フランチャイズ戦略はどのタイミングで考えるか?

フランチャイズ戦略はどのタイミングで考えるか?

フランチャイズ戦略はどのタイミングで考えるべきか?ということについて、フランチャイズ本部構築や立ち上げの検討の方からご質問がありましたのでご返答していきたいと思います。

 

1.フランチャイズ本部構築立ち上げは、新市場開拓戦略である

フランチャイズ本部構築や立ち上げを行いフランチャイズ戦略をとることは、「事業拡大戦略」の中では、「新市場開拓戦略」にあたります。「事業拡大戦略」については、過去のブログの中で書いておりますので、ご確認ください。

 

「新市場開拓戦略」の基本は「既存商品」を「新しい市場に展開」を行う方法となります。「フランチャイズ本部構築や立ち上げ行うフランチャイズ戦略」は、基本的には自社の成功モデルをフランチャイズ加盟店に水平展開を実施し、加盟店に成功して頂くビジネスモデルです。そのため、まったく新しい商品で加盟店になっていただくことは稀で、現在まで自社で培った「既存商品」や「既存のビジネスモデル」を販売することになります。

 

その販売先が変わるということになります。直営店で展開をしているのであれば、それは、直営店ではエンドユーザーに「既存商品」を販売しています。それを「フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施したフランチャイズ戦略」では、各加盟店に「既存商品」を販売したり、「既存商品を販売するノウハウ」を販売したりすることで、間接的に商品を販売します。その際のフランチャイズ本部の販売先は、加盟店になるわけですから、ここについては「新市場」となるわけです。

 

例えば飲食店であれば、それまで一般の消費者に料理を提供していたものを料理の仕方を販売し、加盟店に教育し、加盟店を通じて一般の消費者に提供を行うのです。各加盟店は消費者ではないので、新しい市場ということになります。この戦略は販路を増やす戦略となっております。

 

話は変わりますが、弊社が会社名を「販路企画」としているのは、実はこの「新市場開拓戦略としてフランチャイズ戦略」を1つの選択肢として勧めてめているからです。

 

この場合の重要なポイントは、「既存商品」がある一定で販売が好調であることが重要なポイントです。「既存商品」が直営でも全く売れていないのであればフランチャイズ戦略をとっても加盟店が売れないわけで、販路を開拓しても一過性のものにしかなりません。そのため、弊社ではフランチャイズ本部構築や立ち上げを検討している企業様についてはこのフランチャイズ戦略を実施することが果たして妥当なのかご相談をした上で実施して頂いております。「既存商品」が売れていないのであれば、「既存のビジネスモデル」を見直しを実施する必要があります。実はこれがコロナ時代には重要な要素となっているのです。

 

2.コロナ時代の新市場開拓戦略

実はコロナになり、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている方が非常に増加しております。直営店が厳しいからフランチャイズ加盟を募り、そちらで売上を上げたいということです。

 

しかし、「成功モデル」が例えば、「コロナが多く発生している地域」から「地方に展開すれば充分売れる」というのであれば別ですが、「成功モデル」がめどが立たない中でのフランチャイズ本部構築や立ち上げは、非常に危険であり、フランチャイズ本部側も加盟店側もお互い幸せになる可能性は低いものです。コロナは一過性で終わればよいですがしばらく続く可能性があるためです。

 

そのため重要なことは、まずは既存のビジネスモデルの見直しを実施することです。その後、事業モデルが元々良いのであれば売上は回復するでしょうし、その時点からフランチャイズ戦略をとっても良いのではないかと思っております。安易なフランチャイズ戦略はフランチャイズ本部構築や立ち上げを実施した本部にとっても後で大きな影響を与えます。ぜひ熟考いただきたいと存じます。

 

今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている企業様は参考に頂ければ幸いです。

 

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