人手不足解消をシフト構造変えることで改善する!!

人手不足解消をシフト構造変えることで改善する!!

商圏調査分析・立地調査・エリアマーケティング・FC本部構築展開・社員研修・店長研修・講演講師:シフト

1.現行の従業員数で人手不足を解消できないか?

今回は、人手不足解消の第5段目となります。これまでの間に人手不足解消対策として、『退職率を低下させる方法』『募集方法を変えること』『求人のターゲットを変えること』をお話してきました。

今回は、『シフト構造を変えること』についてお話をしていきたいと思います。

シフトの組み方は、人手不足に悩むコンビニ、飲食業等業種や営業時間によって、変わってくるでしょうし、シフトの必要人数も変わってきます。

今回は、現在の従業員数で人手不足を解消することができないか?という視点で考えたいと思います。

2.早朝時間帯の改善の事例を通じて知って頂きたいこと

コンビニ業界では、一番人手不足に陥る可能性の高い時間帯は、どこかというと早朝の6時~9時の時間帯ではないでしょうか?

深夜業務が22時~6時でシフトを終了し、パートさん等の主婦の方が9時から出社してくるため、この時間帯が空くのです。

この時間帯は、学生は出勤できませんし、主婦の方も出勤できないという環境となっております。そのため、コンビニ業界では早朝は時給を上げる等して対策をとっている店舗も多いと思います。

シフト構造を変える手法は、実は、全ての店舗で当てはまることはなく、同じ業態でも抱えている従業員さんによって変わります。

そこで、ある一定の事例を用いて、シフト構造を変える方法の視点についてお話します。

例えば、深夜の従業員さんがフリーターさんだとします。(深夜の従業員さんが、Wワークの従業員さんの場合は、この方法は適用できないと思います。)その場合、24時~8時までの出勤スタイルにした場合どのようになりますでしょうか?

夕方のシフトが17時~24時までのシフトが生まれることになります。

更に主婦の方に8時~出勤してもらうことにします。(主婦の方は一概には言えませんが、子供さんが学校に出た後は出勤できる可能性があるのです)

そうすると現行の従業員さんで、早朝の時間帯の人手不足は解消されることになります。

シフト構造を変えるということはそういうことです。

コンビニは通常2人体制をとることが多いですので、深夜の1人しか、8時まで出れることがないこともあるでしょう。その場合、店長や経営者が出勤するということになります。

店長や経営者が他のシフトに出勤している場合はどうでしょうか?

その場合は、6時~出勤するということは14時までの勤務が8時間労働であれば、通常の流れとなります。

店長やオーナーさんが9時~17時までシフトに入っているとすれば、当然、14時~17時までを埋める必要があります。

その場合は、夕方に大学生を採用しているのであれば、時間によっては16時から出勤が可能でしょうし、主婦の方にお願いすれば16時まで出勤して頂けることもあるでしょう。

シフトというのは、私は、定型はあっても、最終的には、中にいらっしゃる従業員さんの働ける時間を含めてフレキシブルに変えていく必要があるものであると思います。

3.重要なことは従業員さんの理解を得る事

シフト構造を変える際に、非常に重要なことは、店長やオーナーさんが1人で悩まずに、従業員さんに現状の人手不足の現状を知って頂き、対応を行っていることも理解して頂いた上で、出来る限り対応して頂くことです。

理解を得るということです。これが実は本当に出来ている店舗は以外に少ないのです。

つまり、出勤できる余地があっても従業員さんが協力していない環境があります。

この時重要なことは、3つあります。

1つ目は、経営者や店長への信頼です。困った時に協力して頂けるのは、正直、人望が厚い経営者や店長であることは間違えありません。ここを強制したところで、不満が生まれ更に退職を生む結果となります。

だからと言って、『叱らないように・・・』とするということではなく、愛情をもって、従業員さんを真摯に戦力化したいという思いがあり、接していることです。精神論になりますが、実はこれが一番従業員さんとの信頼関係が生まれます。

当然、店長や経営者が従業員さんを『人手』という発想では、信頼関係は生まれません。従業員は良くわかるのです。

従業員さんの戦力化の仕方は今後のコラムで具体策を明確にお話します。

2つ目は、このシフトは現在の人手不足の状況の時のシフトであることを常に従業員さんに伝えることです。これは非常に重要です。

なぜならば、一方では人手不足を解消させるために従業員さんの採用を行う活動は実施しているからです。

現行の人数でシフトをカバーするということは、1人に依存する時間が長くなり、現在の従業員さんの月給は上がる状況となります。

一度月給が上がり、しばらくその状態が続くと新しく従業員さんが入った時に、シフトの時間を減らすということは、充てにしている給料が入らなくなり、実は不満につながってきます。そうすると、『稼げなくなった』という意識が生まれ、退職に繋がる場合があります。

3つ目は、任せる従業員さんをつくることが、この条件を満たすことになります。

従業員さんを戦力化し、経営者や店長がいなくても責任ある仕事が出来るということです。つまり、全ては従業員さんの戦力化が人の問題を解決するキーワードになるということです。

4.まとめ

今回は一部の事例を用いてシフト構造の変更についてお話をしました。上記の事例は当てはまる当てはまらないというのがあると思いますが、今回お話したいことは、従業員さんに本当に協力得ることができる環境を作っているか?そして、シフト変えることが出来ないか?という視点でシフトを見ているかということです。

私の経験上、全ての人手不足はシフトでは解消出来ませんが、一部は改善できることも良く理解しておりますし、改善できるのにそのままにされていることも多いと感じます。

再度、シフト構造を検討する機会にして頂きたいと思います。

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