月別アーカイブ: 2015年2月

指導・育成のポイント

指導・育成のポイント

今回は、指導・育成のポイントについて考えてみたと思います。

『指導・育成』については、2つのやり方がある。『OFFJT』『OJT』であります。

両方ともが必要であり、次のような特性を持っております。

・OFFJT(仕事を離れて教育を実施する)

主に朝礼や会議の場、講習会で実施される指導・教育の方法である。主の次の意図で実施されることが多い。

【情報の共有の場】

現在の進捗状況や問題点・解決策などを共有する。現場の生の経験値を理解することができます。

また、進捗状況等から『気づき『問題認識』を持つことができ、『動機づけ』にもつながることが多い。

特に『尊厳の欲求』については動機づけしやすい場であり、人との比較、自分の位置づけ等で危機感や逆に優越感を与えることができ、動機づけられることが大きいです。

【チームや団体全体の教育の場】

個人に合わせた教育ではなく、チームや団体全体の教育として有効な場となります。

より多くの人に対して『知識や経験』『動機づけ』を行うため、全体の効果は高い。

しかし、個々には対応していないため、個人毎の疑問や進捗に合わせた指導・教育は出来づらいです。

【OFFJTの成功事例】

OFFJTの成功事例に『ケーススタディ』がある。

これは、各個人の『仕事の仕方』『成功事例』をまとめてOFFJTの場で発表することです。

次のような効果を生み出します。

・発表者個人が成功事例をまとめることで自身のノウハウにすることが出来ます。

・成功事例を聞くことで同じ問題を抱えている他の人の解決策の『気づき』に繋がります。

・発表者は発表することで優越感があり、発表を受ける側も発表するという目標に繋がるため、

 動機づけに繋がります。

・OJT(仕事をしながらの教育)

これは、通常の部下とのコミュニケーションや報告・連絡・相談の場又は先輩との同行や新人教育等で多く

活用されます。

【個人の問題点の把握と解決策の指導の場】

個人に合わせた指導・教育が出来ることが大きなメリットです。

各個人の進捗に合わせた教育が実施できます。

そのため、指導内容も各個人に合わせた指導となり、個人の成長に大きく寄与するものです。

また、細かな個人の進捗のチェックについても行うことが出来ます。

【実際の現場を経験としてみることができる場】

他の人の『仕事の仕方』は通常の場合は見ることが出来ない場合が多いです。

しかしOJTではそれを可能にするため、イメージがしやすく、経験値を早期に上げることができます。

また、同行者と自身の比較も同時に教育を受ける側は行うため、『気づき』に繋がり、『問題認識』を持ち、

『目標』を形成することができます。

つまり『動機づけ』の観点からも有効な手段となります。

【報告・連絡・相談を通じての教育】

上位職者が部下に対して行う場合が多いです。

個人の問題点の把握解決策の指導の場ではあるが、この場をつくるためには、上位職者の環境づくりが重要となってきます。

待ちに近いコミュニケーションとなるため、『報告・連絡・相談』がしやすい環境でなければ効果を出しません。

 『叱る』『怒る』の違いを理解し、上位者は『指導すること』が仕事であることを強く認識しなければ、このような環境をつくることが出来ません。

『報告の内容』では、『怒りたく』もなるが、『報告したこと』は『褒める』必要があり、『報告の中身』について叱る(手数を持って教える)ことが必要となります。

次に、指導、育成に重要な教育の管理サイクルについて述ます。

・指導、育成に重要な教育の管理サイクルとは?

