スーパーバイザーの指導方法における体制構築に働きかける方法とは?
《スーパーバイザーの指導方法におえける体制構築に働きかける方法とは?》
フランチャイズ本部構築・立ち上げを行った際の加盟店の指導を行うスーパーバイザー。
スーパーバイザーは、レギュラーチェーンの店長の管理・指導も行います。
今回は、スーパーバイザーの指導方法における体制構築に働きかけるのポイントについて解説します。
1.スーパーバイザーの2つの課題解決
これまで、ブログの中でフランチャイズ本部構築や立ち上げを実施した際のスーパーバイザーが指導をするポイントについてお話をしていきました。
今回は、スーパーバイザーの課題解決の視点を少しお話していきたいと思います。
スーパーバイザーは通常、店舗は現場で起きている課題を2つの視点で考えます。
それは・・・
現象面の課題と原因面の課題です
この2つをまず見極めることが重要なのです。
これは、この見極めによって、提案する対策が異なってくるためです。
①現象面の課題とは?
現象面とはどういうことなのでしょうか?
例えば、窓ガラスが汚れているとします。
現象面は、発見した問題そのものですから、窓ガラスが汚れていることが課題であり、
その課題を解決する方法とは、誰が、いつまでに、どのような方法で、窓ガラスを綺麗にするということが改善のアドバイスとなります。
つまり、見つけた課題をそのまま改善する応急措置となります。
これは、これで重要なのです。なぜなら、問題を放置している間はその問題はそのまま残っており、その売上や利益やイメージ等を含めて、マイナスな状況が続いているためです。
例えば出血しているとします。お医者さんが出血を止めずに、その原因は何か?などを言ってても止まりませんから、最悪、原因を追究している間に死に至るかもしれません。
まずは、課題をそのまま治すこれはこれで非常に重要なことなのです。
②原因の課題とは?
原因面の課題とは、現象面で見つけた課題が「なぜ起きるのか?」という視点でその原因を追究し、今後発生しないような改善提案を行うことです。
あくまでも現象面を発見し→原因面を発見するという流れとなると思います。
それは、どこでもいいから原因面を探れといっても対象が絞られていないことでは、何も見つけることはできないためです。
では、原因面の課題を見つけなければどうなるのでしょうか?
常に何回も同じ問題が発生し、そのたびに応急処置をしていく、もぐら叩きの状態となります。次第に、スーパーバイザーとしては、言うことに疲れてきて、言わなくなるというのがオチではないでしょうか?
では、具体的には言うと、先ほどの窓ガラスの事例で考えるとどのようなことでしょうか?
「窓ガラスが汚れている」→掃除していない→掃除していないのは何が原因か?
窓ガラスを掃除することをその人が知らない=教育
窓ガラスをそもそも掃除することがルーチンワークに入っていない=仕組化+教育
ということになります。
ここで重要なことは、このことは、ある個人の問題であれば、教育で済むでしょうし、多くの人で発生しているのであれば仕組みの問題となる点です。
更に、仕組化は、仕組化しただけでは効果は上げないということです。
これは、よくコンサルタントである話ですが、仕組を作って導入して、それで満足というパターンです。仕組は動いて成果を上げてこそ、意味があるものですから、この場合は何も役に立たないということになります。つまり、教育が必要となるのです。
上記は、フランチャイズ本部構築や立ち上げのコンサルティング支援でもたびたび、私が、クライアント企業以外の企業様から相談を受ける内容ですので注意してください。
本題に戻りますと、この仕組化はすぐにできるものも多くありますが、時間をかけるものも当然出てきます。時間をかけるものについては、仕組化をいかに簡単に、実行度を上げるための教育と検証を行うことで実行することで、再発防止に繋がってきます。
2.スーパーバイザーは2つの課題の発見の両方が必要
この2つの課題の発見ですが、フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施したスーパーバイザーについては常に2つの視点で検討して頂きたいと思っております。
この2つの視点を忘れて片方でも成果が出ませんので、ぜひ、実践が必要です。
今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている方、レギュラーチェーンのスーパーバイザーについてもぜひ、参考にして頂ければ幸いです。
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