飲食店のマーケティング戦略とは?

飲食店のマーケティング戦略とは?

商圏多店舗展開

1. 飲食店のマーケティング戦略とは何か?

今回は失敗しない飲食店開業のためのポイントの第3弾となります。
第2弾までにつきましては、過去のコラムをご覧下さい。

本日は、マーケティング戦略についてお話しをしていきたいと思います。

マーケティング戦略と聞くと小難しいように聞こえますが、これは経営を行う際に最も検討をしなくてはならない重要な戦略です。

この戦略によって、アウトプットとして、『商品』『価格』『売り方』『販促』が決まってきます。つまり売上を上げるための戦略ということになります。

よく、マーケティング戦略と言うと、『販促』や『広告』と思われがちですが、商品の内容によって広告も変わりますし、売り方によっても広告は変わります。
4つを売上が上がるように変えることが重要となります。

では、飲食店が考えないといけない戦略の視点はどのような視点でしょうか?

① 商品+価格を含めての商品
② 店舗の商圏や立地・導線+店内外装を含めての立地
③ 接客サービスやリピーター対策等を含めた接客
④ 店舗をより認知して頂き、来店を促すための販売促進
⑤ 販路を拡大するための多店舗化

という5つになります。先ほどの4つを飲食店バージョンにアレンジをしたものとなります。今から開業される方でも多店舗化を図りたいという気持ちがあれば、最初から多店舗化ができる体制を構築しながら進めていく必要があります。

2. 5つの視点で注意するポイント

マーケティング戦略の立て方は膨大な量となるため、ここでは割愛しますが、皆さまが考えている戦略に次の内容が含まれているかは、最低限ご確認頂きたいと思います。

商品・価格□メインターゲットとなる客層は誰か?
□メインターゲットのニーズは?
□メインターゲットの利用シーンは?
□目玉商品は? 関連商品は?
□価格戦略は?
立地□商圏範囲はどれぐらいか?
□商圏特性はどのような商圏が良いのか?
□人口・世帯はどれぐらいあれば成り立つのか?
□世帯人口はどれぐらいが良いのか?
□年齢層はどうなのか?
□小売業の販売金額どのぐらいあれば成り立つのか?
□立地特性どのような立地なら来店されるのか?
□導線はどのような導線なら来店されるのか?
□建物特性はどうなのか?
サービス□接客はどのようなレベルを提供するのか?
□身だしなみはどのレベルを提供するのか?
□販売技術どのようなものを提供するのか?
□附帯サービスは何か設けるのか?
□クリンリネスはどのレベルを提供するのか?
□実現するための従業員教育はどのようにするのか?
□実現するために動機づけはどうするのか?
□シフト管理はどのようにするのか?
□募集採用はどのようにすれば効果的か?
販促□媒体どうするのか?
□内容どうするのか?
□頻度はどうするのか?
□キャンペーンはどうするのか?
□ニュースリリースはどうするのか?
□新規客の来店策はどうするか?
□リピーター対策はどうするのか?
□ブランディングはどのように進めるのか?

 

上記を明確にするためには、商圏調査や立地調・市場調査を含めて調査分析が重要となります。開業する前に時間をかけて実施されることをお勧めします。

店舗開業後は、検証を通じて、このマーケティング戦略の見直しを図っていきます。
事前に戦略があることで、この戦略が妥当かという判定もできます。

これができないということは、大海原で方向なく突き進むことになり、絶対に避けなければなりません。ぜひ、しっかりと準備を実施して頂きたいと思います。

3. まとめ

ここまでのコラムをご覧いただければ、いかに飲食店は開業する前が勝負であるかご理解いただけると思います。飲食店は正直スタートダッシュでなければ、新規の開業者は持ちこたえることができない環境にあります。

準備を万端に実施して頂き、開業後は商品やお客様に十分に時間が取れるようにしたいものです。ぜひ。今回のコラムをご参考にして頂ければ幸いです。

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