人手不足解決の秘訣②:募集方法を変える

人手不足解決の秘訣②:募集方法を変える

商圏調査分析・立地調査・エリアマーケティング・FC本部構築展開・社員研修・店長研修・講演講師:求人募集

1.求人の募集はどのようなものがあるのか?

本日は、人手不足解消を図るための、『人の募集』についてお話をしていきたいと思います。皆様は、求人募集というとどのようなことを思いつかれますか?

  • ・求人誌・求人サイトに求人広告を載せる
  • ・新聞に求人広告を載せる
  • ・求人募集チラシを作成し、店内で配布や折り込みやポスティングする
  • ・店頭に求人募集ポスターを貼る
  • ・求人募集カードを作成し、店内で配布する
  • ・既存の従業員さんから紹介をもらう
  • ・常連のお客様から紹介をもらう
  • ・退職された方に再度声をかける

行為はいろいろと思いつくと思いますが、おおよそ上記の内容のいずれかが多いのではないでしょうか?

では、次に書く内容はどんなことを書かれますか?

  • ・店名や住所等の基本事項
  • ・時給や勤務条件、休み等の情報
  • ・店内の雰囲気や従業員さんの雰囲気がわかる写真
  • ・未経験者でも歓迎や主婦歓迎等の募集対象者に関すること
  • ・お店のキャッチフレーズや特徴

おおよそ、求人誌であれば、求人のフォーマットにより、営業担当者が打合せし、掲載され、自社のものでもそれに習うケースが多いと思います。

人手不足で悩んでいる企業様で上記のことを実施出来ていなければ、即実施されることが重要であると思います。しかし、それでもなかなか募集して集まらないというのは現状ではないでしょうか?

私も全ての手をやりつくしても集まらない。そんな現状でした。

求人募集は定型的だけでは難しいと思っています。上記の行為を更に工夫する必要があるのです。次に工夫の仕方をお話していきたいと思います。

2.求人募集は集客と同じである

私は、お客様には求人募集は集客と同じであると言っております。

集客はマーケティング戦略の一つの結果であるため、マーケティング戦略の要領で検討する必要があります。

まずは、市場分析と商圏分析です。

一般的なアルバイト・パートの募集は小商圏の中で展開をされることが有効です。

また、学生を狙うのであれば、通学の導線上にあることが優先されると思います。

つまり、自店に求人として来て頂ける商圏はどのエリアでどういった方が求人を探しているのか、働く際のニーズは何かを考えることから始まります。

つまり、以前のコラムでお話をした『商圏を知る』ということは、求人募集についても必要となるのです。

実際に、家の近くや学校の近くで求人を探す方は非常に多いというのが現状となっております。

次に競合の募集状況を確認します。

どういった従業員さんの層が勤務し、時給がいくら、どんな勤務体系をとっているのか?

職場の雰囲気はどのような雰囲気で、離職はどうなのか?等競合を確認します。

これもマーケティング戦略でいう競合分析となります。

最後に自社の強みと弱みを分析します。

その強みが競合と差別化され、自店の商圏で働きたい希望の方とマッチする点を探し、その点を重点としたPRとして求人広告を出すということです。

マッチングをさせるにあたっては、短時間シフト制を設けないといけない場合もあるでしょうし、学生を採用するのであれば試験休みをどのように取得させるかも検討して、採用人員やシフト体制を組む必要があると思います。

この内容を再検討すると、実は求人募集広告の内容は非常に各社変わってくると思っています。今はどちらかというとその変化が少なく、受け手側からすると『知っているところ』や『時給・休み』等に目がいく結果になるのではないでしょうか?

マーケティングと一緒で、自社の特徴を重点的に媒体やチラシ等を活用して告知するという中身の見直しが必要となって参ります。

3.一番効果が高いのは紹介である

販売を行うという視点で考えると一番効果が高いものは何かというと皆様『紹介』と答える方がほとんどです。しかし、求人募集となると何故か『紹介』という声は上がってきません。

先ほどお話した通り、集客と同じですのであくまでも求人募集も『紹介』が一番効果高いと思います。ではどのように行えば良いのでしょうか?

既存の従業員さんから知り合いを紹介してもらう

当然、従業員さんに、どの時間帯でどんな人を募集しているのか?を伝えないといけません。更に、従業員さんが自分の回りでどういった人を紹介すればいいのだということがイメージできなければ紹介はまず生まれません。紹介するメリットも必要です。

営業の紹介でも同じですが、『誰か紹介してもらえませんか?』では、紹介する側も誰を紹介したらいいのか考えるのが面倒であるため、『わかった』と言っても紹介はしてもらえません。それと全く同じです。

その結果、『周りには働きたい人いなんです』という返答になります。

人手不足の結果、従業員さんに負荷がかかっていない限り、従業員さんにとっては他人事なのです。更に注意点があります。人を紹介することに従業員さんは次のような不安も同時にもっています。

・人が増えたら、シフトが減らされて給料が減るのではないか?

・紹介した人が自分よりも仕事が出来て、自分の立場が危うくなるのではないか?

・逆に紹介した人から職場の苦情をもらい、関係が悪くなるのではないか?

この点に配慮が必要です。シフトは現行のまま頑張ればある程度はそのシフトを保証して上げる必要がありますし、一番はその従業員さんが自分に自信を持ち、職場にも自信を持つことが必要となるのです。つまり従業員の戦力化が紹介には不可欠となります。

お客様に従業員さんを紹介してもらう

『お客様の息子や娘を紹介してもらう』『近所づきあいをしている主婦の方を紹介してもらう』等のケースです。

このためには、当然、お店の常連客となってもらい、お店に高いロイヤリティを感じてもらい、従業員さんがイキイキと働いていることが前提となります。

つまり、商品や価格、接客等のレベルを上げることが重要となります。

これは、マーケティング戦略と従業員の戦力化の2つが必要になると思います。

お客様から直接スカウトする

これも②と同様でまずは、お客様に常連になってもらい、更に会話の中で、働きたいニーズがあるのであれば、提案するという形になります。

そのためには②と同様の行為が必要となります。

4.まとめ

最終的には、既存の従業員さんが募集でも軸となります。

人手不足に悩む企業や店舗程、新規に目がいき、既存の従業員さんの視点が薄いと思います。全ては既存の従業員さんを戦力化し、働きがいを持たせることが最重要となります。

戦力化の手法については、今後のコラムで発信をして参ります。

是非、募集の方法の見直しを検討されることをお勧め致します。

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