フランチャイズのビジネスモデルはどのようなものがあるのか?
私のところには、毎週、フランチャイズの本部を検討の方からご相談があります。
それだけ、フランチャイズが身近になってきたという点で非常にうれしい限りです。
今回は、フランチャイズのビジネスモデルの種類について解説をしていきたいと思います。
1.フランチャイズビジネスモデルにはどのようなものがあるのか?
フランチャイズと言っても様々な形態があります。多くは下記の1つ又は複数の仕組みを構築します。フランチャイズ本部を構築又は立ち上げを検討される際は、まず、その形態の種類について検討頂きたいと思います。
①ビジネスフォーマット型
これは、俗にいう、フランチャイズというものです。
多くのフランチャイズ本部がとっている形態になります。
自社のビジネスモデルを実施して商売を行う加盟店を募集し、加盟金や研修費などで初期の立ち上げを行い、ロイヤリティ等で継続して経営指導や支援を実施することで、加盟店をバックアップしていく仕組みとなります。
当然、ゼロの状態から商売のやり方を教えたり、商売ができる環境を提供したりするため、フランチャイズ本部としては一番儲けるパターンであり、加盟店にとっても初期費用は高くなる傾向が強いですが、成功する確率は高いモデルとなります。フランチャイズ本部と加盟店が2人3脚で共同事業を行います。
②パッケージライセンスビジネス
パッケージライセンスビジネスとは、自社のビジネスモデルをパッケージ化し、加盟者へ販売を行います。
その際に教育等や初期の立ち上げを実施しますが、その後のスーパーバイジング等は行うケースは少なく、加盟者がその後は独力で実施していくモデルです。
加盟者としては継続したロイヤリティ等を払うケースは少ないため、ランニングコストは下がる傾向になりますが、同時にフォローも少なくなるため、失敗確率も上がることになります。
もともと、業務の経験者等で商材としてフランチャイズビジネスモデルが欲しい方には、向いているビジネスモデルであると言えます。
③のれん分け
のれん分けとはもともと、自社のビジネスモデルに精通した社員が独立した際に活用するモデルでした。フランチャイズのビジネスフォーマット型を基本とし、経験があるため、初期研修を免除したり、加盟金・ロイヤリティの減免処置等を取るケースが多い状況です。
フランチャイズ本部として、経験が浅いフランチャイズ本部には非常に向いている手法であると思います。
のれん分けを通じて、フランチャイズ本部の仕組みの運用の検証も実施することが出来ます。
近年は多くのフランチャイズ本部に手法の1つとして取り入れられていることが多い状況です。
④代理店
代理店とは、商品の販売を代理店が行い、販売差益で本部と代理店が共に儲ける仕組みです。
本部としては、とにかく商品を販売してくれる先を探したい際に、活用することが多い状況です。
代理店が商品を販売したら、本部が〇割、加盟店が〇割と分けて、販売差益を分配します。
加盟金などはとらずに、研修費を一部徴収するケースが多いようです。
気軽な関係となるため、トラブルは少ない分、フランチャイズ本部としては儲けは通常のフランチャイズより少なくなります。代理店としての多くは、1つの商材として活用することが多く、フック商品やアフター商品などに活用するケースが多いようです。
➄業務委託
業務委託とは、自社の業務を第3者へ委託する制度です。自社の店舗の店長として委託する、本部が仕事をとってきて、その業務の一部を委託するなど、アウトソーシング的な役割を果たします。委託者としては初期費用はほとんどかからず、ロイヤリティ等もほとんどかかりませんが、成果報酬となるケースが多い状況となっております。
⑥商材支援
商材支援とは、加盟者に対して商材を提供し、成果報酬で報酬を支払うを行うものです。
紹介料ぼ延長であると思って頂ければわかりやすいと思います。
当然、初期費用は掛からず、成果を出した時の報酬の支払いとなります。
加盟者にとっては、その商材だけで事業をなすということは難しいことが多く、サイドビジネスとして活用することが多いという状況となっております。
2.重要なことは、自社のフランチャイズで得たい成果を明確にすること
今まで代表的なビジネスモデルの方法についてお話しをしました。
多くは上記の複数を活用することが多いですが、重要なことは自社のフランチャイズビジネスモデルで何を成し遂げたいのかを事前に明確にすることです。
この得たい成果によって、上記のどの手法を活用するかは変わってくるものと思います。
まずは、なぜ、フランチャイズ本部を検討しているのかからご検討して頂くことをお勧め致します。
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