これから伸びるフランチャイズの要件とは?
これから伸びるフランチャイズの要件とはどのような要件ですか?先日のフランチャイズ加盟店候補者の方とのご質問の内容です。今回は、「これから伸びるフランチャイズの要件」について解説していきたいと思います。
これから伸びるフランチャイズといっても同業界であっても伸びているフランチャイズ本部もあれば伸びていないフランチャイズ本部もありますので正直最終的にはフランチャイズ本部事態によるということもありますが、全体情報として考えられるのは次の要件ではないかと思っております。
〇市場性・成長性があること
マーケットが伸びていることが伸びる要件であると思います。例えば、少子高齢化ということであれば、高齢化ビジネスは今後マーケット全体としては伸びていくことになります。また、女性の社会進出が増えているのであれば、家事の時間が縮小し、中食のビジネスが伸びることになります。事業において、マーケットが伸びている業界への参入は、成功確率が上がる要因になっていくと思います。
但し、ここで注意しておかなければならないのは、マーケットの規模ではないかと思います。外食においてはマーケットの伸びはあまりありませんが、マーケットの規模が非常に大きくなります。この場合、競合も当然多くなりますが、他社との差別化がお客様の需要に対してしっかりなされていれば、成長する可能性は非常に高いものです。
逆にマーケットが小さければ、どれだけ伸びていてもお客様が限定されていたり、お客様に認知を上げるには時間が掛かったり、認知を上げるための広告宣伝費等を必要とする場合もあります。この場合は、事業として成長するには時間がかかる場合も多く、事業が一度成長すれば市場を大きく占拠できる要因にもなるものです。
市場性は、ただ伸びているだけではなく、市場規模や差別化、事業を拡大させていくための事業戦略や経営資源によっても優位性が変わりますので、一つの参考情報としてとらえておくべきこでとではなかと思います。ただ、市場が増加していることはプラス要件であることは間違いありません。
〇差別化されていること
差別化とは、他社と何かが違うのではなく、お客様の客層や需要に対して、何が優位性があるか?ということです。優位性がお客様の需要とマッチしていなければどれだけ他社と違っていても差別化されているとは言えません。
市場に商品やサービスを提供する競合があまりいない場合には、サービスや商品を提供すること自体が差別化に繋がりますので、差別化の視点はあまり考える必要はありません。逆に競合が多くある業態では、この差別化の視点は重要です。フランチャイズ業界ではほとんどが商品やサービスを提供する会社がないといったことは現実的にはあまりありませんので、基本的には差別化がどうできているかは伸びる大きな要因となっています。
しかし、ここで重要なことは、現時点では差別化されているけれども、今後もというわけではないということです。お客様の需要は常に変わりますし、差別化できていてもすぐに競合がマネをして差別化要素にならないことは多数あります。そのため、差別化の視点でもう1点見ておかなければならないのは、フランチャイズ本部が時代のニーズに合わせて業態変更や商品やサービスの変更を実施していくフランチャイズ本部であるかどうかという視点ではないかと思います。継続して成長しているフランチャイズ本部の必須条件でもあると思います。
〇成功モデルを徹底し、継続して改善を行っていること
フランチャイズ本部に加盟するメリットは、成功ノウハウを取得できることであると思います。この成功ノウハウを横展開するからフランチャイズの成功確率が上がるわけで、その成功モデルが明確でないフランチャイズ本部は、当然、成功確率が低くなります。そのため、その成功モデルが徹底できる条件が整っている(本部の情報発信やSV制度等)ことは最低条件として、重要なことは、この成功モデルが常に変更し、仮説-実施-検証を通じて改善を実施しているかどうかという点は重要な点ではないかと思います。同じ集客方法を絶えず指導はしているけれでも、実はその集客方法は変化しているにも関わらずいつも同じでは、フランチャイズ加盟店が継続して成長することは難しいと思います。常に様々な変化に対応していることが重要な要件ではないかと思います。
上記は最低限の「これから伸びていくフランチャイズ」という視点の要件ではないかと思います。フランチャイズ加盟される方もこれからフランチャイズ本部を構築される方もご参考に頂ければ幸いです。
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