フランチャイズ本部構築のスケジュールとは?
弊社には、毎週、フランチャイズ本部展開や代理店展開、のれん分け、代理店開発などの多店舗展開に関して、ご相談があります。今回はその中で質問が多い、立ち上げを行うスケージュールについてお話しをしていきたいと思います。
1.フランチャイズ本部構築・立ち上げのスケジュールの流れ
フランチャイズ本部の構築や立ち上げを決めたら、次のような内容のスケジュールで対応を図っていきます。下記は、弊社が構築や立ち上げの際でも、お客様にも寄りますが、モデルパターンにしており、実際にこのスケジュールで行っておりますので、実務的に使える内容ではないかと存じます。
《フランチャイズ本部構築・立ち上げスケジュール》
大きな流れは上記の流れとなります。
上記だけではわかりずらいと思いますので、解説を入れていきたいと思います。
①フランチャイズ本部診断とキックオフ
一番初めは、自社のビジネスモデルがフランチャイズとして拡大を図ることが出来るビジネスモデルであるかを診断を行います。
こことで一番重要なことは、『成功モデル』であること。『ある程度の素人』でもできること。が重要なポイントとなります。
『成功モデル』とは、充分な営業利益をもたらすことができるビジネスモデルで、汎用性がないと拡大は難しいということになります。『ある程度の素人』でもできることについては、仕組みの構築の方法でカバーができることも多いのが実状であると思います。
上記が問題がなければ、社内でキックオフを行い、フランチャイズ本部の構築及び立ち上げに入ります。
②現状分析・フランチャイズビジネスモデル検討、資金調達計画、商標登録手続き
次に、自社の『成功モデル』について現状分析を行います。
何が、売上をつくる要因であり、何が利益を出すことができる要因となっているかを綿密に検証を行います。
ここが一番実は重要な作業であり、多店舗展開にしても、フランチャイズ本部展開にしても、『成功モデル』を水平展開を図るから、成功する確率が高いのであって、『成功モデル』が良くわからないということは、水平展開を図ることができませんので、加盟店の失敗確率が飛躍的に上がることになります。
成功モデルが分析できた後は、フランチャイズのビジネスモデルを構築します。
フランチャイズのビジネスモデルとは、加盟金や研修費等の収益面だけでなく、具体的に何をどのようにするのかまで詳細に決定します。
その後、商標登録を実施します。またコンピューターシステム等を構築しなければならない場合は資金調達計画を立てて、資金調達を行う必要性が出てきます。
③フランチャイズマニュアルの作成
成功モデルを分析した後に、それを「ある程度の素人」でも成功ができるように、マニュアル化を図ります。
よく、すぐに「マニュアル化」をする方がいるそうですが、『成功モデル』をマニュアル化をするから意味があるのであって、『ただレジ接客』などをマニュアル化することがだけが、マニュアル化ではありません。
④加盟店契約書・法廷開示書面の作成
上記までが完成したら、最終的に『成功モデル』『フランチャイズビジネスモデル』『マニュアル』の内容を踏襲したものが加盟店契約書となります。
フランチャイズは契約によって成り立つ関係です。
ですのであくまでも、自社のフランチャイズビジネスモデルの全てがここに反映されることが理想です。
➄運用教育・加盟店開発開始
契約書が作成できたタイミングで、スーパーバイザー教育や加盟店開発教育、加盟店初期研修の方法等の教育を実施し、加盟店の開発を実施していくことになります。
2.フランチャイズ本部を構築するにあたっての期間
上記までの期間は各社様々ですが、私は長くても1年で終わらせた方が良いものと思います。
あまり長い期間をかけても、フランチャイズとしての旬が過ぎてしまう可能性もあり、勢いがあるときに特に最初は、開発ができることが理想であると思います。
上記、簡単にスケジュールを明記しましたが、今後、フランチャイズ本部の構築や立ち上げを検討の方は、ぜひ、ご検討賜れば幸いです。
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