フランチャイズ本部構築は、店舗型と事務所型とで拡大スピードは違うか?

フランチャイズ本部は、店舗型と事務所型とで拡大スピードは違うか?

フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業から「店舗型と事務所型とで拡大スピードは違うか?」についてご相談があり、今回はこの点について解説をさせて頂きます。

〇フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業の拡大スピードについて

フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業から、「店舗型」と「事務所型」とで拡大スピードが違うか否かについてご質問がありました。答えは、もちろん「違います」。フランチャイズは事業モデルが良ければ、同じスピードで拡大するように誤解がありますが、「店舗型」と「事務所型」とでは全然違います。

そのため、同じ拡大の目標設定はおかしいということになります。

店舗型とは、大きく分けると2つあり、飲食店や小売業等の店舗の立地的側面がかなり重要な店舗型とエステサロンや介護施設等のように事前に予約してくる店舗型は、商圏が重要な店舗型とがあります。

事務所型のメインは、例えば清掃業など、こちらから営業に出向いて、業務を行う業態です。訪問看護なども当てはまりますし、内装業なども同じでしょう。

拡大がスピードが変わる一番の理由は、2つの側面があります。

◯投資金額が変わる

一番初めの課題は、投資金額が変わるということです。飲食店や小売業などは、事務所タイプのものより、好立地を求めるため、当然、家賃も高くなりますし、内装工事や設備工事などもお金がかかります。

逆に事務所型は、好立地である必要はないですし、お客様が来店されるわけではあまりありませんので、基本的には内装工事や設備工事などの費用はあまりかかかりません。

そのため、投資金額が下がれば、実際に加盟できる対象の幅も広がるわけですので、加盟を取れやすくなります。そのため、拡大するスピードが上がります。また、投資が低くなるということは投資回収も早くなりますので、それだけで、フランチャイズ加盟店はリスクがさがり、加盟しやすくなりますし、売上利益が伸び、回収が速くなれば、次の2号店や3号店等の動きも取ることが早急にできるため、拡大スピードは上がるのです。

◯開業物件発掘や選定の容易さ

2番目は、開業物件の発掘や選定の容易さがあります。飲食業などはどこに出しても良いということはありませんおで、当然物件を選ぶことになります。賃料が上がれば、良い立地になる傾向もありますが、実際に売上利益モデルシュミレーションの観点から、妥当でなければ、なかなか出店することが出来ません。

基本的には、賃料も安く、立地も良い物件は、現在はあまり空いていないため、お宝物件などを発掘するには時間がかかります。ここを強引にすすめれば、その後のフランチャイズ加盟店の成功の可否にもつながりますので、拡大スピードありきであることは非常に危険となります。

それに対して、事務所型は、エリアが良ければ良いので、基本的には、すぐに事務所物件は発掘できることが多いものです。つまり、事務所型は、物件の発掘や選定が容易のため、拡大スピードは速くなります。エステサロンなどの店舗型もエリアと利便性が良ければ良いので、比較的物件は見つかりやすい傾向となります。

このような基本的なことが、フランチャイズ業界ではあまり知られていないのか?知っていてもそのような対応を実施しているのか?わかりませんが、拡大目標数が同じ目標設定になっていることが散見されます。

業種業態によって変わるのは当たり前ですし、ビジネスモデルによっても変わるのになぜ拡大スピード目標が同じなのは、全く違和感しかないというのが感想です。基本はビジネスなので、個々に違うというのが実状であると存じます。

今回は、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業の店舗型と事務所型の拡大スピードについて解説をしました。フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を検討している企業の参考になれば幸いです。

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