フランチャイズ本部の事業計画書作成のポイント【現状分析】

フランチャイズ本部の事業計画書作成のポイント【現状分析】

フランチャイズ本部の事業計画書について、どのように作成すれば良いですか?とフランチャイズ本部構築立ち上げ展開を検討している企業からご質問がありましたので、解説をさせて頂きます。

 

〇フランチャイズ本部の事業計画書は、数値面だけではない

フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を実施すると、事業計画書の作成が必要になってきます。

それは、金融機関の資金調達だけではなく、今後どのようにフランチャイズ本部を運営していくのかの具体的な計画面を明確にするためです。事業計画書は売上目標と経費を引き、利益を明確にするだけでなく、その目標に達成するための具体的な戦略や行為計画も明確にしたものを言います。

 

フランチャイズ本部によっては、計画書に落としこみする場合もあれば、数値部分のみ計画し、適宜、会議等で戦略や行為計画を明確にしていくこともあるかと存じますが、事業計画の流れ事態は変わらないのではないかと思います。

 

フランチャイズの事業計画書が数値面だけでないのは、具体的な達成戦略や行為が明確でないと、数値面が達成できないためです。重要なことは計画書に落とし込むかどうかより、その戦略や行為が明確であることであると思います。

 

〇事業計画書を作成する際の現状分析

フランチャイズ本部の事業計画書を作成する際に一番最初に必要なことは、現状分析です。現状分析は大きく分けると3つあります。

 

①市場の機会と脅威分析

 

最初に行うのは、市場の機会分析です。市場の機会とは、現在のフランチャイズ本部が該当する業界の市場になります。例えば焼鳥店であれば、外食業界、その中でも焼鳥業界の市場分析を実施します。ここでが事業の市場性や新規性を検討します。

 

・市場規模

・市場トレンド

・法規制

この市場環境のチャンスとなる部分の洗い出しを実施します。

 

例えば、焼鳥業界であれば、焼鳥業界の市場約2,000億円。店舗数は全国に20,000店舗以上ある。

市場のトレンドは流行り廃りがない業界であり、日常食である。マーケット規模も大きいため流行を追う業界でなない。しかし、競合も多い業界。そのため、差別化をどのように図るが重要。

 

また、全体としては、少子高齢化により、社員・スタッフが獲得が困難な時代であり、若者をターゲットとした焼鳥店は今後、厳しくなる可能性がある。大手チェーンが苦戦する中、コロナの影響もあり、都市型の焼鳥店から自宅近くの焼鳥店に変わってきている。法規制については、特にないが、コロナの自粛要請がコロナが再燃すると発生する可能性がある。

 

このように、外食業界の全体像から焼鳥業界に落とし込み、プラスになる部分もあれば、マイナスになる部分も掘り下げて分析を実施していきます。

 

②顧客分析

 

次に顧客の分析を実施していきます。顧客分析は、顧客のメインターゲット、ニーズ、利用シーン、平均客単価、利用頻度等を分析します。併せて、フランチャイズ本部では、フランチャイズ加盟候補者となるターゲットの分析を実施します。

 

例えば、自社は40歳~60歳の年配者の来店が多く、味の拘りを持っている方が焼鳥店を利用する際に来店される。平均客単価は6,000円で利用頻度は2か月に1回程度。ちょっとした贅沢をしたい時や記念日等や接待等に利用される店舗である。このようにお客様の分析を実施します。

 

フランチャイズ本部の顧客分析では、併せてフランチャイズ加盟店になる顧客(顧客ではなくパートナーですが。。。)を分析します。例えば、焼鳥店を個人の独立向けにフランチャイズ加盟募集を実施するのであれば、独立開業の市場環境を分析するという形になります。

 

③競合分析と自社分析

 

競合分析と自社分析は、競合の強みと弱みと自社の強みと弱みを比較して、優秀性を検討します。併せてフランチャイズ本部は、フランチャイズ本部の競合の分析と自社との分析を実施します。

 

例えば、競合は低価格であるが、質は良くない焼き鳥に対して、自社は味の品質が良い焼き鳥である。それは〇〇産のブランド鶏を使い、炭火で焼いているから。というように〇〇が要因で優れていることを明確にします。これが、お客様のターゲットやニーズと合っていることが重要な要素となります。

 

少子高齢化→40歳~60歳の年配者 〇

競合が多く差別化→味にこだわり 〇

 

フランチャイズ本部の差別化要因の検討は、他社の焼鳥のフランチャイズ本部は、加盟金が300万円に対して自社は加盟金200万円で他社の売上利益のモデルシュミレーションは売上200万円に対して、自社は250万円であるというように比較検討し、差別化要因を明確にしていきます。

 

今回は、フランチャイズ本部構築立ち上げ展開企業向けにのフランチャイズ本部の事業計画の現状分析について解説をしました。本内容は、今後のブログでその先についても解説をしていきます。

フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を検討している企業の参考になれば幸いです。

 

【フランチャイズ本部構築・立ち上げ・再構築支援】

フランチャイズ本部構築セミナー動画版

 

 

【SV制度構築・研修】

 

【販路企画の著書】

【販路企画のセミナー】

%e5%95%86%e5%9c%8f%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e5%87%ba%e5%ba%97%e8%aa%bf%e6%9f%bb%e3%83%bb%e3%82%a8%e3%83%aa%e3%82%a2%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%bb%ef%bd%86