フランチャイズ本部に必要なセグメントとは?
フランチャイズ本部構築や立ち上げの際によく聞かれることがあります。その時にお話しをすることがあります。その中で本日は、売れるフランチャイズ本部を作る上で必要なセグメントについてお話していきたいと思います。
1.フランチャイズ本部に必要なセグメントとは?
フランチャイズ本部構築や立ち上げの相談の際によく聞かれることがあります。
それは、「どのようなフランチャイズ本部が売れるのですか?」というご質問です。
売れる要素はいろいろありますが、本日はセグメントについてお話をしていきたいと思います。
セグメントは・・・
様々な切り口で簡単に言うと「分ける」ことであるとお話をしております。
顧客のニーズを「分けたり」・・・
顧客の層を「分けたり」・・・
顧客の地域を「分けたり」・・・等
切り口事で分けることで特に「選択」と「集中」を図っていくかを検討する際に分析する方法です。これは、マーケティング戦略を決定する上でよく検討する内容となります。
更にこのセグメントを行うことで自社がどのような点で差別化されているのかがよくわかります。当然、山ほどあるフランチャイズ本部の中で選ばれるのは、「差別化」が重要であることは、私が言うまでもありません。
これがフランチャイズ本部の構築のどこに活きてくるかというと実は「成功モデルの明確化」という時に活きてきます。以前のコラムでも書きましたが、フランチャイズ本部は意外に自分の成功モデルを理解していないことをお話を致しました。
当然、成功モデルが何かわからなければ、それを水平展開を行うことで成功に導くことにフランチャイズの意義があるのに、その重要部分を失ってしまうことになります。
経営者の方のセミナー等に参加してもよくあるのが、「なぜうまくいったのか?」がご自身で明確になっていないためか、精神論に終始したりすることが多いのもこの成功モデルを正確に分析が出来ていないことが起因です。
その成功モデルを把握する際にもこのセグメントは役に立つのです。
2.セグメントはどのような分け方をするのか?
次のようなセグメントの方法があります。
①人口統計的な切り口で分ける方法
〇年齢・・・年代別に分け方等
〇性別・・・男女
〇家族構成・・・ファイリー向けや単身世帯向け等
〇所得・・・所得層別の分け方
〇職業・・・職業別の分け方
〇教育水準・・・・大学卒や高校卒等の教育水準別の分け方
〇世代別や社会階層別の分け方等
② 地理的な切り口での分け方
〇地域・・・エリアでの分け方
〇総人口や人工密度等での分け方・・・〇万人以上で成り立つ等
〇気候、風土での分け方・・・温かい場所で売れる等
〇文化的背景での分け方や交通機関等
③心理的な切り口での分け方
〇生活スタイル等での分け方や趣味嗜好、興味関心での分け方
〇価値観での分け方
〇購買意向や動機での分け方等。
④ 購買活動・購買心理的な切り口
〇購買活動での分け方・・・新規顧客、見込み客、リピート客など分け方
〇購買心理での分け方・・・熱狂、肯定、無関心、否定、敵対等などの分け方
上記のような切り口で、自社のメインとなるお客様や商品、立地、サービス、販促等を分けて分析をするとどの点でかで自社が「選択」と「集中」を行っていると思います。
そのことで、差別化要因が明確になってくるのです。
くどいですが、フランチャイズ本部は今は差別化されていないと売れません。
差別化されていない業態は、儲かる業態になることが現在では少なく、そもそもフランチャイズ本部を目指すということもあまりありませんので、何が問題かというと、差別化されている点に気づいていないことです。
そのためには、セグメントという視点でぜひ、成功モデルを分析して頂きたいのです。
上記は、フランチャイズ本部だけでなく、起業を行う際も新規事業を行う際も、自社のビジネスモデルを見直しをする際も重要な視点です。
フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている皆様、ぜひ実践され、自社のビジネスモデルの強みや弱みを把握する際にご活用頂ければ幸いです。
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