フランチャイズ本部の最近のスーパーバイザーに関する悩みとは?
最近、フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施した企業からスーパーバイザーについてご相談を受けることが多くなりました。本日はその点について解説します。
1.なぜ最近、スーパーバイザーに関する相談が多いのか?
ここ最近、フランチャイズ本部構築や立ち上げをされている企業様からスーパーバイザーに関する悩みの相談が増加しているという状況となっております。
なぜ、最近、そのような相談が増加してきたのでしょうか?
今回はその点について解説をしていきたいと思います。
一番の多くは既存店の問題であると思っています。日本という環境は、少子高齢化、人口減少、人手不足、消費飽和、競争激化と既存店の環境は必ずしもいい状況とは言えません。
フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施している企業はある一定の成功モデルがあるはずですが、その成功モデルを横に水平展開を実施したとしても、商圏や立地等環境や運営する人の環境などで、思うように売上を上げることが出来ていないことが発生しています。
しかも、近頃は、伸びる業態には、すぐに競合が発生し、競争激化になってしまい、個店力が伴わないとどうしても売上が苦戦するようになってきているのです。
つまり、既存店に関しては、最初はよくても売上が継続して上がることは至難に業となっており、全店同じ戦略を実施すれば売上が上がるということが減少していきているというのが実情であると思います。
つまり、チェーン店のメリットである成功している方法の徹底だけでは、数値改善に繋がりにくい環境になってきているということであると思います。
昔のスーパーバイザーは、本部からの方針や戦略を各加盟店にコミュニケーションを通じて情報伝達を行い、徹底を行うことで数値を上げてきました。現在でもその方向性は変わっていないと思います。
しかし、昨今の売上を上げにくい環境下では、全体方針の徹底だけでは数値改善が進まず、数値改善に進まなければ、全体方針の徹底も難しくなってきて、更に数値を上げる要因が減ってきているというのが本当のところではないということであると思います。
つまり、全体方針や戦略がそのお店にあっていたとしても、加盟店側がそれを実行してくれなければ、数値改善に進まなく、かつ加盟店側も素直に聞く環境でもなくなってきているということでもあると思っています。
2.今後フランチャイズ本部構築や立ち上げに求められるスーパーバイザーとは?
そのようなフランチャイズ本部構築や立ち上げをされている企業様にご提案を弊社としてお話するのは、スーパーバイザー体制の見直しと教育です。スーパーバイザーの在り方や仕事の仕方、コンサルティングの中身の変更を実施していくことが重要だと考えるからです。
これからのスーパーバイザーには、当然、フランチャイズ本部の方針や戦略の徹底も重要な役目であることは変わりません。しかし、同じように各店舗のコンサルタント的な役目が重要になってきていると思います。
各店舗の外的環境だけでなく、内的な環境も充分に把握し、現在までの経験と多店舗の成功事例だけでなく、そのお店を改善するための具体的な改善計画と計画を実行するための実行支援も併せて必要になってくると思います。
全体戦略と個店戦略の両方を企画し、実行するまで具体的に支援ができることがスーパーバイザーに要求されてきています。当然、フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施しているスーパーバイザーですから、評論ではなりません。具体的にどうするまでがアドバイスできるスーパーバイザーになる必要があるものと存じます。
お話するのは簡単ですが、これは実行するためには、大幅なスーパーバイザー体制の改革と教育が必要になってきます。しかし、今後は全体戦略だけでは戦えないというのも事実です。全体戦略を元にした営業マン的なスーパーバイザー体制では同じフランチャイズ本部構築や立ち上げを実施している企業様間でも差別化されるものと考えています。
ぜひ、今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている企業様は、スーパーバイザー体制が重要となってきている現状を把握して頂き、個店対応のできるスーパーバイザー体制を構築して頂きたいものと存じます。
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