月別アーカイブ: 2018年1月

フランチャイズ本部のノウハウがないという話

フランチャイズ本部のノウハウがないという話

フランチャイズ加盟者からよく言われる、「うちの本部は加盟金とか高かったけど全然経営ノウハウがない」という話。なぜそのようなことを言われるのでしょう。フランチャイズ本部構築や立ち上げの方にぜひ、読んでいただきたいと思います。

1.フランチャイズ本部が経営ノウハウがないといわれる理由

これは、すべてのフランチャイズ本部に当てはまることではないのですが、加盟者からこのような声をよく聞きます。実際に私もいろいろとフランチャイズ本部とお付き合いしたり、相談を頂くことが多く、「経営ノウハウないな・・・」と思うことが度々ありますので、加盟者のこの意見についても否定はできないという状況です。

加盟金については、当然、ビジネスモデルを活用できる権利や商標などのライセンスの権利、開業準備費用等様々なものが費用に含まれていることが多いですので、高い、安いというのは一概には言えません。

しかし、研修費については、簡単に言うと、そのビジネスモデルを実施する上での経営ノウハウを教えてもらうコンサルティング料金のようなものですので、その対価に照らして、経営ノウハウを提供されるというのは、加盟者の方は思われるのは当然だと思います。

実際、この前、相談があった、あるフランチャイズ本部は、

「私は教えたくない。実、際事業をやりたければ、やっているところを見たりしながら、覚えるべき」という方までいらっしゃって、フランチャイズ本部として失格だなと思いました。

加盟者はあくまでも「無料で教えてもらいたい」と言っているのではなくて、研修費用や加盟金を払って教えて下さいといっているのであり、通常のコンサルタントがそのようなことを言えば、即契約解除になります。

しかし、なぜか、それがまかりとおる世界がフランチャイズ業界にあるのも事実だと思います。しかし、本当に経営ノウハウはないのでしょうか?

私は、どのようなフランチャイズ本部でも経営ノウハウはあると思っています。

しかし、それに気づいていないから教えれないというのが実情ではないかと思います。

成功モデルがあるから、現在のフランチャイズ本部として展開できるのであり、成功モデルがあるから、直営店にしても儲かっているのだと思います。

弊社は、売上が上がる構成要素や利益が上がる構成要素、逆に下がる構成要素も全て、既存のクライアント様の支援の結果から、研究して参りました。

それは、売上を上げるにも、下げるにも、全て実施した戦略があり、行為がある結果であり、まぐれで上がるということはあり得ません。

まぐれで上がったというのは、その構成要素に気づいていないだけです。

つまり経営ノウハウがないといわれる本部は、その成功モデルの分析が大幅に不足しており、何が成功につながったのかを客観的に説明ができないため、教育をすることもできないのです。

これは、実は、加盟店の成功確率にも大きく影響を与えます。

なぜなら、成功モデルを水平展開をするから、初めて加盟店が成功するからです。

ぜひ、これからフランチャイズ本部を構築されたり、立ち上げを行われる方は、この成功モデルの分析をしっかり行い、自社の成功モデルを把握した上で、水平展開をするためのマニュアル作成などを実施して頂きたいと思います。

成功モデルの分析方法につきましては、他のブログでも概要は明記しておりますので、ご覧いただければ幸いです。

2.加盟して、2年経過した後に言われる本部はノウハウがないという話

これも実はよく言われる話です。

加盟する段階は何もかも初めてのことで、本部の言うことが非常に有益に感じたが、2年も経営を実施すると本部があってもなくても一緒という加盟店の声です。

これは、契約の更新だけでなく、本部への不満につながることが多いケースとなります。

以前のコラムでも書きましたが、契約の更新を絶えず続けて頂くためには、継続した業態の見直しや新商品が必要です。

それと日々のスーパーバイジングの提供する情報も重要です。

よくうちのロイヤリティは高いといわれるのは、情報提供の内容に満足ができていないということです。これは本部がどのような情報を絶えず発信するかという内容もあります。

これは、既存店の現在起きている問題や成功事例を吸い上げることが出来ていないため、情報発信をする内容が希薄になります。

加盟店が求めているのは、すぐに役に立つ事例です。

これは、最初に全て教えることができるものでもありませんし、日々、さまざまな事例が起きているはずですので、しっかり吸い上げていれば、加盟店への情報提供で不満足ということは発生しにくくなります。

また、これを伝えるSVの質も非常に重要になります。

SVはあくまでも直接マネジメントではないため、間接マネジメントとしての能力をつけて、しっかり情報を提供するためのコミュニケーションと経営ノウハウを提供しなければならないと思います。SV機能がしっかりしている本部は実は成功事例たくさん上がってきます。

つまりSVはしっかりとSV教育を絶えず受けることが重要ということです。

フランチャイズ本部は加盟して終わりの事業ではなく、継続して共に繁栄することでお互いに儲かるビジネスモデルです。ぜひ、加盟店から経営ノウハウないなと言われないように、成功モデルの分析と業態の継続的な見直し、商品開発、SV教育に力をいれて頂きたいと思います。

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フランチャイズ本部構築に必要な継続的な業態の見直し

フランチャイズ本部構築に必要な継続的な業態の見直し

フランチャイズ本部構築や立ち上げ、多店舗展開を実施していると、必ず継続的な業態の見直しが必要であると感じます。継続的に繁栄するチェーンは必ず業態の見直しを行っています。今回は、なぜ継続的な見直しが必要であるか解説していきたいと思います。

1.なぜ継続的に業態の見直し必要であるのか?

