フランチャイズ本部構築時の研修制度の構築について
フランチャイズ本部構築や立ち上げ時の研修制度の構築について
フランチャイズ本部構築や立ち上げの企業から相談の多い、研修制度についての考え方を解説していきたいと思います。
1.フランチャイズ本部が行う研修とは?
フランチャイズ加盟店は、加盟した段階では、そのビジネスモデルの素人です。そのため、研修という形を用いて、フランチャイズの加盟店に対して、教育しています。
①初期研修
フランチャイズ加盟店が加盟した段階で行う研修です。ビジネスモデルの経営ノウハウを加盟店に対して、フランチャイズ本部が実施します。初期研修の目的は、フランチャイズ加盟店が、最低限開業できるレベルまで教育を実施することが目的となります。
②追加研修
初期研修で不合格となった場合などに行う研修で、不合格となった部分の補習や加盟店の弱い部分を補うための研修を実施しています。初期研修のフォロー研修となります。
③定期研修
定期研修は、継続的な技術の習得であったり、加盟者の意思統一やフランチャイズ本部の経営方針や経営戦略などを直に伝える場であったり、加盟店の啓蒙活動などにも使われています。優秀な加盟店を育成するためには、初期研修だけでは、当然不足する場合が多く、毎回テーマ等を決めて定期的に研修を実施し、既存店の活性化を図っています。
④オプション研修
新たな商品開発やサービス開発を実施した際の研修やレベルアップの研修等が実施される場合にオプションとして実施する研修です。
2.研修設計で重要なことは?
研修設計を行う上で重要なことは仕組みもそうですが、具体的な中身です。そのためには、必ず次のことを明確にしておかなければなりません。
①目的は何か?
初期研修をどのような目的で実施するのかを事前に明確にしておかなければなりません。SV活動で行う内容と全く同じ内容では研修の意味がなくなります。研修を行うことでしか得られないメリットを中心に目的を明確にする必要があります。
②具体的な中身とスケジュール
目的に応じた中身の内容設計とスケジュールが必要になります。型がないと研修の中身が人により変わることになるため、必ず設計することが必要です。また研修で使うテキストや研修実施担当者も明確にすることが必要です。
1回の研修の中身をどれだけ濃くしても、相手側の理解はそこまで進まないものです。継続して研修を実施することで、初めて効果が出てきます。そのため定期研修が初期研修よりも中身の内容を含めて非常に重要な要素となることがポイントです。
今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討の方の参考になれば幸いです。
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