2020年日本経済新聞社主催のフランチャイズショーの感想

2020年日本経済新聞社主催のフランチャイズショーの感想

2020年9月29日、9月30日に池袋サンシャインで日本経済新聞社の日経フランチャイズショーが開催されました。今回、展示会に行ったフランチャイズの業界動向について解説をしてきたいと思います。

 

〇通常との開催時期が異なる開催

通常は、毎年2月~3月に開催される日本経済新聞社のフランチャイズショーですが、今年は新型コロナウィルスの影響で3月の展示会が中止となり、秋の開催となりました。フランチャイズ本部からのご要望も多かったとお伺いをしております。

 

実際には、新型コロナウィルスの影響が長引いており、本当に開催がされるのか?実際に来場されるのか?というフランチャイズ本部の警戒もあり、いつも300社程度で参加される展示会が50社程度の参加なっており、大幅に参加企業が少ない状況となってしまいました。また、来場者も通常3万人の来場があるものが、大幅に来場者が減少している結果となっております。これは、ある意味どうしようもないことであり、次回2021年開催時には新型コロナウィルスの影響が収まっており、通常開催になることを祈念いたしております。

 

日本経済新聞社主催の日経フランチャイズショーは、日本では最大のフランチャイズショーであり、毎年、弊社のクライアントが出展されたり、出展がない場合でもフランチャイズの動向をみるにあたり、毎年参加をしております。今回の動向について解説します。

 

〇大手の参加企業が少なく、比較的新しいフランチャイズ本部が参加

今回は、大手企業のフランチャイズ本部の参加はほぼなく、比較的新しいフランチャイズ本部が多く参加されていました。会場の問題が大きいと存じますが、業種的には小売業・飲食業の参加が少なく、サービス業の参加中心でした。

 

〇飲食業はテイクアウト・デリバリー中心

飲食業は、新型コロナの影響を受けてか、居酒屋や焼肉店は数社ありましたが、テイクアウトのから揚げやデリバリー中心の参加が多い状況でした。今後も飲食店はテイクアウト化、デリバリー化が進むということでしょうか。私は、ある一定が時期が進むとこのテイクアウトやデリバリーは追加されるものであり、リアル店舗はリアル店舗の強さで持ち直してくると考えておりますが、現行のトレンドのように感じます。

 

〇サービス業は様々な業界がフランチャイズ化

サービス業は毎年感じますが、「このような業界もフランチャイズ化するのか・・・」と思うことが展示会で多く見られるようになってきました。学習塾やスポーツジム、障がい者支援、リペア、エステ等の業界だけでなく、アミューズメントサービスの提供を実施するフランチャイズ本部等様々な業界がフランチャイズ化してきております。毎年このサービス業は、新しい業界や業種がフランチャイズにチャレンジしております。弊社へのフランチャイズ本部構築や立ち上げに関するご相談もサービス業が圧倒的に増加しており、この業界は今後面白いと思える業界も販路拡大の手法としてフランチャイズ化を図ってきている状況です。

 

〇比較的手堅い事業が多く参加

コインランドリーやレンタルスペース等、比較的資産の有効活用等のフランチャイズ本部が今回は、参加企業数に対して多いと感じました。これも新型コロナの影響か、本業が不安定のため比較的安定したビジネスモデルを好む傾向にあるのであろうと考えております。

 

フランチャイズ本部への加盟は、時代のトレンドは考える必要がありますが、トレンド重視であるとどうしてもすぐに飽和し、事業が短いスパンという考え方になりがちです。今後の中期的な視点でフランチャイズ加盟をご検討頂きたいものです。また、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている皆様の現在のトレンドを鑑みてフランチャイズ本部構築や立ち上げを進めて頂きたいと考えております。

 

今後、フランチャイズ加盟をご検討の方、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討の方の参考になれば幸いです。

 

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