店長の役割とは?

店長の役割とは?

「店長が思うように動いてくれない」

「店長が売上や利益を上げるように育ってくれない」

「右腕となるような店長がいない」

ここ最近よく、ご相談を受ける内容です。

今回はこの店長について役割を考えていきたいと思います。

1.店長はプレイングマネージャーである

店長の役割は、よく言われることは、マネジメントをするということ。

これは、もっともな話なのですが、それだけプレイヤーが多く、ワーカーになっている店長が多いということなのですしょうか?

しかし、中小企業の店舗において、店長が業務に入らずに、マネジメントに徹するということは現実的には、かけ離れた話ですので、私は、「プレイングマネージャー」であることであると思っています。

店長は、「プレイヤー」でもあり、「マネージャー」であるということです。

つまり、現場に入りながら、マネジメントをするということになります。

ここで問題になるのは、「マネジメント」という考え方ですが、これはいろいろ考え方があるものと思います。

例えば、「従業員を管理・監督」を行う人。これを「マネージャー」と呼ぶ場合があります。

しかし、本来の「マネジメント」の意味は、目標を立て、目標を達成するための戦略を立て、その戦略に向かうように、「経営資源である(人・物・金)を管理する」ことであると思っています。

つまり、店長の一番の仕事は、店舗の目標を立て、目標を達成するための「マーケティング戦略」を立て、自らの力で売上や利益を改善することになると思います。その手段として、「従業員の教育や管理」を行うことであると思っています。

ここが、非常に重要なのです。果たして、どれくらいの店長が自ら「売上や利益を上げるマーケティング戦略」を検討している店長がいるでしょうか?ここが現在の店長教育の大きな課題であると思っています。

店長教育と言っても、従業員の動機付けの仕方等が中心となっており、目標達成にとっては、重要な要素の一つであることは間違えありませんが、商品や商圏・立地、サービス、販促にとって、従業員への教育内容は変わります。従業員教育をしても効果が出ないという場合は、このことが検討できていないことが多いと感じます。

マネジメントという考え方を正確に理解することが店長教育の大きな一歩になると思います。

2.店長の役割とは?

店長の役割は、次の通りになるものと思います。

店長の役割とは、経営者の方針や目標、戦略を理解し、個店の目標・戦略・契約を立て、それを実行するために、従業員さんに情報を共有化し、実行できる仕組みをつくり、教育をして、店舗確認や経営数値の進捗管理、従業員評価を行い、改善を図っていく活動を行うことが重要な仕事です。

これを実行できるためには、次のような知識を有することが必要であると思います。

①自店の商圏・立地・導線を理解する知識

②店舗型のエリアマーケティング戦略の立て方の知識

③店舗のマネジメント(管理サイクルを回す)仕組みの知識

④実行するための従業員教育や動機付け、評価の知識

➄経営数値の管理知識

⑥店舗確認の知識

⑦課題に対しての対応するためのポイントを理解する知識

上記のようなことを体系的に理解することが店長として重要な知識習得に繋がると思います。

店長の育成に迷われている方は、まずは、上記のような知識を習得させ、経験値を上げることで、実務で使えるようにしていくことが店長教育としえ必要なことではないでしょうか。

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