月別アーカイブ: 2018年4月

スーパーバイザーの臨店体制はどのようなものか?

スーパーバイザーの臨店体制はどのようなものか?

《スーパーバイザーの臨店体制はどのようなものか?》

フランチャイズ本部構築・立ち上げを行った際の加盟店の指導を行うスーパーバイザー。

スーパーバイザーは、レギュラーチェーンの店長の管理・指導も行います。

今回は、スーパーバイザーが行う臨店の体制はどのようなものがあるのか?解説して参ります。

1.臨店の目的とは何か?

フランチャイズ本部構築や立ち上げ、レギュラーチェーンでのスーパーバイジングを行う際の臨店の目的とは、主に次の要素があります。

①経営コンサルティング機能

 経営課題や、経営目標を達成するための戦略立案から実行支援、検証、改善支援までの一連の支援を実施します。この中では、当然、経営資源の管理もふくまれますので、人の管理や物の管理、資金の管理等も当然、指導を実施いていきます。

②成功モデルの実施状況の確認

 多店舗展開やフランチャイズ本部展開は成功モデルを水平展開を行うため、加盟店が成功できるビジネスモデルです。そのため、フランチャイズ本部が保持する成功モデルを商品、商圏・立地、サービス、販促の視点で確認し、実施状況に問題があれば、改善の指摘を行い指導を行っていきます。

③監視機能

 監視機能とは、フランチャイズ本部や直営店でも同様ですが、性善説では成り立たない部分があるのも事実です。契約事項で明記している事項やマニュアルで明確にしている事項等、実際に遵守されているかも確認を行います。

 1店舗だけであれば問題ない・・・という考えがチェーン全体を崩壊に招く可能性もあるので、この監視機能はどうしても必要な機能となるのです。

2.臨店の際は、どのようなことが出来てればよいのか?

では、臨店の際には、どのようなことが出来ていれば良いのでしょう。

ご自身の体制をチェックリストのように活用し、検討して頂ければ幸いです。

 

①エリアの目的・目標・個店の目的・目標がある

 当然、経営コンサルティング機能を果たすためには、目的や目標がないといけません。

 スーパーバイザーが担当しているエリア全体も必要ですし、個店でも必要です。

②エリアの行為計画・個店の行為計画がある

 これも経営コンサルティング機能を行う上で重要なポイントです。

 目的・目標を達成するには、具体的な戦略と何を誰がいつまでにするといった具体的に行為に落とし込める計画が必要となります。

③実際の行為計画に従い、数値検証を実施している

 更に計画を立てただけでは、数値は達成しませんので、その数値を検証し、適宜改善を図るための継続的な指導がが必要になってきます。

 また、数値検証だけでは原因を把握することができませんので、当然、現場を確認し、観察し、問題がある点を指摘したり、改善する指導を実施します。

④数値検証から売場やお店の状況を店舗確認してる。

 成功モデルの実施状況を現場で確認することも重要となります。

 その中で多くの企業が実施しているのが店舗確認となります。

 商品、商圏・立地、サービス、販促の4つの視点で自社の成功モデルがどのように実施されているかを確認し、指導を行います。

⑤店舗確認結果から、改善提案を実施している。

 店舗確認はただ指摘するだけでは、改善されません。

 よくいるコンサルタントと同じです・・・・

 スーパーバイザーはコンサルタント(本当はコンサルタントもそうなのですが・・・・)と大きく違うのは、具体的に何を誰がどうすると指導ができることです。

⑥個店の課題を把握し、改善提案を実施している。

 上記以外でも、スーパーバイザーには様々な相談事があります。

 この相談事を改善するのも実はスーパーバイザーの仕事なのです。

 これは特に信頼関係構築に繋がりますので、ぜひ、積極的に実施して頂きたいと存じます。

➆新商品やキャンペーン等の打合せを実施している。

 最後は、本部から伝えたい、新商品や重点商品、キャンペーンなどの情報もしっかり伝える必要があります。その他、本部の方針や戦略などの伝達も含まれます。

 いかがでしたでしょうか?

 どの程度現在のスーパーバイザーが実施しているでしょうか?

 この体制構築が、フランチャイズ本部構築や立ち上げ、レギュラーチェーンのスーパーバイザーとして必要な体制だと思います。ぜひ、参考にしていただければ幸いです

【販路企画のスーパーバイザー研修】

【販路企画の著書】

【販路企画のセミナー】

%e5%95%86%e5%9c%8f%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e5%87%ba%e5%ba%97%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%bb%ef%bd%86
Copyright (C) hanrokikaku All Rights Reserved.

スーパーバイザーが考えるべき本質的な問題点とは?

スーパーバイザーが考えるべき本質的な問題点とは?