管理サイクルとは計画-実施-検証の管理サイクルを回して目標と現状のギャップをうめることでより目標に近づけることです。

【教育訓練における計画】

計画は、問題点を『把握する』、そして相手に『気づかせる』ことから始まります。

問題認識がない教育訓練には価値がありません。問題認識から目標を立てます。

そのギャップをどのような教育訓練を行えばよいかを教育者も教育を受ける側も一緒になって考えることが重要です。

全てを教育者が1から教えるのではなく、個人が自主的に、知識や経験を得る計画も考えることが重要です。

そして、どの部分を教育者が教えることが一番効果に繋がるかを検討する必要があります。

【教育訓練の実施】

実施をするために重要なことは『責任・権限を与えること』『トライ&エラー』の精神で実施させることです。

 『責任・権限』が与えられない環境の中で、教育を受ける側が実践しても効果を上げにです。

自身の仕事に責任が与えられなとかつ権限がなければ、自分で考え、自ら学習していく体制をつくることは難しい。

また、『失敗することが許されない』環境では、個人の狭い成功体験でしか物事を考えることが出来なくなるため、成長にはつながりません。失敗してその原因を追究し改善を促す環境づくりが必要となります。

 【検証】

検証は『行った教育の行為』『数値や状態の変化=結果』での検証が必要となります。

結果だけの検証である場合は、指導・訓練の行為が間違っていたのか、妥当であったのかを検証することは難しい。

また逆に『行為の検証』だけでは、実施した指導が『結果』に結びつかなければ意味がない。

両面での検証を実施し、問題点を検討し、解決策を考え、次の計画に活かしていくことが重要となります。

その際に重要なことは『公平な評価』であり、『結果』『行為』を正当に評価することで、教育を受ける側も教育を実施する側の『動機づけ』にも繋がり、更なる企業や団体の反映に繋がります。

※今後のブログやメールマガジンで具体的な手法を公開していきます!!

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なぜ指導・育成が必要なのか?

お客様は商品購入の判断基準をもっていない場合が多い

本日は、この内容についてお話をしたいと思います。
これからクリスマスシーズンです。プレゼントを贈られる方も多いと思います。

ここ最近、『差別化』と言われていますが、どんな風にすれば『差別化』に繋がるのかと悩まれている方も多いと思います。

行政関係からの依頼で専門家派遣でお伺いするとよくこの『差別化』についてお話をすることが多いと感じます。

2015年のプレゼント・景品についてのインターネット調査(マイボイスコム株式会社調査)によると次のようなことが現れています。

2015年の調査結果によると

プレゼントを贈った経験がある人は? 77.4%
そのうち
①親 34.2% ②子供 27.0% ③夫・妻 26.6%

プレゼントはより親しい人に贈るものに変わってきているようです。お歳暮の贈り先も取引先から家族へに変わってきているようです。

贈った人のうち、プレゼント選びに困ったことがある人は、
75.8%という結果。ほとんどの人がプレゼント選びに困っているということです。

なぜ悩むかというと、
1位は、相手の好みにあったもの 78.9%
2位は、予算内で選ぼうとした時 50.9%
という状況だそうです。

相手に喜んでほしいけど、相手の好みがわからないという結果っだと思います。

そんな時に、接客する従業員さんが贈る相手を聞いて、コーディネートすれば、ほとんんどその商品に決まることが多いでしょう。

実はこれは、相手があるプレゼントだけでなく、現在は、自分自身にあったものが何かがわからないという現象も出ているのです。

そこで、今人気なのが、『まとめサイト』であったり、『ポータルサイト』『比較サイト』ということになります。

膨大な情報量のインターネットから自分の好みを探す。非常に苦労することです。それだけ判断基準がわからないということでしょう。

『差別化』の原点は
①お客様の要望に従って
②他社よりも優位に立つこと
③その判断基準を顧客に伝えること

だと思っております。

以外にホームページを見ても、顧客の要望が何か特定されていなかったり、優位性が何かもわからない。他社との判断基準もわからないというのが現状だと思います。

是非、今一度、差別化について考えてみてはいかがでしょうか?

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  • なぜ指導・育成が必要なのか?

