月別アーカイブ: 2017年1月

プレミアムフライデーを活用した店舗の売上UP対策

プレミアムフライデーを活用した店舗の売上UP対策

2017年2月より月末の金曜日を「プレミアムフライデー」が、政府や経済界が先導し、開始されます。

企業は従業員が15時を目途に退社できるように呼びかけ、空いた時間を「ショッピング」や「食事」「レジャー」等を楽しんでもらい、停滞する消費を喚起しようとする目的です。

私は、このような政府の政策は、影響力の大小はあるものの、店舗型ビジネスにとっては大きな影響を与えることを常日頃からセミナー等を通じてお話しをしております。

今回は、このプレミアムフライデーを活用した店舗の売上アップ対策について検討していきたいと思います。

1.今後の動き

まずは、今後の動きについてお話しをしていきたい思います。

業界団体や商店街、日本百貨店協会などでは先行して、1月27日より、試験的なイベントを行います。

その結果につきましては、後日検証していきたいと思います。

皆さんの一番興味があるのは、本当にこれで消費が喚起されるのか?ということではないでしょうか?

プレミアムフライデーは取り組みを実施する、団体や企業にはロゴマークを推奨しておりますが、現在では600あまりの団体ということです。

データを見ると、プレミアムフライデーを導入することを検討して企業は2.2%という数字のようです。

そのため、大きな結果に繋がるとしてもまだまだ先の話となります。

しかし、次のようなところは最初に動く可能性が出てきます。それは、推進側ということになります。

つまり、公務員や大企業から動くということになります。

ここについて、地域で商圏調査や導線調査を行うことで、「プレミアムフライデー」を取り込めるのか検討する必要があると思います。

皆さんのお店の周りは、官公庁はありませんか?大企業はありませんか?

そこは、プラミアムフライデーは導入されていますか?

そういったお店では、お客様が来店されていることが多いのでお客様に直接訪ねてみてはどうでしょうか?

従業員さんがお客様と会話をするという良い材料にもなると思います。

2.どのような業種がプレミアムフライデーとして関係があるのか?

私は、このような新しい制度が始まった段階では、お客様は次の心理が働くと思います。

①ギリギリまでは、特に考えていないというお客様が大半

・いきなり時間ができるということですので、最初は、「買い物」や「食事」等が動いてくるものと思います。

②ある程度浸透すると時間の使い方を考えるようになるためにさらに普及

・自己啓発のためのスクールであったり、美容室やサロン等短い時間で楽しめるものに動いてくると思います。

③最終的には余暇の動き

・浸透してくると旅行等にも時間が使うようになってくるものと思います。

「プレミアムフライデー」が浸透すれば、徐々にではありますが、店舗型にとっては好都合な売上UPの策となってくるものと思います。しかし、そのためには、政府や業界団体の継続的な「プレミアムフライデー」の普及活動と店舗側の売上に繋がるという行為の両方が必要になってくるものと思います。

3.店舗側は何をすれば良いのか?

新しいことを行うときに売上にするには、「キャンペーン」が重要となります。

店舗側の売上アップのための施策を検討していきたいと思います。

①「プレミイムフライデー」については、営業時間を15時~は空けておく

 ・人件費も関わってくる話ですので、自店がまず影響があるのか?を検証するために、ヒアリング調査が必要です。その後、影響が少しでもあるようであれば、まずは営業時間を検討する必要があります。

②15時~17時についてキャンペーンを実施する

・「プレミアムフライデー割引」や「特典」等をつけてイベントを設けて、お客様にまず利用して頂く環境をつくることが必要になってきます。最初は対応をする店舗も少ないことが予測されるため、当たり前のものでも充分ですが、実施店舗が増えるにつれて、このキャンペーンについても差別化が必要になってきます。

③事前告知及び店外告知を実施する。

 ・店頭ボードやポスター等で事前告知を実施しましょう。更に当日は、店頭ボード等でキャンペーンをアピールすることが必要になってきます。

④最終的には、楽しさを演出するイベント感が必要になる。

・値引きや特典などのキャンペーンは長続きはしません。重要なことは、プレミアムフライデーを取り組んでいる店舗としてお客様に認知して頂くことと、飽きをなくすことであると思います。

 ・そのため、毎回変わるイベント感の演出が必要になってきます。

上記のことから、まずは実施してみてはいかがでしょうか?

