小売業の経営環境とは?
小売業の支援を多数する中で、小売業の経営環境について聞かれることがあります。フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている方も参考にして頂ければ幸いです。
現在の小売業の経営環境とは?
現在、小売業は、正直2極化が進んでいることを感じます。
弊社にご相談がある内容も売上が厳しく、今後どうすれば良いか?というご相談もあれば、更に拡大路線にのっていく小売業もあります。
どうしても、世の中では、マクロ的に話が進みますので、全体としては小売業は厳しいという話が聞かれています。では今後はどのようになってくるのでしょうか?小売業の経営環境について解説していきたいと思います。
〇少子高齢化・人口減少
子供が少なくなり、高齢者が増加する。このことで、併せて人口減少となります。地域毎にも当然、その格差は大きくなりますので、当然、現在の既存店の位置関係にも影響を与えるでしょうし、業種・業態も変化することになると思っています。
〇消費飽和
私は、小売業を一番苦しめているものはこれではないかと思っています。
消費が飽和し、欲しいものがあまりないという環境。そのため、お客様の価値を感じてもらわなければ購入してもらえない時代であるともいえます。
〇女性の社会進出・共働き世帯の増加
これはどちらかというとプラス要件ではないかと思っています。女性の社会進出によって、様々なライフスタイルが変化しています。中食需要の増加もこの変化が大きな要因であると考えております。
〇ワンストップからショートタイムへ
これはEC市場の発展により、より時間を短くという時代になっています。昔は1か所で全て購入できることが利便性が高かったですが、現在はインターネットでの購入ができるため、オンラインとリアル店舗の融合が重要な時代となってきています。
〇健康志向
長寿命化の時代となり、いつまでも健康でいたいという思いから健康志向が強くなってきています。昔に比べて、健康に気をつかった商品が販売が伸びたり、サービス業でいうとスポーツジムが伸びていることはこの時代の変化ともいえます。
〇ロボット・AI
小売業は現在大きな課題として人手不足という課題があります。これをカバーするためのロボットやAI機能を活用した店舗運営やビックデータを活用したマーケティングなど、機械化が進んでいくと言えます。
〇インバウンド対応
現在、首都圏や関西圏などの小売業の売上考える上で重要になっているのは外国人の方への対応ではないでしょうか?消費力もまだまだ高く、小売業の業績を支えるものとなっています。これについては更に増加されることが予測されます。
〇全体から個への対応
昔は全体に対する対応で勝てば良い時代でした。しかし、現在は、個々のお客様のニーズが多様化し、個々のお客様の対応が必要な時代となっております。これは人口減少ともリンクし、既存のお客様をいかに囲い込めるかが重要な時代となってきているといえます。
〇個店主義
個々のニーズの多様化により、チェーン店展開を実施している企業であっても個店の特性に応じた対応が重要な要素となってきています。商圏範囲も小さくなる傾向となり、地元密着型経営として個店主義をとる必要があるようになってきています。今後小売業では商圏に応じた店舗づくりが重要な要素となってきます。
上記は、代表的な小売業の経営環境の変化について、解説をさせて頂きました。
小売業は時代の変化に応じた変化対応業であると思います。現在、数値を伸ばしている小売業では、この時代の変化に業種・業態や商品・接客・販促等を変えることで生き残っているといえます。
逆に時代の変化に対応ができれば、まだまだ大きく伸ばせるのも小売業ではないかと思っています。
小売業を展開されている企業様だけでなく、フランチャイズ本部構築や立ち上げをされている企業様についてもぜひ、参考にして頂き、時代に応じた対応を行い、生き残りをかけて欲しいものです。
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