「最強寒波」から見る気温による店舗の売上アップ対策
2017年1月12日に東日本を中心に「最強寒波」が来ているとの報道が出ております。
気温が一気に下がったり、上がったりする際は、店舗も変化への対応の差がはっきりと表れることになります。
気温が最初に大きく下がるタイミングは売上は下がる傾向にありますが、逆に売上を上げる方法はないのでしょうか?今回はこの点について考えていきたいと思います。
1.気温が売上に与える影響
1月は、気温も低く、気温が低くなると、売上が下がる業態も非常に多いのではないかと思います。
私は、気温の変化事態が、売上に影響を与えているとは思いません。
どちらかというと、気温の変化により、人の心理や行動、嗜好が変わり、売上に影響を与えていると思います。
例えば、寒くなれば、飲食であれば、人は『温かいもの』を好むことになります。これは誰もが想像できるものと思います。また、「家から出たくない」「仕事場から出たくない」そういった理由で外食を控えるようにもなるものと思います。
「外を歩いていれば、早く目的地につきたい」「温かいところに早く入りたい」と足早に歩くことで、周りの店を気にする機会もなくなるでしょう。そういったことが、売上に影響を与えるということになります。
逆に熱くなれば、「冷たいものを」「涼しいところに」等の心理が働き、行動に移すことになります。
これは、商品開発でも、業態開発でも、新規事業開発でもよく言われる、「顧客のニーズ」にあった商品をつくりましょうと言う間違いない「顧客ニーズ」なのです。
顧客ニーズがあるところには、売上要因が必ず存在します。
ということは、この日々変わる気温の変化に対応することでも売上をつくることができるということになります。
例えば、コンビニエンスストアは、この気温の変化に対する顧客ニーズの変化をとらえて、品揃えを変えております。
そのため、店舗の担当者は毎日、天候気温の変化を確認し、「寒くなる時は、温かいうどんや丼もの等」の商品を増量し、品揃えを行っています。その結果として、売上アップにつなげているという報道番組は良く見るものと思います。
気温の変化は、顧客ニーズを知り、売上に変える基本的な要素なのです。
2.気温の変化を売上に変えるには?
では、一般的に店舗はどのようにしているのでしょうか?
気温の変化で変動しやすい飲食店などでも、季節などでメニューを変えていても、日々のこのような気温の変化をフレキシブルにメニューに取り入れたり、本日の重点として対応したり、仕入れを増量したりしている店舗は少ないのでしょうか?
「本日のおすすめメニュー」等を導入している店舗は、気温を確認し、仕入れを変え、本日のお勧めメニューを気温の変化へ対応した商品(温かいメニュー・温かくなるメニュー等)にする等してはどうでしょう?また、現在ある材料で、即席で、気温の変化への対応した商品(温かいメニュー・温かくなるメニュー等)にしてどうでしょう?
寒くて売れる商品を既にお持ちの店舗は「仕入れ量」を変えてみてはどうでしょう。今までの機会ロスがうまるものと思います。
そうすると店頭に置いている告知ボードの内容も変わると思います。
また、従業員さんのお勧めするメニューも変わるのではないでしょうか?
上記を実行するには、次のようなことが必要になります。
①天候気温を確認する習慣をまずつける
②気温変化で起こり得る、自店のプラス要因とマイナス要因を検討する。
③事前にこの自店のプラス要因とマイナス要因の対策を検討しておく。
④気温が変化したら、上記の対策を実行する。
(商品を変えるだけでなく、接客や販促物(告知ボード等)も連動して変える必要があります。)
➄結果を毎日、検証し、より改善に繋がる案を継続して検討する。
同じ立地・同じ商品、同じサービス、同じ販促の店舗であれば、必ずお客様は飽きが出てきます。
気温の変化への対応は、お客様の飽きの防止にもつながります。
ぜひ、一度ご検討され、「最大寒波」を味方にしてみてはいかがでしょうか?
【販路企画の著書】
【販路企画のセミナー】
【経営に役立つ情報を無料発信:店舗経営塾】 いいねお願いします。