《スーパーバイザーが考えるべき本質的な問題点とは?》

フランチャイズ本部構築・立ち上げを行った際の加盟店の指導を行うスーパーバイザー。

スーパーバイザーは、レギュラーチェーンの店長の管理・指導も行います。

スーパーバイザーは、課題を改善するコンサルタントでもあります。

今回は、スーパーバイザーの改善する課題とは何か?についてお話をして参ります。

1.まずは問題点とは何か?

フランチャイズ本部構築や立ち上げ、レギュラーチェーンで必要なスーパーバイザー業務。スーパーバイザーの仕事は、コンサルタントということをお話させて頂きました。

スーパーバイザーは何かの問題があり、その解決策を検討し、フランチャイズの加盟店や直営店を成功に導くことが仕事となります。

その上で、まず検討しないといけないのが、問題点とは何かということです。

よく言われることがあります。

うちは接客が問題だ・・・

うちは、提供する商品やサービスがばらついていることが問題だ・・・

うちの店長は問題意識がないことが問題だ・・・

〇〇が問題であることは、良く言われますが、問題の正体を知らないと正直本当の問題とは言えません。

当然、問題に応じて、解決策を検討するわけですから、解決策が当たらない理由の多くは、問題点の把握と原因分析の方法にあると思っております。

コンサルタントの方は、問題点の定義をよく勉強されていることが多いのですが、なぜkスーパーバイザーはこの問題点の定義をよくご理解されていないことが散見されるという状況です。

では定義とは何なのでしょうか?

「問題点とは、目標と現状のギャップである」

とよく言われています。

つまり、何か目標とすることがあり、今の現状があり、それを達成するために必要なことが問題点ということになります。

例えば、先ほどの「接客が問題だ・・・」ということについては、

「あるべき姿の接客(目標)」があり、「今の現状の接客(現状)」があり、このギャップを埋めることが問題点となります。

「明るく、笑顔で、ハキハキ・元気よく、感じの良い挨拶」(これが目標)

 ※接客のあるべき、姿・・・これが基準となります。

「うちの挨拶は、元気がなく、お客様に聞こえるかどうかわからない声であいさつしている」(これが現状)

ということは、問題点は、

「元気のよい、お客様に聞こえるように大きな声で挨拶をしていないこと」(問題点)

ということになるのです。

「接客が悪い・・・」だけでは、「何をどのように」改善すれば良いかわからず、ただ批評しているだけとなります。コンサルタントの方はこれだけを行って商売としている方(私はこれ自体が問題であると思いますが・・・)スーパーバイザーは具体性が絶対的に問われますので、具体的にこの概念を理解していないと加盟店や直営店に具体的なアドバイスができないことになります。

問題点は「現状」と「目標」によって変わります。

先ほどの接客の事例ですと、

「挨拶の際にお辞儀ができていない」(現状)

「挨拶の際には、お辞儀が必要だ・・・」(目標)

というこであれば、問題点はお辞儀を改善するということになります。

このように問題点は解決策を検討するにあたり、非常に重要となります。

改めて申し上げますが、「問題点」とは「現状」と「目標」のギャップなのです。

2.問題点を把握するために・・・

では、正確に問題点を把握するためには、スーパーバイザーはどのように実施しないといけないのでしょう。フランチャイズの加盟店やレギュラーチェーンでのスーパーバイジングを行う上では、大きくわけると次の2つとなります。

①あるべき基準

あるべき姿であったり、あるべき店舗の運営状況となります。

これを明確にしているのが、多くのフランチャイズチェーンやレギュラーチェーンで行っているマニュアル化というものです。

マニュアルは実施方法でもあり、仕事や店舗の基準となります。

では、現状はどうやって把握しているのかというと「店舗確認」となります。

店舗確認では、絶対的に確認を行いたい基準=目標が明記されており、それに従って、実施できているかをチェック(現状)把握をしています。

その結果、問題点を把握し、改善策に結び付けるという手法です。

②店舗の個別の数値目標やエリアの目標

売上や利益の目標が各店舗あるとあります。それが目標となります。(目標)

その目標を達成する行為があり、その行為通りに進んでいるか?を確認します。(現状把握)

目標数値だけですと、当然、何を確認すればよいかわかりませんから、あくまで行為を確認します。行為通りに実施して、目標が達成できないのであれば、取るべき行為が違うのです。再度、行為を検討し、改善し、売上や利益などの目標数値を図ることを行います。

スーパーバイザーはこれを臨店時などに行うことが多いのです。

これも目標や現状によっては問題点が変わるため、正確に目標・現状の把握が重要なのです。

今回は、フランチャイズ本部構築や立ち上げ、多店舗展開を行うレギュラーチェーンのスーパーバイザーがとらえないといけない「問題点」の正体についてお話をさせて頂きました。

フランチャイズ本部構築や立ち上げ、多店舗展開を行うレギュラーチェーンの皆様の少しでもお役に立てれば幸いです。

【販路企画のスーパーバイザー研修】

【販路企画のセミナー】

%e5%95%86%e5%9c%8f%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e5%87%ba%e5%ba%97%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%bb%ef%bd%86
Copyright (C) hanrokikaku All Rights Reserved.