弊社でもプレミアムフライデーを取り組んだ企業様の事例等を検証し、またこのブログで効果的な事例を発信していきたいと思います。

くどいですが、世の中の動きには、売上を上げる種が眠っています。

前向きにとらえ、取り組むことが店舗型の売上UPに重要な要素です。

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「最強寒波」から見る気温による店舗の売上アップ対策

「最強寒波」から見る気温による店舗の売上アップ対策

2017年1月12日に東日本を中心に「最強寒波」が来ているとの報道が出ております。

気温が一気に下がったり、上がったりする際は、店舗も変化への対応の差がはっきりと表れることになります。

気温が最初に大きく下がるタイミングは売上は下がる傾向にありますが、逆に売上を上げる方法はないのでしょうか?今回はこの点について考えていきたいと思います。

1.気温が売上に与える影響

1月は、気温も低く、気温が低くなると、売上が下がる業態も非常に多いのではないかと思います。

私は、気温の変化事態が、売上に影響を与えているとは思いません。

どちらかというと、気温の変化により、人の心理や行動、嗜好が変わり、売上に影響を与えていると思います。

例えば、寒くなれば、飲食であれば、人は『温かいもの』を好むことになります。これは誰もが想像できるものと思います。また、「家から出たくない」「仕事場から出たくない」そういった理由で外食を控えるようにもなるものと思います。

「外を歩いていれば、早く目的地につきたい」「温かいところに早く入りたい」と足早に歩くことで、周りの店を気にする機会もなくなるでしょう。そういったことが、売上に影響を与えるということになります。

逆に熱くなれば、「冷たいものを」「涼しいところに」等の心理が働き、行動に移すことになります。

これは、商品開発でも、業態開発でも、新規事業開発でもよく言われる、「顧客のニーズ」にあった商品をつくりましょうと言う間違いない「顧客ニーズ」なのです。

顧客ニーズがあるところには、売上要因が必ず存在します。

ということは、この日々変わる気温の変化に対応することでも売上をつくることができるということになります。

例えば、コンビニエンスストアは、この気温の変化に対する顧客ニーズの変化をとらえて、品揃えを変えております。

そのため、店舗の担当者は毎日、天候気温の変化を確認し、「寒くなる時は、温かいうどんや丼もの等」の商品を増量し、品揃えを行っています。その結果として、売上アップにつなげているという報道番組は良く見るものと思います。

気温の変化は、顧客ニーズを知り、売上に変える基本的な要素なのです。

2.気温の変化を売上に変えるには?

では、一般的に店舗はどのようにしているのでしょうか?

気温の変化で変動しやすい飲食店などでも、季節などでメニューを変えていても、日々のこのような気温の変化をフレキシブルにメニューに取り入れたり、本日の重点として対応したり、仕入れを増量したりしている店舗は少ないのでしょうか?

「本日のおすすめメニュー」等を導入している店舗は、気温を確認し、仕入れを変え、本日のお勧めメニューを気温の変化へ対応した商品(温かいメニュー・温かくなるメニュー等)にする等してはどうでしょう?また、現在ある材料で、即席で、気温の変化への対応した商品(温かいメニュー・温かくなるメニュー等)にしてどうでしょう?

寒くて売れる商品を既にお持ちの店舗は「仕入れ量」を変えてみてはどうでしょう。今までの機会ロスがうまるものと思います。

そうすると店頭に置いている告知ボードの内容も変わると思います。

また、従業員さんのお勧めするメニューも変わるのではないでしょうか?

