フランチャイズ本部構築におけるシステム使用料について
フランチャイズ本部構築や立ち上げにおけるシステム使用料とは何か?
フランチャイズ本部構築や立ち上げの支援を実施しているとシステム管理という話が出てきます。加盟店の正確な数値の把握や加盟店のデータ上のバックアップを含めて、システムを組むというものです。
その費用を加盟店にも負担して頂くという考え方がシステム使用料ということになります。今回はその点について解説をしていきたいと思います。
私は、フランチャイズ本部構築や立ち上げで本格的に力をいれようとすれば一番本部費用が掛かるのが、このシステム費用ではないかと思っています。しかし、初期の立ち上げ段階のフランチャイズ本部では、最初からその費用を負担し構築することはほとんど不可能な場合が多いといういうのが実情ではないかと思っております。
また、システムに関して言うと、終わりがなく、継続的に改善を図る必要があるため、フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施し、加盟店を開発し、本部収益が上がってきたステージ毎に充実させていくのがこのシステムではないかと思っています。
最初の段階では既存のシステムで運用することになりますが、当然、ロイヤリティや経営相談等で使用する数値データの把握は必要となります。そこでまず最初に必要なのは最低限どのデータを抽出する必要があるのか?をしっかり検討することであると思います。
その後、どのようなデータが今後必要になるのか?を検討し、フランチャイズの開発や本部収益の段階毎にシステムを開発していくことになるものと存じます。その際のシステム開発費用やシステムを既存の市販で売られているシステムを活用する際等に使うシステム使用料の料金を徴収するものが、フランチャイズ本部構築や立ち上げにおけるシステム使用料となるものと考えております。
これをロイヤリティ等の中で含むパターンもありますし、別途、必要とさせるパターンもあるかと存じますが、ある一定の投資を加盟店についてもご協力頂くという代金になるものと存じます。
もちろん加盟店から徴収するためには、加盟店に役立つデータでないと費用に値しないことになります。そのため、何のデータを提供するか?という視点が非常に重要になるのです。
フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている方からは、フランチャイズ本部を立ち上げた後に検討すればよいという考えの方もいらっしゃいますが、フランチャイズ加盟契約や追加での契約や変更契約は非常に大変なものです。そのため、事前にできる限り、考慮に入れる必要があるものと考えております。
2.システム使用料の設定する際の注意点
それでは、次のフランチャイズ本部構築や立ち上げを検討される際のシステム使用料の設定に関する注意点を明記したいと思っております。
〇営業戦略をしっかり検討した上で、設定する。
これは、今後、サブフランチャイズやエリアフランチャイズ等を行う場合、サブフランチャイズ先と分担するのか?分担するのであればどのように分担するか?もしっかり検討した上で、システム使用料の設定を行うことです。
〇実際に獲得する目標とシステムの開発等の費用を試算する
これは、実際にフランチャイズ開発をどの程度の目標感で実施するするのか?そこから得られるシステム使用料と開発費用等を試算し、採算のあうものにならなければ開発を実施していくことができません。そのため、事前にシュミレーションを実施していく必要があります。
また、現在自店で掛かっているシステム費用の算出も重要となります。
〇本部収益を得るのか?得ないのか?を検討する
システム使用料に本部収益を乗せる必要があるのか?そうではないのか?を検討します。これは将来的なフランチャイズ本部のシステム開発費用に充てられるものになるため、本部収益=悪ではないと考えております。固定で得ることが多いため、売上や営業利益とのバランスも非常に重要なものになります。
上記の最低限のポイントを明記させて頂きました。
今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている方は、ぜひともご検討の参考になれば幸いです。
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