店長とSVの違いは何か?

店長とSVの違いは何か?

《店長とSVの違いは何か?》

フランチャイズ本部構築・立ち上げを行った際の加盟店の指導を行うスーパーバイザー。

スーパーバイザーは、レギュラーチェーンの店長の管理・指導も行います。

今回は、店長とそのスーパーバイザーの役割の違いについて解説をしていきたいと思います。

 

1.店長とスーパーバイザーの違い

フランチャイズ本部構築や立ち会上げ、レギュラーチェーンの支援を行っていると時々、聞かれることがあるのが、店長とスーパーバイザーの違いです。

なんとなくはわかるけれども、やる業務が何が違うのか?

ただの店長の上司で、複数店舗を担当しているだけではないか聞かれることがあります。

今回は、その点についてお話をしていきたいと思います。

店長は文字通り店舗の長ですから、お店の経営戦略を立案し、経営管理を行います。

自分が担当している店舗が1店舗であれば、その店舗の数値改善を目的に従業員の戦力化を実施しながら、管理を行っていきます。

スーパーバイザーは、複数店舗の担当店を持ち、エリアは担当店全体の経営戦略を立案し、経営管理を行います。自分が担当している担当店の店長及び従業員を数値改善を行う目的のために、戦力化を図りながら、目標を達成する仕事です。

ここだけでいくと、店長とスーパーバイザーは個店かエリアかという視点で違うということになります。

当然、スーパーバイザーは直営店に関しても管理を実施しますので、店長からすると上司ということになります。

ここまでは特に問題ないと思います。

決定的な違いは何かというと、次のことを決定的に違うと思います。

〇店長・・・直接マネジメントであること

〇スーパーバイザー・・・間接マネジメントであること

ここが決定的に違います。

これは、簡単な違いのようですが、大きく業務が変わります。

店長は、自分の個店において、数値改善を行うために、独自に経営戦略を練ることもできますし、結果を出すための従業員の管理も直接実施することができます。

スーパーバイザーは、各個店毎の目標や経営戦略をもっていたとしても、各お店の店長と共有化を図り、店長の合意を得たうえで、その実行を管理する手法を店長に教育や指導を行うことで管理をするという役目になります。

つまり、常に何かをやろうとすると

〇個店の店長と共通認識を持ち、合意形成が必要であること

〇実行するための管理については、自分が自らするのではなく、店長を通じて管理するため、教育や指導が必要であること

という点で大きな違いが出ます。

また、いつも各お店にいるわけではありませんので、個店で起きている問題を肌で感じるのではなく、ヒアリングや現場の現状を観察することで問題点を発見していかなければなりません。

スーパーバイザーの仕事は経営コンサルタントの仕事と同じという話をしましたが、正に上記が理由となります。

特にフランチャイズ本部であれば、フランチャイズ加盟店の店長は別の経営者ですので、クライアントと共通認識を持ち、動機づけを行い、やり方を教育していく必要があるということでさらに難航な形となります。

つまり、いつも人を通じて数値を変えないといけないのが、スーパーバイザーと店長の大きな役割の違いとなります。

2.スーパーバイザーに向いている人

そのため、スーパーバイザーの仕事に従事する人は、

〇人を通じて課題を解決するためにコミュニケーション力が非常に重要となります。

〇また、人は論理的に問題点を解決しなければ納得ができないため、問題の収集分析力・課題解決力が必要となります。

〇さらに、人を動かすためには、論理だけでも動きませんので、その人の信頼性や動機付けが得意ということもあると存じます。

〇また、スーパーバイザーはその業務に精通もしておかなければなりませんので、業務の精通度などもあるでしょう。

〇そのほか、本部や本社からの指示や内容を正確に把握し、そしゃくして話をするため、聞く力や理解度なども要求されてきます。

店長は、そこまでは要求されることが少ないため、決定的な違いは、間接マネジメントであるということになります。

ぜひ、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている皆様、レギュラーチェーン様にはまずその違いを理解していただきたいと思っております。

【販路企画の店長研修】

【販路企画のスーパーバイザー研修】

【販路企画の著書】

【販路企画のセミナー】

%e5%95%86%e5%9c%8f%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e5%87%ba%e5%ba%97%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%bb%ef%bd%86
Copyright (C) hanrokikaku All Rights Reserved.