躍進するコンビニエンスストアチェーンは教育訓練も違う

躍進するコンビニエンスストアチェーンは教育訓練も違う

muryou2

1.フランチャイズの教育訓練の重要性

フランチャイズの前提条件は、これまでのコラムでも書いておりますが、『間接ビジネス』ということです。

フランチャイズ本部は、成功確立の高い『ビジネスモデル』『商品』『サービス』をもっており、そのモデルを活用して、商売を行うのが『加盟店』となります。(残念ながら、そうでない本部が多数あることも事実です)

『間接ビジネス』ということは、本部が既存店の売上改善を図ろうとすれば、『加盟店』を通じて売上改善を図らなければなりません。そこで必要なものが加盟店の『教育訓練』と本部社員のSVの『教育訓練』となります。

片方だけ実施していても意味がありませんし、単発で実施しても意味がありません。
『両輪』で『継続』して実施し続ける仕組みが本部としては必要となります。

成長を続けるコンビニエンスストアチェーンは小売業という括りになりますが、実際は教育業であり、本部のSVは経営コンサルタント業となります。

では、コンビニエンスストアチェーン本部ではどのような教育訓練を実施しているのでしょうか?

2.加盟店向けの教育訓練

①加盟時初期教育 加盟店時には、ほとんどの本部で初期教育が実施されます。

加盟された商売では素人の加盟店のオーナーでも出来るように座学知識だけでなく、実際のオペレーション業務を店舗でも実践するトレーニングを行っております。また、店舗経営で重要な従業員教育の実施方法まで学ぶことが出来ます。

②SVによる継続した定期教育

初期教育はあくまでも、初期段階の知識と実務を学ぶ場であり、知識を経験に変える必要があります。そこでSVの定期訪問による加盟店教育は、開店までの準備段階から、実際の店舗運営時も含めて加盟された契約期間継続して実施されます。

③各種勉強会

あるコンビニエンスストアチェーンでは、加盟店が集まる定期勉強会も開催しております。ここでは本部マーケティング戦略の伝達だけでなく、新しい商品の紹介、具体的な販売を上げる手法。また他の加盟店オーナー様の成功事例の共有も含めて実施されます。

④商品展示会

大手コンビニエンスストアチェーンは商品展示会も定期的に開催をしております。
商品展示会は、各種勉強会を更に大きくしたイメージで実際の、今後発売予定の商品の確認や売場政策だけでなく、本部のマーケティング戦略及びその背景を含めて教育を受けることが出来ます。

⑤接客教育

従業員さんの接客技術を上げるための接客教育を本部が実施しているチェーンもあります。挨拶や接客の基本動作の教育だけでなく、お勧め販売の仕方等も販売技術向上の教育も実施しているのです。

コンビニエンスストアチェーン本部の加盟店教育は、種類も豊富であり、単発ではなく継続的に実施されています。その結果が、コンビニエンスストアチェーンの『徹底度』の改善に繋がり、お客様に『安心感』を与えることが出来ているのです。

これは、通常の店舗の経営指導員だけでなく、本部の教育スタッフも取り組み、全社として教育を行う姿勢と仕組みがあると言えます。

3.本部社員の教育訓練

加盟店のオーナーの教育を行うSVについても教育体制が整っているのが、コンビニエンスストアチェーンの特徴と言えると思います。コンビニエンスストアチェーン最大手の事例を元にお話を致します。

①入社時教育

入社時教育は、加盟店オーナー様の初期教育を受けるものと同じ内容で教育を受けます。ここでは、コンビニエンスストアのオペレーション業務だけでなく、店舗運営教育も受けます。

②直営店舗勤務

実際にオーナー夫妻と同じ条件で、店長や副店長として勤務を実施し、リアルな場で店舗経営を学ぶだけでなく、売上・利益を改善ができるSVになるための教育を受けます。また各種店長研修や副店長研修等が開催され、地区全体での営業会議や直営店だけの会議等場も教育として活用されております。

③スーパーバイザー初期教育

直営店勤務を一定の基準をクリアした店長はスーパーバイザーとなるための教育を受けます。ここでは実際のSVになるためのFCの知識や加盟店を担当しているSVの仕事の仕方から実際のスーパーバイザーとしての業務を学びます。

④スーパーバイザー定期教育

スーパーバイザーの定期教育は、会議の場を活用され、実施されております。全社員を集めての会議や地区毎の会議の中で、現在の自社のマーケティング戦略や方針の理解だけでなく、商品知識、他店舗での成功事例の共有等を受け、その内容を担当する加盟店にどのように活用していくかをスーパーバイザーが検討し、加盟店教育につなげているのです。

4.まとめ

ここに挙げた教育以外でも多数の教育を加盟店及び本部社員共にコンビニエンスストアチェーン本部では実施しており、戦略の徹底とレベルアップを図っているのです。

フランチャイズビジネスを実施している本部は教育ビジネスです。
加盟店と社員の教育を徹底しているからこそ、『時代の変化』へ素早く対応し、徹底することで『ブランド化』し、成果を上げることができる。躍進するコンビニエンスストアチェーン本部は教育が違います。

【販路企画のセミナー】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA