フランチャイズ本部構築の際に検討するビジネスフォーマット型とは?
ビジネスフォーマット型とは何か?
今回は、フランチャイズ本部構築や立ち上げ時にご相談がある「ビジネスフォーマット型」について解説していきたいと思います。
フランチャイズ本部構築や立ち上げの際に検討する「ビジネスフォーマット型」とは、よく言われる通常のフランチャイズに該当します。フランチャイズ本部の成功したビジネスモデルや経営ノウハウや商標を加盟店が活用し、事業運営を行う方式となります。世の中に出ているフランチャイズ本部はほとんどがこのパターンではないかと思います。
当然、ビジネスモデルや経営ノウハウを加盟店が使用するには、加盟金や研修費等を初期に徴収し、定期的に経営相談やフォロー等を実施することで、ロイヤリティ等の収益を得る形をとっております。
私は、フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施する企業様には極力このビジネスフォーマット型をお勧めするようにしております。それは次の理由からです。
〇フランチャイズ本部は初期の収入で収益を上げるのではなく、ストックで収益を上げることをメインと考える。
よく、フランチャイズ本部構築をご相談を受ける際にある話ですが、初期に200万円程度の費用を頂いて、フランチャイズ本部としては、継続したフォローをしたくないという話があります。これは継続的なスーパーバイジングが本部としては難しいという視点からですが、私はこの方法は極力とって頂かないようにしております。
それは次の式をご覧になって頂ければと存じます。
《初期加盟金のみの場合》
〇加盟金200万円 後のストック収入:ロイヤリティ等0円合。
1加盟当たりの売上=加盟金200万円
《加盟金0でもロイヤリティ売上5%の場合》
〇加盟金0万円
〇ストック収入:ロイヤリティ 売上300万円×5%=15万円/月 年間:180万円
※仮に契約が5年間の場合は、180万円×5年間=900万円
つまりどのような本部であってもストック収入の方が、売上は最大化されるからです。また、後のフォローを実施しないという形であれば、素人の加盟店が成功する確率が下がります。結果として撤退が多く発生し、撤退が多く発生するフランチャイズ本部については、新規加盟も難しくなるのは、想像がつくものと存じます。
フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されているのであれば、積極的にやはりフォローを実施するべきです。その方が、フランチャイズ加盟店も大きなメリットがあります。また、フォローする頻度は、フランチャイズ本部が事前に加盟店の成功できるフォロー頻度を加味して決めて加盟店へ契約書を通じて告知すれば良いのです。
ただ、フォローがあまりできないからと言って、ビジネスフォーマット型を諦めることはフランチャイズ本部にとっても、加盟店にとってデメリットが多いものと考えております。
そのため、様々な形式のフランチャイズ本部構築を実施したとしても必ずビジネスフォーマット型は取り入れるべきであると考えております。ぜひ、その後のフォローをどのように実施することが出来るのか?という視点でフランチャイズ本部構築を実施して頂きたいと考えております。
逆にフォローを実施しない方法として、「ライセンスパッケージ方式」というものがあります。これはどちらかというと、初期の加盟金や研修費等を加盟店が徴収し、加盟店の開業までは支援を実施しますが、その後のフォローは実施せずに、原材料などの卸収益などで本部のストック収益とするものです。
メリットももちろんあるのですが、加盟店が事業に慣れていないとフランチャイズ本部にとってもマイナスになる傾向が強いものであると思っております。どちらかというと卸商材に近い手法であり、フランチャイズ化の目的がそのような場合であればいいのですが、そうでない場合は、適切ではない場合も多いものです。
今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている皆様にはぜひ、上記を参考に頂き、後悔のない検討して頂ければ幸いです。
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