フランチャイズ本部の営業代行について
フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業から「営業代行の利用」についてご相談があり、今回はこの点について解説をさせて頂きます。
〇フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業の営業代行の利用について
フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業の「営業代行について利用すべきかどうか?」について相談がありました。結論はどのような部分を任せるか?という視点が重要になりますが、利用の必要性について検討していきたいと思います。
最初に「営業代行」といっても、様々な営業代行があります。
例えば「テレアポ」等の「インサイドセールス」を行う営業代行もあります。
実際に事業説明会等を開催する「営業代行」もいます。
そして、契約も行うという「営業代行」もいます。
「営業代行」といっても、様々な「営業代行」がいるわけです。
私は、極力は、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を行っている本部が自ら営業(加盟店開発)を実施すべきであると考えております。理由は、「営業代行」は、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業の「加盟店開発資料」の内容しか知らないからです。詳しいところであっても「フランチャイズ加盟基本契約書」の内容まででしょう。
実際に、ビジネスモデルを運用していない会社が、ビジネスモデルの魅力を語ったところで、どこまでの情報が事前にフラチャイズ加盟店に提供できるでしょうか?また、現在は、「営業力強化型」のフランチャイズ加盟募集ではなく、興味を持った人を増やす「マーケティング型」にフランチャイズの加盟開発は変わっています。
「フランチャイズの加盟店開発代行」は、フランチャイズビジネスに非常に詳しかったり、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業と一緒にフランチャイズ本部を構築してきた場合が多いですので、中身の精通度合も高いですので効果が上がってきますが、そのような内容に関わってきていないただの「営業代行」では、提供できる情報は非常に少ないということです。
結果、「営業代行」に依頼を行っても契約は決まってこないということになります。そのため、私は、「営業代行」に全て任せるには無意味であると考えております。
また、過去、強力なクロージングをして加盟契約を取るという考え方もありましたが、それが加盟後のトラブルにも繋がることになっており、今では、「お互いに良い相手を見つけましょう」という時代になっています。その際のお見合いに「強力なクロージング」は必要ありません。つまり「営業代行」は必要ないということです。
〇フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業に全く営業代行は使えないのか?
フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業に全く「営業代行」は使えないのか?というとそうではないと思います。特定の業種にしか加盟を取ることができない業種においては、テレアポというのも大きな集客手段となります。
この場合は、「営業代行」は利用できると存じます。
つまり、外注すべきは、事業説明会や資料請求をしてもらう見込客を発掘する目的であれば「営業代行」は使えるということになります。これは、加盟開発を行う広告を配信するのと同じ位置づけです。広告宣伝と同じ位置づけの仕事を営業代行に任せるということになります。
それ以外は、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業が行うべき内容であり、ビジネスモデルをよりわかりやすく伝えることであったり、そのためのツールを作ることに注力する方が効果的であると考えております。
上記を広告宣伝やマーケティング手法で実施していけるのであれば「営業代行」は必要ないということになります。フランチャイズ加盟開発はセールスではなく、自社のビジネスモデルに多くの方に興味を持って頂き、フランチャイズ加盟希望者に興味を持って頂ける内容を伝え、フランチャイズ加盟希望者が抱える課題を解決し、本当にやりたい加盟者と契約を結んでいくことが「フランチャイズ加盟開発」です。「営業」ではないという視点でぜひ、取り組んで頂きたいと考えております。
今回は、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業の「営業代行」の利用について解説をしました。フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を検討している企業の参考になれば幸いです。
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