アフターコロナを考えたフランチャイズ新規事業の注意点とは？

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アフターコロナを意識した新規事業をフランチャイズで検討したい。このようなご相談が先日ありました。アフターコロナを意識した新規事業で実施する場合のフランチャイズの注意点はどのようなものがあるのか？検討していきたいと思います。

①アフターコロナはどのような環境になるのか予測する

アフターコロナはどのような環境になるのか？私は中国フランチャイズ企業の支援を中国で実施しているため、その経験値も含めて予測をしていきたいと思います。

〇これまで抑制されていたビジネスが一気に花を開く

アフターコロナは一時的には、今まで抑制されていたビジネスは一気にお客様が増加すると予測しています。飲食業はコロナで抑制を受けているビジネスの一つですが、これまでなかなか行くことができくなっており、かつ、コロナ下で多くの飲食店が閉店してきています。結果として、需要と供給バランスが崩れて、飲食業を一時的に大きく売上が戻ってくると予測しています。併せて観光型のビジネスや今まで、「必ず行かないといけないものではなかったビジネス」＝例えばエステサロン等が売上が戻ってくるものと思います。

このタイミングでの新規事業で重要なことは、戻ってきた売上のタイミングで店舗を複数店経営として広げていき、自社の新規事業の基盤を固めることができるか？という視点が重要ではないかと思います。そのためには、フランチャイズ加盟においては、複数店舗の支援を積極的に検討する判断基準になると思いますし、売上が毎月徐々に上がるタイプよりも、早い段階で売上が上がるタイプやフランチャイズ本部のノウハウの汎用性が強い（試行錯誤する必要がない）方が有利ではないかと思っています。つまり一番重要なことはスピードであると思っています。

ここで重要なことは、一時的にということです。売上は一時的に伸びると思いますが、コロナ以前の問題であった少子高齢化の問題は何も解決されているわけではありません。そのため、中期的には売上は差別化されたビジネスが有利になり、すぐに競争激化に陥ると思います。そのため、差別化されたフランチャイズを選定することはもちろんですが、フランチャイズ加盟店としてはどのように今後差別化戦略を展開するか良いタイミングで投資も含めて検討することが必要であると思います。

更にいつ果たして戻るのか？という視点です。これは、正直誰にもわからない話ではありますが、コロナの新規感染者がいなくなることは考えにくいため、今後、緊急事態宣言等の行動制限が行われなくなるタイミングが重要ではないかと思っております。ワクチンの普及状況、コロナ治療薬の承認状況、また、コロナの感染症のランクが下がるタイミングが大きなタイミングになるものと存じます。そこを予測して実際には3か月前ぐらいから、店舗を動かしていく必要ががあるものと存じます。そこを逆算して、フランチャイズ本部の選定及び物件の選定や資金調達等が必要になるものと存じます。

②本業を戻すか？新たな新規事業を立てるか？

アフターコロナでは、生活様式はこの2年間の中で変わってしまっています。例えば以前は商談といえば会うが当たり前だったものが、オンラインの効率性が浸透し、今後はオンラインは継続すると予測します。そのため、ここで重要なことは、アフターコロナになり、本業も戻す苦労もあり、新たな新規事業も立てるでは、経営資源が分散され、効果が低くなってしまう点があると思います。

コロナの生活様式と本業が全く関係がないのであれば、本業をまずは戻すことが先決となるでしょうが、新たな生活様式の浸透で、今後本業が戻ることが一時的にあまり期待ができないのであれば新規事業に経営資源を一気にふっていく必要があると思います。この違いは新規事業をフランチャイズで選択する場合も重要な基準となります。本業を戻すために新規事業でフランチャイズを選択するのであれば、本業との相乗効果を目的としたフランチャイズを選定すべきですし、事業転換を図る目的で新規事業を選ぶのであれば、今後の市場性、成長性、優秀性と自社の経営資源との適合性、収益性を軸に新たな事業をゼロから検討する必要があるものと存じます。

アフターコロナに動いていかないといけない時期が、そろそろ来ていると思います。ピンチをチャンスにできる新規事業をフランチャイズで築いて頂きたいと思っています。フランチャイズ本部構築や立ち上げ、新規事業・独立起業を検討されている方のお役に立てれば幸いです。

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