フランチャイズ本部構築する前に検討頂きたいこと
ここ最近、毎週のようにフランチャイズ本部構築について、ご相談があります。
フランチャイズ本部の展開について認知が上がってきていることは非常に私は良いことであると思っていますが、残念ながら誤解も多いというのが実状であると思います。
今回は、フランチャイズ本部を構築し、展開を図る前にぜひ、ご理解頂きたいことについてお話しをしていきたいと思います。
1.フランチャイズ本部展開は販路拡大の手法であるが・・・
フランチャイズ本部を構築し、展開を行うことは、小資本で一気に市場を拡大する手法であると私は、思っています。しかし、ここ最近の誤解は、自社の売上が厳しいからフランチャイズで販路先を増やしたいという考え方です。
毎週の相談では、このような相談が半分は占めるのではないでしょうか?
フランチャイズの基本的な原則は、成功モデルのノウハウに価格をつけて、販売する一種のコンサルタントビジネスと言えると思います。しかし、近年では代理店という制度が増加しているケースも高いからか、成功モデルでないものに、加盟金や研修費等の名目をつけて、販売をしているケースが非常に多いというものです。
確かに契約関係によって成り立つフランチャイズビジネスモデルは、お互いがそれで良ければ問題はありませんが、中には、自社は赤字であるけれども、自社の商品やサービスを使えば、これぐらい儲かるはずだというあくまでも憶測でフランチャイズを検討の方がいらっしゃるのも事実です。
自社が実現できていないことが加盟店が実現できることは完全にありません。
まずは、自社の売上を上げて、他人がこのビジネスモデルをお金を出してでも買いたいと思わせることが大事であると思います。
フランチャイズは、販路拡大の大きな手段ではありますが、加盟された加盟店が成功しなければ、何も売上も変わりませんし、逆に悪評を出して、最初は開拓できても、数年後にはいなくなるというフランチャイズになってしまいます。
あくまでも、自社のモデルに磨きをかけて、儲かるビジネスになってフランチャイズ本部展開を行うことが必要であると思います。
成長しているフランチャイズ本部は、必ず加盟店が儲かっています。
加盟開発の営業だけで通用するモデルではありません。
ぜひ、上記のことを留意頂きたいと思います。
2.フランチャイズ本部を作る意味は何か?
では、フランチャイズ本部をつくる意味は何なのでしょうか?
私は、一番は、時代の変化への対応で一気に市場を獲得する必要があるからだと思っています。
直営で出していくには、時間もコストもかかります。商品だけ提供するビジネスモデルであっても、自分達で販売をするには、当然、人的コストも含めて時間がかかります。
そうしている間に近年の目まぐるしく変化をする中で、時代が変わります。
そうすると、市場を占拠する前に競合が発生したり、新たな事業転換が必要になってきます。
そのため、近年では、良いビジネスモデルは一気に売っていく必要があります。
また、店舗型では、会社や代表者の融資限界があり、なかなか大きな店舗数を早期に実現ができないという現状があります。その間に時代が変わってしまうのです。
そこを改善する視点がフランチャイズ本部展開ではないかと思います。
つまり、出店や事業の加速化という手段がフランチャイズ本部を構築する一番のメリットであると思います。成功モデルであるということが前提なのです。
そうなると、直営で出すという視点であれば、現行の店舗や事業所が利益が出ていないのに、フランチャイズ展開をしようとは考えないはずです。
実際に成功モデルとは言えないモデルでもフランチャイズ展開を行っていますが、結局は加盟店も開拓できず、開拓しても成功させることができず、辞めていき、その結果、フランチャイズ本部も儲からないという構図になっている本部もあります。
フランチャイズ本部として成功するためにも、ぜひとも成功モデルに磨きをかけて頂きたいと思います。
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