人手不足の解消は、出店の段階から始まっている

人手不足の解消は、出店の段階から始まっている

昨今、人手不足が非常に店舗型ビジネスを苦しめています。多店舗展開やフランチャイズ本部展開を行う際もこの人手不足は想定して出店しなくてはなりません。今回は、人手不足改善について出店というキーワードで考えていきたいと思います。実は、商圏調査や出店調査を実施すると、人手についても出店前にわかるのです。

1.働く場所はどのように決められているのか?

手不足は、今後、フランチャイズ展開を行うにしても、多店舗展開を行うにしても欠かせない課題です。もともと人手がいらないようにする、募集する層を変えるというの考えとして重要ですが、そういかない企業もあるものと思います。

特に一番の競争倍率が高いのは、学生です。私は、この層に拘る限り、限界がいずれ来ると思っています。新たな層が働ける環境をつくることが店舗型には求められています。

しかし、どの層を募集するにしても、パート・アルバイトの世界ではぜひ、知って頂きたいのは、働く場所を決める1位は、働く場所(住所)です。

これは正社員ではあてはまりません。なぜなら、そこに一生涯働くかもしれないため、仕事の職種や内容、給与、会社そのものなど判断する重要な事項が他にあるからです。

しかし、パート・アルバイトはどうでしょうか?そこまで考えた志望動機が果たして履歴書に書いてあるでしょうか?。私も学生時代、アルバイトをしていますが、その当時は働くところを探す際には、最初は、働く場所から探しています。つまり、日常働くのであれば、利便性がまず最初に来るということです。それから、時給や仕事内容を選び、最後にどこのお店でという順番になっていると思います。

皆様の従業員さん、過去の従業員さんを振り返るとよくわかると思います。

つまり、これは、出店する段階で、決まってることになります。

出店の段階では、予測売上が果たして立つのか?予測利益は?投資回収は?などの売上・利益の面に重きを置きがちになります。私もそうですし、それを否定はしません。

しかし、加えて、これからの出店は、人手についても検討して、出店しなければ、出店したは良いが、人が集まらないという結果となると思います。

2.商圏調査・出店調査で人手の確保の可能性もわかる

実は、出店の際に行う、商圏調査、出店調査では、次のことを調べると思います。

・お客様となりえる人口や年齢層・・・逆を言うと、従業員となり得る年齢層はいるのか?

・事業所数・従業員数はどのくらいあるのか?・・・事業所や従業員数が多い場所では当然、お客様も働きに来るところという認識があり、働く場所として認識されています。同時に自社に従業員獲得に関する競争もわかると思います。

・学生の確保であっても、必ずしも学生立地という視点ではなく、学生の交通手段などを検討します。また学生の自宅は別にあることも多いのです。そうすると導線調査の結果や前面通行や交通調査の結果、商圏調査の結果でも獲得の可能性がわかると思います。

・主婦などを狙うのであれば、商圏内のお客様が従業員としてターゲットになります。これは高齢者も同じです。

・非常に郊外の立地で、商圏調査の結果、若者が少ないところであれば、最初からある程度社員ということで、流動化を防ぐ等の処置も必要になるはずです。

上記は簡単な事例ですが、商圏調査・出店調査を実施すると、人手確保に苦戦する商圏なのか?そうでないのか?は実は、出店する前からわかるのです。

皆さんもご存じの通り、従業員さんの獲得で店頭ポスターが一番効果が高いことは良くご理解されていると思いいます。それはお客様が、このお店はいいなと思って応募してくるからです。

求人内容を検討する際も、商圏を知り、募集戦略を考える必要があるということです。

ぜひ、多店舗展開やフランチャイズ本部展、開店舗開業の際は、参考にして頂ければ幸いです。

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