店舗型ビジネスの多店舗展開の5つの秘訣!!

店舗型ビジネスの多店舗展開の5つの秘訣!!

商圏調査分析・立地調査・エリアマーケティング・FC本部構築展開・社員研修・店長研修・講演講師:気付き

1.店舗型ビジネスの多店舗展開5つの秘訣

前回のコラムで多店舗展開のメリット・デメリットにお話しをさせて頂きました。
今回は成功する多店舗展開を実現するにあたり、どのような秘訣があるのかについてお話しをしていきたいと思います。

私は、多店舗展開に必要な秘訣は、5つの秘訣があると思っております。
それは次の通りとなっております。

① 成功モデルの明確化

前提条件は、多店舗展開をするということは、一定の成功モデルがあるということです。
1店舗での業績は思わしくなければ、2店舗目には当然、進むことはできませんし、1店舗目の業績が良いので、複数店舗展開、多店舗展開を図ることになります。

重要なことは、『なぜ成功しているのか?』ということです。
フランチャイズで起業を行うと成功確率が高いと言われていますが、それは、この成功モデルを加盟金や研修費で実際に購入するからです。

多店舗展開で成功を図るには、『なぜ、成功しているのか?』を正確に分析しなければなりません。

また、多店舗展開では、この成功モデルを水平展開することで、成功をすることができるため、一番最初に重要なことは『成功モデル』を明確化することが重要であると思っております。

② 出店戦略が生命線

2つ目は、多店舗展開では、失敗する理由は何かというとそれは、『立地の問題と出店商圏エリア』の問題と商圏に『成功モデルがあっているか?』という視点になります。

つまり、出店の判断基準が明確にするとともに、出店戦略が肝になります。
フランチャイズ本部も同じですが、この出店という視点がどうしても成長エンジンとなります。

商品が支持され、サービスが支持され、効果的な販促を活用されることは、母店と全く同じモデルで内容で、多店舗展開は実施すれば一定の成果が出ますが、立地だけでは、各物件によって異なります。

つまり、売上の変化要因はこの立地ということになります。

③ 人材採用と育成と仕組みが不可欠

3つ目は、人の採用と育成の仕組みが不可欠となるということです。
特に近年では、人手不足が蔓延し、採用が困難になっております。また店長を育成し、更に多店舗展開を図るには、業務を標準化し、SV(スーパーバイジング)を行っていく必要があります。

人の採用、教育が徹底されなければ、成功モデルである『商品』『サービス』の品質が担保されないことになりますので、当然、『成功モデル』でなくなる可能性が出てきます。

また店舗型はどうしても人がいなければ店を開けることもできませんので、この人材採用と育成の仕組みが必要になるのです。

④ 数の力で情報と利益を改善する

多店舗展開の大きなメリットはスケールメリットを得ることができることであることを前回のコラムでお話しをしました。フランチャイズでの開業をされる方としては、この点は、継続的にフランチャイズ本部が実施してくれますが、独自のビジネスモデルであれば、この数の力を活かして、仕入れ先との交渉を行い、利益改善に繋げる必要があります。

また、情報は現在の店舗経営にとって、非常に重要ですが、当然、多店舗を図れば図るほど、情報はたくさん集まってきます。このビックデータを活用し、読み解くことで、更なる企業の発展に繋げることが必要となります。

つまり、情報収集と分析の仕組みが必要となるのです。
業界で躍進を続けているフランチャイズ本部は、このビックデータを駆使し、商品開発や出店戦略、サービス、販促を見直し、売上を更に改善を図っています。

⑤ 融資限界は、人の資本でカバーする

最後は、資金調達となります。多店舗展開を直営店で行うと必ず出てくるのが、この融資限界というものです。ゆっくり店舗展開を行えば、そこまで大きな問題にはなりませんが、急激に店舗を増加し、拡大を図る際には、課題として出てくるものです。

しかし、現在の時代は非常に流れが速い時代です。行けるタイミングでアクセルを踏む必要がある時代でもあります。そうすると、多店舗展開で検討しなければならないのは、
『のれん分け』であったり、『フランチャイズ本部展開』であったりします。

最終的には、独自のビジネスモデルであれば、こういった対応も検討していく必要が出てくるとなります。

フランチャイズで起業される場合は、この段階になれば、メガフランチャイジーとして新たなビジネスモデルに挑戦されるタイミングになってくると思います。

2.まとめ

本日は、多店舗展開を中心に支援を行っている私が、重要であると考える5つについてお話しをさせて頂きました。複数店舗展開や多店舗展開は早い方は開業後、6ヶ月程度実施される方もいます。開業前の段階から、独立されるビジョンを明確にされ、しっかりご準備して頂きたいと思います。

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