フランチャイズ起業のメリットとデメリット

フランチャイズ起業のメリットとデメリット

商圏調査分析・立地調査・エリアマーケティング・FC本部構築展開・社員研修・店長研修・講演講師:気付き

1.起業におけるフランチャイズのメリットは何か?

前回のコラムでは、起業のメリットについてお話を致しました。今回はその中でもフランチャイズ起業についてお話をしたいと思います。

私は、起業の準備が整えば、独自のビジネスモデルでもフランチャイズ起業でもどちらでもお勧めができるというのが正直な感想です。

各自が各自の起業の戦略があり、戦術があります。

そのため、最終的には事業が継続し、成長を遂げ、本来の皆様の起業の目的が達成されれば良く、正解はないと思います。

では、私がフランチャイズ起業を勧める理由は何があるのでしょうか?

私がフランチャイズ起業を勧める理由は次の通りです。

①成功確率が圧倒的に違う

・フランチャイズ起業は、独自起業に比べて、5年後の生存率が6割を超えるとも言われ、独自起業と比較すると圧倒的に高い水準となっております。

・それはフランチャイズというのは、成功確率の高いビジネスモデルを資金を投与することで取得し、継続して商品や経営指導の提供を受けることにあります。

・起業家が事業を継続できない理由は、顧客が獲得できないことにありますが、顧客が獲得できない本当の理由は、商品や立地、販売、販促といった内部要因の問題もありますが、ブランド=知っているということも多く起因します。

・特にBtoBのビジネスでは、『起業したばかりの知らない会社』は当然、これだけの廃業率の高さはよく理解していますので、継続できるかという視点でも非常に不安を与える要因でもあり、そのブランドをフランチャイズは得ることが出来るとも言えます。

②起業の商品が明確にない場合が多い

起業家の中には、『儲かる商売は何でもよい』『社長として事業を運営したい』という考えで起業を検討されている方もいると思います。

また、会社をリストラされた等で起業を検討されている方もいらっしゃると思います。

そういう方は、起業で成し遂げたい目標=会社の成長であり、所得であったり、雇われない生き方であったります。

そういう方は、フランチャイズという商材を事前手に入れることで、事業家として展開

を図ることを容易にさせることができる要因にもなります。

③起業家の廃業の全ては運転資金が尽きることにある

私は、起業家と多数、ご面談させて頂き、支援を行っておりますが、廃業する理由は一つしかありません。それは運転資金が尽きることにあります。

その理由は、前回のコラムでも明記しましたが、一つの理由は、顧客が獲得できずに、売上が上がらないということが理由ですが、もう一つは、資金が不足しているということがあります。

フランチャイズ起業は、基本は成功モデルを加盟店に販売しているというのが前提ですので、顧客を獲得するための商品やノウハウをもっています。ということは、顧客獲得が容易になることは明白です。また資金調達についても銀行等の金融機関は、事前に実績があるビジネスモデルと今からどうなるかわからないビジネスではどちらが融資しやすいかは皆様も検討がつくのではないかと思います。

④変化への対応の基本はフランチャイズ本部が行う

更に事業を継続するためには、時代の変化に対して商品やサービスまたは事業そのものを変化しなければ継続して成長を続けることは出来ません。

独自起業であれば、それは全て自分でやっていかなければならないということです。

そのためには、市場調査からマーケティング戦略の練り直しまで全て独自で行っていくということになります。

フランチャイズ起業では、上記の基本はフランチャイズ本部が行い、加盟店は販売に専念することができるというのが大きい要因であると思います。

上記の理由は、独自起業では得られないメリットであり、検討していく要因になると思います。しかし、デメリットももちろんあります。どういったものがあるのでしょうか?

2.フランチャイズ起業のデメリット

①全ては契約の関係であり、投資が必要となる

フランチャイズ本部とは全て、契約によって成り立つ関係ですので、フランチャイズ本部はボランティアではありませんので、当然、資金が必要となります。

また、継続的にロイヤリティを支払う義務があり、継続して経費が必要になります。

そのため、利益率は同じ業態で起業するよりは当然悪くなるのは、当然のことになります。

②事業家だからと言って全て自由ではない

フランチャイズ起業の大きなデメリットはここではないかと思います。契約を行った事業に関しては、ほとんどの場合、フランチャイズ契約書で多くの制約を受けることになります。

つまり、何から何まで自分の好きなようにというわけにはいかないということです。

縛りについては、各フランチャイズチェーンによっては変わりますが、事業家とフランチャイズ本部は共存共栄の共同事業であり、自分の好きなようにすべてできるといのはありません。

③フランチャイズ本部の見極めを誤ると確実に失敗する

最後は、致命的な問題になりますが、フランチャイズ起業は成功の是非はフランチャズ本部の持っている、商品やノウハウ、経営指導、販促、ブランド力といったものに左右されるということです。

そのため、フランチャイズ本部の見極めを誤ると、成功モデルでないビジネスに投資を行い、『やっても結果がでない・・・』といった結果となることも多数あります。

また、悪質なフランチャイズ本部も多く、加盟金目的というフランチャイズ本部も後を絶えないという状況です。

しっかりと本部を見極めなければ、独自起業よりも事前に資金投下が必要で更に、何にもならなく足を引っ張るという結果になりかねないというのも事実であるということです。

3.まとめ

今回は、フランチャイズ起業のメリット・デメリットについてお話を致しました。

では、『独自起業をしたいけど・・・不安という方』も多数いらっしゃると思います。

次回は、独自のビジネスモデルを検討されている方もフランチャイズ起業を検討したい理由についてお話をしていきたいと思います。

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