フランチャイズののれん分けの方法とは?
《フランチャイズ本部構築や立ち上げ時ののれん分けの方法とは?》
今回はフランチャイズ本部構築・立ち上げ時ののれん分けの方法について解説していきたいと思います。フランチャイズ本部構築・立ち上げを行う企業様に参考になれば幸いです。
1.のれん分けの方法はまずフランチャイズ本部構築や立ち上げから始まる
のれん分けについてはメリットデメリットについて前回のブログでも解説を致しました。
のれん分けと言っても、任せる相手が従業員ではなく、新たな独立事業者となります。
元々が同じ会社の従業員で、独立支援として、「のれん分け」をするということですので、相手様は全く別の経営者となるわけです。
そのため、「のれん分け」であってもフランチャイズ本部構築や立ち上げが必要になってくることになります。
どんなに、信頼がおける従業員であっても、独立すれば別の経営者であり、同じ事業を行う上で最低限契約書は必要になってきます。つまり、これが「フランチャイズ基本契約書」となります。これを逆に口頭契約になると非常にリスクが高くなってくるため、やはりしっかりとした契約書は作成された方が良いと存じます。
どんなに信頼できる従業員であっても、環境が変われば、変わります。
私はそんな事例を山ほど、見てきました。
フランチャイズですから、本部として何を提供するのか?加盟店の役割は何か?を具体的に明確にし、その役割に基づく取り決めや費用負担、収益などを決定する必要があるのです。
つまり、「のれん分け」であってもフランチャイズ本部構築や立ち上げを行うための仕組みづくりが必要となります。しかし、通常のフランチャイズと違う点があります。
それは相手は、自社の業務をよく理解しているということです。
つまり、「のれん分け」だけであれば、研修も必要ないでしょう。
また、マニュアルも必要ないかもしれません。
スーパーバイザー業務は実施する必要があると私は思いますが、それも不必要なのかもしれません。
つまり、通常のフランチャイズとは異なり、必要なものも変わってきます。
「のれん分け」だけであれば、膨大な仕組みなどをあまり必要とせずに、フランチャイズ基本契約書だけで運用するということもあるでしょう。
これが通常のフランチャイズ本部構築や立ち上げと並行して実施するのであれば、通常のフランチャイズ本部の仕組みをつくり、その中に「のれん分け」の場合と付け加えることになると思います。
のれん分けの場合は、加盟金や研修費、ロイヤリティ等の関連が変わってくるものと思います。しかし、重要なことは、通常のフランチャイズ本部構築や立ち上げと並行する場合は、客観的な公平性が私は必要であると思っています。
研修が必要ないから研修費はいらない。というのは客観的であると思いますが、同じシステムを活用するのにシステム使用料が減額されているというのは、公平性があるとは言えないのではないでしょうか?
ぜひ、この点を留意して仕組みを構築して頂きたいと思います。
2.結局は、自社がどうしたいかで仕組みを決める必要がある
そうすると「のれん分け」をするとなると、今後のフランチャイズ本部構築や立ち上げ展開をどうするのかも一緒に検討をしておいた方が良いということになるいます。
とりあえず「のれん分け」だけという形であれば、後から通常のフランチャイズ加盟店を募集した際に整合が取れなかったり、公平でなかったりします。
ぜひ、「のれん分け」を検討する際は、自社は、今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを通じて、大きく広げていきたいのかということも併せて検討して頂ければ幸いです。2度手間になったり、過去の仕組みが足かせになったりしなくなります。
大きく広げていく目標があるのであれば、最低限それを意識した「フランチャイズ本部構築や立ち上げ」の仕組みを構築し、まずは「のれん分け」だけ適用するという形になると思います。
フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている方、「のれん分け」を検討されている方には、ぜひ、参考にして頂ければ幸いです。今後のブログでも「のれん分け」については、更に詳しい内容を解説して参ります。
【フランチャイズ本部構築・立ち上げ支援】
【販路企画の著書】
【販路企画のセミナー】
【経営に役立つ情報を無料発信:店舗経営塾】 いいねお願いします。