フランチャイズSVのフォロー頻度はどのように決めたら良いか?
フランチャイズSVのフォロー頻度はどのように決めたら良いか?先日フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を検討している企業からご質問がありましたので、解説をさせて頂きます。
〇フランチャイズSVのフォロー頻度を決める前提条件
フランチャイズSVのフォロー頻度はどのように決めていかないといけないのでしょうか?
今回はその概要を解説していきたいと思います。その前に重要なことは、フランチャイズ本部としてフランチャイズ加盟店のフォローに活用できる原資がどの程度あるかが重要です。
例えば、ロイヤリティが5万円の固定のフランチャイズがあったとします。これでは毎月臨店(店舗に行って経営指導を実施すること)は、近くなら可能でしょうが、フランチャイズは遠方になることもありますので、遠方なら、毎月行く度に、赤字になります。これでは指導SV活動が成り立たないことになります。
ちなみにフランチャイズ本部のSV活動で、別途現地指導を依頼する場合は、実費交通費・宿泊費を頂くような内容を拝見することがありますが、よほどフランチャイズ加盟店が必要と感じない限り、このような場合はSV活動は求められることにはならないでしょう。つまりこれはフランチャイズ本部にとっても、経営指導が現地で出来なくなる中で、加盟店のフォローを実施することが問題なければよいですが、そうでないのであれば、この方法は役に立たないことになります。
それではロイヤリティが5万円であれば6ケ月に1回であればどうでしょう。5万円×6ヶ月=30万円となり、これであれば、現地指導は可能なのではないでしょうか?
次に考えないといけないのは、6ヶ月1回でSV活動が充分に効果的な結果(加盟店の売上利益や課題が解決できる)のか?という視点で検討します。流石に半年に1回ではあればあまり売上利益に影響を与えるような指導はできない可能性が高いです。そこで検討することが、毎月1回(1時間)程度のオンラインでSV活動を実施し、6ヶ月1回現地の指導を行うと考えればいかがでしょうか?売上利益を上げる打ち合わせはオンラインで実施し、現地の状況を確認し、指導を行うのは6ヶ月に1回実施するという形に目的を変えるのです。
上記は、一部の業種・業態では効果的な内容ですが、他の業種業態では効果的ではありません。これは、SVの経営指導において、何が一番フランチャイズ加盟店に対して売上利益に影響を与える内容であるかによって変わります。
◯フランチャイズSVのフォロー頻度を考える上に当たり重要なことは成功モデル
フランチャイズSVのフォロー頻度を考える上で重要なことは成功モデルです。例えば、商品力が重要な飲食店があるとします。商品力で他社と大きな差別化を実施していて、その商品力のほとんどは、フランチャイズ加盟店の技術というのであれば、現地での商品のクオリティチェックが売上利益を上げる上で重要な要素となります。
この場合であれば、現地での指導の頻度が多くなる必要があり、かつ、特に開業初期段階ではその頻度は増えないといけないことになるのではないかと思います。
逆に売上利益を上げる上で一番重要な成功モデルの要素は、販促の内容だったり、打ち方であるとします。これは現地で確認をする必要がありません。主には打ち合わせで改善ができることになります。つまりこれであれば、オンラインで実施することが可能なのです。その代わり、販促の測定や検証・対策は細目に見ていなかないと効果が出ないことになります。つまりオンラインで毎月実施するというようなフランチャイズSVのフォロー頻度を検討するのです。
このようにフランチャイズSVのフォロー頻度は、業種業態・成功モデルによって、全て変わります。どこかの業種や業態や企業ただモノマネするのでは意味がありませんので、ご注意していたと思っております。
今回は、フランチャイズSVのフォロー頻度について解説させて頂きました。他のブログでは、SVの具体的な内容にも記述しておりますのでご参考に頂ければ幸いです。フランチャイズ本部構築立ち上げ展開を検討している企業の参考になれば幸いです。
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