがないと難しいと存じますので、紙の簡単なマニュアルはこの場合でも必要であると存じます。
⑦SV制度の構築
フランチャイズ化の最後は、定期的なフランチャイズ加盟店のフォロー体制であり、SV体制の構築が必要です。初期研修だけで、事業ができるようになるフランチャイズ加盟店はほぼありませんので、SV体制は重要な要素となります。SVの仕事の役割やSVの実施方法や実施するためのツール等を構築し、SVの育成も実施していく必要があります。
今回は、フランチャイズ化するには?という視点でフランチャイズ本部構築の流れと概要を開設させて頂きました。今後、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を検討している企業様の参考になれば幸いです。
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