フランチャイズ本部は基本的には、成功モデルを水平展開することで、成功確率を上げて、開業や新規事業を支援するビジネスモデルです。そのため、最初立ち上げの段階では成功モデルといえると思います。

しかし、フランチャイズ本部展開を行っていると必ず様々な壁にぶち当たります。

そのうちに既存店の売上が下がる傾向が出てくるような事態が発生し、フランチャイズ本部事態が、新しい加盟店を獲得できるどころか、衰退していく本部が後を絶たないと思います。

よく、フランチャイズに加盟したけれども、フランチャイズ本部がつぶれてしまったということを聞かれたことが多いと思いますが、それは、なぜか?既存店の売上が上がらなくなってくるからです。

以前のブログでも書きましたが、フランチャイズ繁栄の前提は・・・・

①新しく新規の加盟店が獲得できること

②既存店が儲かっていること

の2つが重要であることをお話しましたが、既存店の売上が上がらなくなると当然、新規の加盟店は入らなくなりますので、フランチャイズ本部は繁栄どころか、衰退していくことになると思います。

では、なぜ、既存店の売上が下がってくるのでしょうか?

これは、様々な理由がありますが、今回は、業態部分についてお話をしたいと思います。

フランチャイズ本部として展開をすることになると、急激に出店を加速していくため、お客様の認知も一気に上がることになります。そのため、フランチャイズ本部を構築した段階で成り立っていたビジネスモデルは、お客様だけででなく、競合を含めて研究され、良いところは真似されることになります。

フランチャイズの募集サイトを見て頂ければよく分かると思いますが、似たようなビジネスモデルが乱列していると思います。そうすると他社と優位性があったものが優位性がなくなるのです。しかし、フランチャイズ本部としては、気づきにくいというのが現実です。同じ、成功モデルのまま、展開を進めていってしまう傾向があります。

また、同業他社も皆さんがビジネスモデルがフランチャイズで売れているなら、うちも売っていこうと考え、募集サイトは同じような業態が集まってしまうということになってしまいます。

上記は、フランチャイズ本部で展開する時も、多店舗展開を加速させる際も、個店であっても、実は避けることができない事実です。儲かっているビジネスモデルは、長くは続きません。

長く続いているフランチャイズ本部は必ずといっていい程、業態の見直しを行い、その内容をフランチャイズ加盟店に落としこみ、新たなビジネスモデルで更に展開を図っていっています。

コンビニを見ればよくわかると思いますが、10年ごとにどんどん業態の見直しがされているため、40年以上も繁栄が続いているのです。

2.業態の見直しは、「人による」という考えを捨てることから始まる。

よく、多店舗展開の経営者やフランチャイズ本部の経営者と話しをしていると、「人による」や「オーナーによる」という話を聞きます。特に飲食店の業態の経営者には多いと感じます。

確かに「人」や「オーナー」に起因することは間違いないのですが、それを理由としていては、業態の見直し等といった発想は生まれてきません。

ましてはフランチャイズ本部が、そのような話を本部の建前以外で本当に話ているとすれば、それはロイヤリティを頂いている価値はないと思います。「オーナーによる」というのであれば、その「オーナー」を教育するのが、本部の責任であるからです。

基本的には、「こういう人や店舗が出てくるのは、仕組みや業態に問題があるのではないか」という発想で考えて頂きたいのです。なぜなら業態の見直しには、一番初めに「業態を見直さないといけない」という気づきが必要であるからです。

特に不振店や売上が上がらない店舗、撤退していった店舗、フランチャイズ契約を更新しない店舗等から、それはオーナーの・・・ではなく、事態は変えることができなくても、次に活かすことはできます。

なぜ、そうなったのか?を考えて頂きたいのです。

その起点がないとなかなか業態の見直しという発想にはならないものです。

また、毎年の年頭の戦略の発表等をされる際に必ず今年は、こんな業態の見直しを実施していくという戦略を立てることも重要であると思います。くどいですが、業態の見直しは、小さいエラーの情報をきっかけにするか、定期的に実施しない限り、気づいた時には、大幅な見直しをしないとどうしようもなくなるという事態に陥ます。それだけジワジワと効いてくるものです。

ずっと業態の見直しを実施しなくて良い業態などないと思います。

ぜひ、フランチャイズ本部は、念頭にどれだけ加盟店を開発するという目標だけでなく、業態の見直しもしっかり検討して頂きたいと思います。

業態の具体的な見直しの方法は、またブログでも解説していきたいと思います。

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店長研修に必要な朝礼とは?

