月別アーカイブ: 2017年2月

業種と業態の違いを理解する

業種と業態の違いを理解する

業種と業態の聞いて違い問われると、お答えができるでしょうか?

これが、言葉の定義だけの問題であれば、特に問題ありませんが、実はこれが大きな店舗の経営戦略の違いが出てくるのです。今回は、店舗の開業や多店舗展開を行う上で、重要な業種と業態についてお話ししていきたいと思います。

1.業種とは何か?

業種とは、簡単に言うと、『ラーメン屋』『うどん屋』『そば屋』などの『〇〇屋』と言われるものです。これはイメージができるものと思います。

世の中には、様々な業種があります。店舗開業をされる際は、多店舗展開等をされている方が、自分のお店を紹介する際は『〇〇屋』をやっていますとお話しをされることが多いと思います。

特に『単一商品』を扱っている場合は、この『〇〇屋』という呼ばれ方をすることが多いと思います。

私は、『業種店』だけでやっていくためには、強力の単品(商品)の商品力が必要であり、その商品はお客様の需要の変化に応じて継続して変化し続けなければならないと思っています。

例えば、ラーメン屋さん。一度、打ち合げることができるラーメン店は数多くありますが、継続して売り続けるラーメン屋さんは数が少ないものです。つまり、ラーメン事態も常にお客様の変化に応じて商品が変わっていなければらないという現れであると思います。

次に「居酒屋」さんですが、これは業種店でしょうか?

『居酒屋』で扱っているものは、刺身や一品料理など数多くあります。

しかし、そこで検討して頂きたいのです。本当に刺身を食べることが目的で居酒屋に行っているでしょうか?

2.業態店とは何か?

居酒屋をお客様が利用する目的の一番は何か?それは場の提供ではないでしょうか?

仲間とのコミュニケーションの場、会社の同僚とのコミュニケーションの場、つまり場を提供してもらい、そこに美味しい料理が出て、お酒が飲めるというのがお客様の本当のニーズであると思います。

例えば、会社の同僚のコミュニケーションの場、つまり会社の飲み会ですが、どのようなニーズがあるのでしょうか?

①顧客は・・・近隣の事業所の会社員

②なぜ・・・会社の忘年会のために

③いつ・・・・ボーナスが出た週の金曜日の仕事終わりに

④何を・・・会社の仲間同士で飲むので、セット料理で飲み放題。今回は美味しい魚料理が食べれるところ。

➄どのように・・・会社の飲み会だから、事前にネットで調べて予約をして、

⑥いくらで・・・会社員の中で一番下の人でも払える予算で

⑦どこで・・・会社の近隣の居酒屋で、10人が入る大きさで

と5W2Hでお客様のお店の利用シーンが出てくると思います。この利用シーンに併せた店舗づくりを行うことが業態店と言います。

この場合は、商品ありきではなく、顧客の5W2Hに応じた店舗の商品設計や商圏・立地設定・サービス設定・販促設定が必要になってきます。

この場合は、継続した商品開発には、お客様が5W2Hの変化に応じたものが必要になってきます。

実は、この違いが大きいのです。業種店の場合は、商品が第一発想になるため、その商品に合う、商圏や立地を検討していかなければ、間違いなく売上は上がりません。また商品が仮にお客様に支持されなければ売上が上がらないということになります。

しかし、業態店発想であれば、その商圏や立地に業態があっていれば、お客様の来店誘引の動機に繋がります。

今後の、店舗経営はこの業態店を意識していかなければならないと思います。

現在、伸びている象徴であるコンビニエンスストアは業態店の典型例です。

ぜひ、ご自身の店舗は業種店だけになっていないか?

業態店としての機能を果たしているか?

果たしてその業態は、商圏や立地に合っているか?

を商圏調査し、確認して頂ければと思います。

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店舗開業のスケジュールとは?

店舗開業のスケジュールとは?

店舗開業のご相談が増えているため、今回は基礎的な内容ですが、店舗開業のためのスケジュールについてお話しをしていきたいと思います。これについては、飲食店や、サロン、小売業等様々な店舗での開業についても店舗型であれば、同様の流れになります。

1.店舗開業のスケジュール

店舗の開業スケジュールは大まかなフローにつきましては、次の通りとなります。

まずは、このフロー図を確認してください。

最初は、業種・業態の決定です。その次にはエリアマーケティング戦略の案を決定します。

そして、その業種・業態とエリアマーケティング戦略をもとに、商圏調査・導線調査を実施し、出店すべきエリアを決定していきます。

その後、出店エリアで物件を発掘し、物件選定を行い、立地調査を実施します。

出店物件が決まれば、最終的なエリアマーケティング戦略を決定し、事業計画書を作成します。

事業計画書をもとに、資金調達を実施し、調達の上、内外装工事を実施し、開店に向かうというのが、大まかな流れとなります。まずは、この流れを確認してください。

本日は、個々の細かい点は特に申し上げませんが、大まかな流れについてお話しをしていきたいと思います。

2.業種・業態・エリアマーケティング戦略(案)の決定

最初は、業種・業態の決定です。ご自身の過去の経験や開業の目的等から業種と業態を決定します。業種と業態とは、5W1Hでどのようなお客様にどこで、いつ、どのような商品をどのような手段で提供をしていくかを決定していくものです。

次にエリアマーケティング戦略についてですが、これは、商品戦略、商圏・立地戦略、サービス戦略、販促戦略を決定するためのものです。そのために、市場調査や目標とする競合を特定し、調査・分析を実施します。

