人手不足を解消するためには?

人手不足を解消するためには?

今回はこの議題について、お話します。

飲食店、サービス業、小売業のお店をコンサルティングを行っていると必ずといっていい程、人手不足の問題にぶつかります。少子高齢化の影響もあり、人手不足。

若者は、「きつい・汚い・危険」といった職種をアルバイトですら避ける傾向となっており、更にTVのニュース等で報道されているように、人材不足による営業時間の短縮による売上減少などで閉店も出ている程の状況となってます。

こんな時代だからこそ、どうすればいいですか?というご質問です。

私は求人のお話をするときには、必ずお話しているのは、「求人」も「集客」と同じですよということ。

つまり、「導線」をつくらなければなりません今回はこの動線についてお話します。

人手不足の対応の動線とは?

「人の募集」⇒「人の採用」⇒「人の教育・評価」⇒「ファン(口コミ化)」

という流れの動線を適正しなければなりません。

集客も同じで、

「新規客の集客」⇒「商品やサービスの提供」⇒「既存客のリピート対策」⇒「ファン(口コミ化)」という流れになってます。全く同じ仕組みなのです。

つまり、「求人募集」と「働く職場の店内体制」の2つが非常に重要ということです。

ほとんどの場合は、「求人募集」のみに力を入れており、「新しくお店に入ってくる数」に対して「従業員さんが満足せずに辞めている数」が上回るため人手不足が発生します。「従業員満足」が重要なのです。

では、「従業員さんが満足するためには?」ですが、

これは、「職場の雰囲気」「責任・権限」「情報の共有化」「従業員の教育・評価」つであると私は確信してます。

これは私が店長をやっていた時も、SVをやっていた時も全く同じです。

私は、コンビ二チェーンで働いており、しかも店長時代は、直営店であるため、時給は他のオーナーさんが出している時給よりも高く出せません。更にコンビニの時給は皆さんご周知のことでしょう。

更に私は、「鬼店長」呼ばれていたため、最初の1ヶ月で12名(これでも多くありませんが・・・)6名まで減りました。

しかし、半年後には15名まで従業員を増やしました。ですから「厳しくしたら辞める」というのも違うと思います。

私は、昔と違って、従業員さんは、「お金を稼ぎにきてる」だけではなく、「自分の成長」や「仲間意識・楽しい」「感謝される」こういった欲求が強くなってきていると思います。それに加え「仕事と自分の生活の両立(ワーク・ライフバランス)」が非常に重要になっていると思います。

この点を意識して改善しなければ、人の募集がうまくいっても人手不足が解消はされません。

今後のメールマガジンで更に詳しく述べますが概略を述べます。

・「人の募集」

⇒求人募集は時給だけの待遇面だけでは訴求できません。職場の雰囲気。シフトの融通等がポイントです。

私の経験だとほとんど事前に店舗に来店してどんな雰囲気なのかを確認してます。

⇒また、主婦や外国人・高齢者の採用も視野に入れて、体制をつくることが重要です。

・「人の採用」

⇒人の採用段階では、「誰でもでは・・」採用してもすぐ退職するに繋がります。相手の意向とお店の意向や考えをしっかり伝えて、同意を得た上で、採用が望ましいです。そのためには、採用活動は通年できないといけません。

採用媒体の見直しも必要になってきます。(ある程度、人材不足が解消された段階でも紹介や成果報酬型の求人システムで絶えず採用活動は続けるべきだと思います)

⇒私の経験ではシフトの『わがまま』は、人が少ないところほど多いと思います。

逆に人材が不足していないお店程、シフトに入れなくなる危機感がうまれ、シフトの問題は解消される傾向となります。

・「人の教育・評価」

◎「責任と権限」

⇒従業員さんはどうしても「人手」として考えがちですが、人は「手」と併せて「頭」を持っているもの

特に「尊厳の欲求」が強い現代としては、「責任」を与えると同時に「権限」も与えないといけませn。

⇒具体的には「リーダー制」が最も有効であると思います。

◎「情報の共有化」

⇒情報の共有化は、「従業員ミーティング」や「朝礼」・「情報ボード」等で実施します。

私の経験では、これが一番従業員を「やる気」を上げ、「売上」を上げることに繋がります。

細かいノウハウが必要ですが、まずは仕組みを設けることが重要です。

◎「従業員の教育と評価」

⇒従業員の教育と評価では、具体的な仕事の手順と評価の仕組みが必要です。

現状はマニュアルだけでは通用しません。お客様1人1人に対応するための教育が必要になります。

⇒評価の結果は時給に反映させるという方法もありますが、「コンテスト」や「ただ褒める」ということでも充分にやりがいに繋がります。時給に反映させるためには、透明性のある評価が必要です。

⇒「ファン(口コミ化)」

⇒ここまですると「従業員さん」がやる気を持って、職場で勤務されます。

そうなると辞める前には、紹介をしたりしてくれるようになります。

実は、今後はこの求人の仕方でなければ、今後の採用は難しいと私は思ってます。

簡単に概略を述べさせて頂きました。今後、更に事例を交えて深堀りしていきます。

今回は人材不足の問題を上げましたが、「売上対策」についてもメールマガジンでノウハウを公開します。

実践して初めて、意味があります。実践されなければ結果は出ませんので、自店で出来ているかどうかのチェックも含めて確認して頂ければと思います。

問題があるところを改善することで、動線が流れ、人材不足が解消されていきます。

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