コンビニの強さの秘訣は出店戦略にあった

コンビニの強さの秘訣は出店戦略にあった①

商圏調査・出店調査・エリアマーケティング・FC本部構築展開・社員研修・店長研修・講演講師:コンビニ

1.なぜコンビニは最大出店を続けるのか?

これは、実は私が一番良く聞かれる質問です。フランチャイズビジネスでこれから起業をしたいとお考えの方以外にも一般の企業経営者からも良く聞かれます。

今回は、コンビニエンスストアチェーンの強さの秘訣で『出店』についてお話をしていきたいと思います。

皆さん不思議に思ったことありませんか?

あっちにもこっちにもコンビニエンスストアが沢山存在する。なんで?やっていけるのか?と・・・実は、これも前回お話した『時代への変化』への対応と大きな関係があるのです。

2.コンビニの出店状況は?

コンビニエンスストアは、近年主要3チェーンは最大出店を目標に掲げて出店抗争をかけております。当然、チェーン同士の『いわゆる看板変え』も多数あり、チェーン本部の提携やM&Aも進んでいるのが事実です。

現在のコンビニエンスストアチェーン数は以下の通りとなります。

単位:店

2015年8月2014年8月

前年同月比(%)

全店

53,20851,367

3.6%

※JFAコンビニエンスストア統計調査月報2015年8月

 

日本全国コンビニエンストアチェーン店舗数:5万3千店で更に増加を続けております。更に主要各社は約1,000店以上の出店を2015年にも計画し、今後も出店競争は激しくなってきております。

なぜこれだけの出店が必要なのか?実はこれも時代背景があるのです。

 

3.コンビニに求められる時代背景とは?

コンビニエンスストアは時代の変化に対応して成長を続けてきたことを前回のコラムでお話をさせて頂きました。その中で今、コンビニエンスストアに求められるニーズは、『便利さ』の追求です。コンビニエンスストアは若者が利用者の時代から、現在では子供からお年寄りまで利用し、商品だけでなく、公共料金の支払いやATMまであり、地域密着型のインフラとなってきております。

その中で時代は人口減少。そんな時代では地域のシェアをどれだけ上げていくことが出来るかが実は一番大きな売上に影響を与える要因となってきております。

つまり新規客が少なくなるのであれば、他競合からお客様を奪うか?来店頻度を上げるしか客数を増やすことは出来ません。

お客様は、『近くの店舗』に通う傾向が強く、出来るだけお客様の『利便性』を上げることで来店頻度を上げる必要があります。そのため、店舗数を増加する必要があるのです。

昔はコンビニエンスストアの商圏は半径1kmや2kmと言われていましたが、現在は500m商圏とも言われ、キメの細かい出店が必要となってきているのです。

3.シェアを上げるのって本部の都合なのか?

商圏シェアを上げるために最大出店を行っているとお話しましたが、そうお話すると必ず次のようなお話を頂きます。

『それって本部の都合で加盟店はどんどん厳しい環境になるではないのですか?』

一見店舗数が増えれば、既存店の売上は下がるように思えます。

しかし、今の既存店の平均日販前年比は上がっていると前回のコラムで申しました。

なぜでしょうか?実は、商圏シェアが上がれば、既存店の売上は上がる傾向が強いのです。

⇒②に続く

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