上記を実行するには、次のようなことが必要になります。

①天候気温を確認する習慣をまずつける

②気温変化で起こり得る、自店のプラス要因とマイナス要因を検討する。

③事前にこの自店のプラス要因とマイナス要因の対策を検討しておく。

④気温が変化したら、上記の対策を実行する。

(商品を変えるだけでなく、接客や販促物(告知ボード等)も連動して変える必要があります。)

➄結果を毎日、検証し、より改善に繋がる案を継続して検討する。

同じ立地・同じ商品、同じサービス、同じ販促の店舗であれば、必ずお客様は飽きが出てきます。

気温の変化への対応は、お客様の飽きの防止にもつながります。

ぜひ、一度ご検討され、「最大寒波」を味方にしてみてはいかがでしょうか?

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店長の役割とは?

店長の役割とは?

「店長が思うように動いてくれない」

「店長が売上や利益を上げるように育ってくれない」

「右腕となるような店長がいない」

ここ最近よく、ご相談を受ける内容です。

今回はこの店長について役割を考えていきたいと思います。

1.店長はプレイングマネージャーである

店長の役割は、よく言われることは、マネジメントをするということ。

これは、もっともな話なのですが、それだけプレイヤーが多く、ワーカーになっている店長が多いということなのですしょうか?

しかし、中小企業の店舗において、店長が業務に入らずに、マネジメントに徹するということは現実的には、かけ離れた話ですので、私は、「プレイングマネージャー」であることであると思っています。

店長は、「プレイヤー」でもあり、「マネージャー」であるということです。

つまり、現場に入りながら、マネジメントをするということになります。

ここで問題になるのは、「マネジメント」という考え方ですが、これはいろいろ考え方があるものと思います。

例えば、「従業員を管理・監督」を行う人。これを「マネージャー」と呼ぶ場合があります。

しかし、本来の「マネジメント」の意味は、目標を立て、目標を達成するための戦略を立て、その戦略に向かうように、「経営資源である(人・物・金)を管理する」ことであると思っています。

つまり、店長の一番の仕事は、店舗の目標を立て、目標を達成するための「マーケティング戦略」を立て、自らの力で売上や利益を改善することになると思います。その手段として、「従業員の教育や管理」を行うことであると思っています。

ここが、非常に重要なのです。果たして、どれくらいの店長が自ら「売上や利益を上げるマーケティング戦略」を検討している店長がいるでしょうか?ここが現在の店長教育の大きな課題であると思っています。

店長教育と言っても、従業員の動機付けの仕方等が中心となっており、目標達成にとっては、重要な要素の一つであることは間違えありませんが、商品や商圏・立地、サービス、販促にとって、従業員への教育内容は変わります。従業員教育をしても効果が出ないという場合は、このことが検討できていないことが多いと感じます。

マネジメントという考え方を正確に理解することが店長教育の大きな一歩になると思います。

2.店長の役割とは?

店長の役割は、次の通りになるものと思います。

店長の役割とは、経営者の方針や目標、戦略を理解し、個店の目標・戦略・契約を立て、それを実行するために、従業員さんに情報を共有化し、実行できる仕組みをつくり、教育をして、店舗確認や経営数値の進捗管理、従業員評価を行い、改善を図っていく活動を行うことが重要な仕事です。

これを実行できるためには、次のような知識を有することが必要であると思います。

①自店の商圏・立地・導線を理解する知識

②店舗型のエリアマーケティング戦略の立て方の知識

③店舗のマネジメント(管理サイクルを回す)仕組みの知識

④実行するための従業員教育や動機付け、評価の知識

➄経営数値の管理知識

⑥店舗確認の知識

⑦課題に対しての対応するためのポイントを理解する知識

上記のようなことを体系的に理解することが店長として重要な知識習得に繋がると思います。

店長の育成に迷われている方は、まずは、上記のような知識を習得させ、経験値を上げることで、実務で使えるようにしていくことが店長教育としえ必要なことではないでしょうか。

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