3.商圏調査・導線調査を実施し、出店エリアを決定する

次に、業種・業態とエリアマーケティング戦略をもとに、合った出店エリアを検討します。

出店エリアについては、最低3箇所は選定し、商圏調査を実施し、出店の可能性を評価します。

決定した出店エリアは導線調査も実施、どの導線が主導線でどの導線が副導線かを検討し、街の作りも踏まえて、検討し、出店をどのエリアでどの導線で検討をするのかを決定します。

4.物件発掘・選定、エリアマーケティング戦略、事業計画書作成

出店エリアを決定した後は、物件の発掘や選定を実施します。

物件の発掘が出来た後は、最終的に立地調査を実施し、出店の決定を行います。

その後、最終的に商圏や導線、立地にあったエリアマーケティング戦略を完成し、事業計画書を作成します。

事業計画書は、金融機関の融資の際に活用し、資金調達を実施します。

5.内外装工事・開店

資金調達が終了すれば、内外装工事を実施し、開店のための許認可申請等を済ませた後、メニュー表作成や販促物等を作成。従業員募集・教育の後、開店準備を完了させ、店舗の開店となります。

今回は大まかな流れをお話し致しましてが、今後については、各部分について詳細をお話ししていきたと思います。

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2017年日本経済新聞社主催のフランチャイズショーを視察してのフランチャイズビジネスの動向

2017年日本経済新聞社主催のフランチャイズショーを視察してのフランチャイズビジネスの動向

 

2017年2月1日~2017年2月3日まで、東京ビックサイトで今年もフランチャイズショーが開催されました。日本掲載新聞社主催のフランチャイズショーは、日本で最大規模のフランチャイズショーとなっており、今年も約200社の企業が出展されている状況でした。

 

1.フランチャイズショーをフランチャイズ本部がなぜ活用するのか?

フランチャイズショーを本部が活用する理由は、加盟店の開発が目的です。

展示会を通じて、加盟希望者へ自社のビジネスモデルを提案し、興味をもって頂くことにあります。展示会後、興味が強い方には、個別の説明会や個別相談会等を設けて加盟へと誘う働きがあります。

 

そのため、年間でも最大期規模のこの展示会では、毎年恒例の顔ぶれも多ければ、今年初というフランチャイズ本部も多数みられるというのが特徴であると思います。

 

参加費用もかかるため、当然、効果がなかったフランチャイズ本部については、翌年の参加を見送るケースも多く、弱肉強食でもあると言えます。

 

2.今年は、カフェタイプや新しいサービスフランチャイズが多数出展

今年の感想としては、パブロを代表とするカフェタイプのフランチャイズ本部が非常に多いと感じました。

弊社で開業セミナー等を実施すると、カフェの開業希望が確かに一番多く、需要に対して供給も増加しているというのが実状であると思います。

 

現在は、カフェだけでなく、複合型も多数みられるようになっています。

 

ここから読み取れることは、今後もカフェタイプについては商圏内で大幅に増加することが考えられ、差別化の時代であると言えます。ただ、コーヒーを提供し、場所貸という意味では好立地出店でない限り、厳しいと考えられます。

 

また、今年は新しいサービス業が多数出店していました。以前は非常に増加していた、「放課後等デイサービス」の数は非常に減少し、女性専用のシェイプアップや気軽に機械で標準化できる脱毛サロンや完全本部が仕事紹介する形態のお掃除業態、カジノ法案に関連してカジノスクールやモデルスクール等多種多様となっています。

 

サービス業については、時代の変化に非常に反応したビジネスや既存のサービスで解決できていない課題を解決したビジネス等が多くみられる傾向であると思います。

 

サービス業に関しては、時代に変化に対応したビジネスのため、どのタイミングで参入し、どのタイミングまでで投資回収し、利益を上げ、どのタイミングで撤退するかといったことが重要であると思います。

 

サービス業は、毎年出展企業が変化しており、それだけ変化対応ビジネスであると言えます。

 

3.毎年恒例のフランチャイズ出展もありました。

何年も毎年参加しているフランチャイズがあります。コンビニや買い取り、学習塾等のビジネスモデルです。淘汰されている企業があるものの、業界としてはやはり毎年出展しているだけあり、安定があるビジネスモデルと言えます。

 

また、飲食店についても流行りをおったビジネスモデルでない企業についても出展しており、やはり、フランチャイズ本部として、長く続けるには、フランチャイズ本部事態も変化対応し、適宜業態を変えながら、加盟店を反映に導いている本部が生き残っているというが感想です。

 

フランチャイズは本部にとっては、小資本でいっきに拡大を図る大きな手法であり、逆に加盟店にとっても成功モデルを元に事業ができるので失敗の確率が減少する。

結果としてWinWinのビジネスモデルなので、継続的にこのビジネス形態は残るものと思いますが、弱肉強食のビジネスモデルでもあります。

 

フランチャイズ本部にとっては、時代の変化に対応した、差別化されたビジネスモデルを確立する必要があること。加盟店にとっては、本部選びはご自身の目的に応じた適切な本部を見極める目が必要となってくるものと思います。

 

私もフランチャイズ本部を構築したり、加盟店の開発を行うことを業としておりますが、勉強になる反面、弊社の顧客へは成功するフランチャイズビジネスモデルを構築することが重要であることを痛感させられます。

 

フランチャイズショーは非常に、新しいビジネスモデルや既存のビジネスモデルがなぜ、い生き残れるのか非常に勉強になります。加盟をご検討でない方も来年は参加して頂くことをお勧めします。

 

2018年は1月31日(水)~2月2日(金)までの東京ビックサイトでの開催予定となっているようです。

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