フランチャイズ本部のサポート体制の重要性
フランチャイズ本部構築や立ち上げ時に聞かれるフランチャイズ本部のサポート体制について今回は解説をしていきたいと思います。
〇フランチャイズ本部のサポート体制が重要な理由
フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討の皆様から最近よく聞かれることが自社が加盟店のサポートをあまりしたくないというご意見です。
「事業を立ち上げる段階は、しっかり教えるので、後は自分でやって欲しい。事業なのだから当たり前であろう」
というご意見です。私は、自分のビジネスで独立開業を実施しているので、ある一定の理解はできる意見です。自分のビジネスなのだから。。。しかし、フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施する企業は少し考えて欲しいと思っております。
〇果たしてロイヤリティは何のためにあるのか?
ロイヤリティは何のために頂くのでしょう。多くの場合は、「ビジネスモデルを貸し与えているから。。。や商標マークが使用できるようになっているから。。。」等と言われる方がいますが、その価値が毎月〇万円も中小企業のビジネスでは、与える価値にはならないと思います。本部からしっかりサポートするので、ロイヤリティを頂けるのではないでしょうか?
逆にコンサルタントと採用したとします。毎月なにもしないのに、お金だけが請求されたら、どう思われるでしょうか?もったいないと思われないでしょうか?
これは、全く同じ話ではないかと思います。対価を頂く以上は、サポートを実施する必要があると思います。
〇果たして初期研修と開業の立ち上げでどれだ伝えられるのか?
もう一つは、事業は初期研修と立ち上げだけ実施すればうまくいくようなケースは私は稀ではないかと思います。それでもうまくいなかい点を一緒に考え、解決をしていかなければ、加盟店の事業もうまくいかないのではないかと思います。
初期研修や立ち上げの中で実施できることはごくわずかです。サポートがないと加盟店の事業もうまくはいかない。結果、本部として加盟店が育っていかないということになります。
ここ最近は、スーパーバイジングができないからという理由でロイヤリティを頂くにも関わらずサポートを怠っているケースが多いと存じます。そのような環境は、事業モデルがうまくいっている際は特に問題ありませんが、事業モデルがうまくいかなくなってくると途端に破綻し、問題が露呈する結果となります。それが今のフランチャイズ本部と加盟店の乖離の理由ではないかと思います。
〇サポートは費用対価に見合うものであればよい
私は重要なことはサポート内容は、ロイヤリティ等に見合うものであればよいと思っております。例えば毎月3万円しかロイヤリティを頂かないのに、毎月臨店をするというのは、フランチャイズ本部はボランティアを行っているのではないので、するべきではありません。
逆に毎月臨店をしなくては加盟店の売上が上がらないのであれば、ロイヤリティをもって徴収する仕組みにしなければならないでしょう。
フランチャイズ加盟店に対する指導のやり方も臨店もあれば電話もあればWEBでのやり方もあれば、コミュニティ等のやり方は様々です。何を定期的に指導しないといけないのかを明確にすることが必要ではないかと思っております。
〇重要なことは加盟店を発展させるためにサポートが何が必要か?という視点
重要なことは、ある一定の加盟店の割合が自社のフランチャイズ加盟をして元々相手様が期待される成果を実現するために必要なサポートは何か?をしっかり決めることであると思います。
本部としてただ表敬訪問をする臨店をスーパーバイジングと呼んで行っていても成果は出ません。それであればそういうサポート体制はなくしていくべきではないかと思います。自社が現在できること、相手に何をしたら成功してもらえるのか?をしっかり吟味して検討して頂きたいと存じます。
自社のビジネスに事業の将来や人生をかけて頂いている加盟店のためにもぜひ、「サポートはしたくない」ではなく、「どのようなサポートができるのか?」という視点で考えて頂きたいと存じます。
今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討の皆様の参考になれば幸いです。
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