店長研修に必要な朝礼とは?

多店舗展開やフランチャイズ本部構築・立ち上げに必要な店長研修。その中で従業員を戦力化するツールとしての朝礼についてメリットと実施方法について解説していきたいと思います。

1.朝礼は従業員戦力化の万能ツールである

今回は、多店舗展開やフランチャイズ本部構築・立ち上げに必要な店長研修を行う際の従業員のマネジメントツールとしての朝礼についてお話をしていきたいと思います。

多店舗展開やフランチャイズ本部構築・立ち上げ等の支援を行っていると必ず、従業員をどのようにやりがいを持たせて、戦力化し、退職を減らしていくかという話にぶつかります。

多くの店舗型ビジネスでは、人手不足と正直戦っているのが、現状であると思っています。

人手不足の対応については、以前のブログでも明記しておりますので、ご確認下さい。

その中で私は、人手不足は退職率の低下を図ることがまず、重要であることをお話しております。

更に、退職率の低下は、職場環境(特に人間関係)の改善とやりがいを持たせることが重要であることを伝えています。

やりがいは、正直現場の実感で考えると「仕事ができればおもしろくない仕事はない」と思っています。

つまり、仕事ができるようにして上げることが、「退職率」を低下させる方法であるとも思います。

その中で、私は、朝礼は大きなツールになると思っています。

朝礼は、従業員に次のような効果をもたらせます。

①公私の切り替えの場を与えることで、仕事モードに切り替えることができる。

②自店の目標や戦略・戦術・方法の共有のすることで、徹底度が変わる。

③従業員の教育を行う場として活用することで、従業員の戦力化が図れる。

④検証の場として活用することで、従業員のやりがいを改善することができる。

朝礼を徹底することで、上記のような効果を実現ができると私は実感しています。

ぜひ、だまされたと思って、継続的に実施してみてください。

皆様が思っている以上に、情報は従業員には共有化されていません。

それを共有化するだけで、驚くほど、従業員は戦力化されます。

例えば、皆さんが従業員さんに、窓を拭いておいてと指示を出したとします。

それを次の日にでも確認して、検証し、フィードバックすることが大事なことはわかると思いますが(指示を出しっぱなしではやらなくなる)、それが日常でやろうとすると難しくはないですが?

なぜ、難しいのか?それは場がないから漏れるのです。

同じように、従業員教育をしようとすれば、教育計画やOJT等を意識的に時間を取り、スケジュールを組まなければなかなか計画通りに実施できないと思います。そのうちに忙しくなり、やらなくなるというのはよくある話です。これも場がないから続かないのです。

その従業員としてのコミュニケーションや検証や教育の場をつくる。

これが朝礼の一番のメリットであると私は思います。

なかなか人間は決められた場がないと継続するものは難しいものです。

ぜひ、実践されることをお勧めします。

2.朝礼ではどのようなことを共有化すればよいのか?

朝礼はほんの短い間でやる代わりに、シフトの前の都度実施するので回数を開催することになります。各業態によってできることできないことあると思います。

ですので、あくまでも事例を共有しますが、重要なことは従業員との場をつくることであるということを外さずに考えて頂きたいと思います。

《朝礼の事例》

・昨日の検証と本日の行為計画
・本日の仕事内容の指示
・行為計画の成功事例の共有
・接客向上の場
・日々の教育訓練の場

上記は私がやっていた朝礼でもありますし、お客様にお勧めして実施しても効果が高い内容です。ここで重要なことは上記を短時間に実施するためには、事前に何を話すか計画しておかないとできないということです。つまり、店長の技量が問われるということになります。

前日の検証や本日の行為計画を話すには、店長は最低限、数値検証ができないといけないですし、売上を上げる行為計画が立てなければなりません。また、指示をどのように計画的に出すかということも重要です。

また、成功事例の共有ということは、成功事例になる内容は何かということで従業員に関心をもって接して教育し、その事例を吸い上げて水平展開しなければなりません。

短時間での教育訓練を行うのであれば、自店に何の教育が不足していて、何を徹底しなければならないのか等しっかり教育計画も立てていなければなりません。

つまり、効果的な朝礼ができるということは、しっかり店長が店長としてのマネジメントが出来ていないとできないことになります。

あくまでも朝礼は計画を具現化するための情報共有の場であるからです。

店長研修を行う際には、ぜひ、朝礼をいれて見てください。

現店長に何が不足しているかがすぐにわかると思います。

たかが朝礼、されど朝礼です。

多くの多店舗展開やフランチャイズ本部構築・立ち上げの際の店長研修で検討頂くことを期待します。

今後、更に朝礼について、具体的にブログでお話していきたいと思います。

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