企業や団体が成長するには、必ずと言って言いほど、『人』『物』『金』『情報』といった経営資源が必要になります。

その中でも大きく成長エンジンとなるものが『人』の存在であり『人財』です。

ここでは、『人財』の指導・育成がなぜ必要であるのかを述べさせて頂きます。

『商品』を例に考えるとその重要性がわかる。『商品』は機械によって製造されたり、サービスとして提供されたりするが、例え『機械』によって製造された商品であっても、開発には『人』が絡み、『製造』するにも『人』が動かし、売るに対しても『人』が大きく影響を与えます。

『人』の労働力だけでなく(言わゆる人手)だけでなく、『人の知識や知恵』が重要となってきます。

そのため経営資源の中で一番重要な資源が『人』です。

では、『なぜ、指導・育成が必要であるのか?』ですが、人が成長する要素について考えみたいと思います。

人が成長するには、

『動機づけられること』『知識を得ること・経験を積むこと』

『自身で考えること』つが重要であると思います。

・動機づけを行うには?

『動機づけ』を行うには、明確な『目標』を持つことと『目標達成の道筋や手順』が必要ります。

目標を持つには、現状の問題点に『気づき』を持たなければならないと思います。

その問題を解決したいという気持ちから『目標』が生まれます。

本来は自身で『目標』を持つものであるが、『気づき』は他の人や書籍などで受ける場合が多いと思います。

この『気づき』を与えることが『問題認識』を持つ出発点であり、それによって明確な『目標』が生まれます。

しかし、それだけでは、動機づけにはなりません。

『動機づける』ためには、明確な『達成の道筋や手順』が明確でなければ人は動きません。

簡単に言うと『これなら私でもできる』と自信を持つことが大きな動機づけになります。

『道筋』や『手順』も自身で考えだすものであるが、より効率的な成果を上げるためには、『指導・教育』が必要となってくる。

つまり、『動機づけ』については、本来は個人が自身で考えるものであるが、組織や団体が効率的に成果を上げるためには、『指導・教育』が必要になるということです。

・『知識や経験を得る』には?

当然、自主的に書物やインターネット、講習会等で知識を得ることができます。

それも必要であり、本来の姿であるが、企業や団体に属する人が全て自主的に動ける人とは限りません。

企業や団体はチームで仕事をしており、将来的な繁栄を促すためには、『知識や経験』を『指導・教育』を通じて伝えていくことが重要です。

企業や団体で得た『知識は経験』は個人だけのものであるより、共有を図ることで大きな企業や団体の財産となることが多い。その共有が『指導・教育』となります。

これによって、『知識や経験』がない人でも同じ『知識と経験』を持つことができるために、早期に戦力化を図ることが出来ます。また、エラーについても同様で1人が起こしたエラーを共有することで他の人がエラーを起こさない体制をつくることができます。

『知識や経験』を伝える場が『指導・教育』であり、効率的にかつ最大の効果を上げる上で重要な要素となってきております。

・自身で考えるためには?

『自身で考える』これ『指導・教育』に限らず重要なことです。

しかし、『考え方』については、『指導・教育』を行うことが出来ます。

多くの場合、自分の考えは、自分の過去の経験や知識の中で物事を考えます。

そこには狭い視点でしか考えることが出来ないため、新たな発見や成長は生み出しにくいです。

指導者としては、全てを教えるのではなく、『個人で考える余地』を残すことも重要となります。

『余地を残した指導』とはつまり『気づき』や『考え方』を教える指導となります。

個人で『解決策』を導き出すことで、個人の成功体験となり、実行力を生み、結果に導きやすい。

・指導、育成は誰のためのものか?

指導、育成は、受ける側にとっても大きな効果であるが、実は一番大きな効果は指導・育成する側にあります。

指導、育成をすることで自分の中で『点』として存在する経験値や知識を『線』として結びつけることができます。

また自身が知っているつもりでも、実際に指導を行うと正確に理解をしていない部分等も見えてくるため、問題点の把握にも繋がります。

実は、指導、育成を行うと教育を実施した側が更にレベルアップを起こすことが非常に多いです。

よって、指導をする側にも大きなメリットとなるため、企業や団体においては積極的に指導、育成を行っていく必要があります。

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