フランチャイズ本部の個店主義
フランチャイズ本部構築立ち上げの個店主義
フランチャイズ本部構築し、立ち上げを実施している企業より、今後、フランチャイズ本部は全体対応でなく、個店対応(個店主義)をしていかなければならないのか?というご相談を頂きました。その際にご回答をした内容について解説をしていきたいと思います。
〇個店主義の意味を考える
現在では個店主義(個店対応)の重要性が問われています。特に小売業ではその重要性が問われることが多いものと存じます。しかし、どこの企業も個店主義(個店対応)をすれば売上が改善できるものでもありません。逆に各店舗がバラバラになれば、多店舗展開の一番のスケールメリットである点を失いかねない結果にもなります。
しかし、個店対応(個店主義)で売上を改善している企業も多数あります。重要なことは私は、「バランス」ではないかと思っています。弊社では様々な企業の支援を実施していることから、黄金比率というを導き出していますが、その点はここでは解説を控えさせて頂きますが、次の3つの視点で戦略を検討する必要があります。
〇全体戦略
これは、フランチャイズ本部構築や多店舗展開を実施している企業の全国一律の戦略です。全体が同じ戦略を実施することで、ブランドイメージを構築したり、スケールメリットを作り上げたり、成功事例や失敗事例を比較することで、各店舗の底上げを実施したりすることができます。
〇地域戦略
地域戦略とは、各エリア毎の特性を確認し、エリアによるお客様のターゲットや需要、利用シーン等が違う点について、地域戦略を行います。ご来店されるお客様は地域の方がほとんどなわけですから、この違いがあるのであれば、全体だけでなく、地域も見る考えとなります。例えば、醤油ですが、関東では生醤油ですが、九州では甘口の醤油等、地域によって違う品揃えやサービスを提供することが当たります。地域戦略ではある一定の地域のまとまりの店舗数がありますので、このまとまりでスケールメリットを作っていきます。
〇個店主義(個店対応)
最後に個店主義(個店対応)についてですが、全体戦略でも地域戦略とも違う個別のお店の来店されるお客様のターゲットや需要、利用シーンに合わせた商品の品揃えやサービスを提供することを個店主義(個店対応)となります。個店毎の違いですから、かなり細分化された内容となります。ここで重要なことは、全体戦略でも地域戦略でも対応が出来ない部分であるということです。それがどれくらいの比率があるでしょうか?1店舗しかない業態であれば、元々が個店対応ですが、多店舗展開を実施している企業が個店対応を実施する際に実は、陥りやすい大きな課題なのです。
個店毎の対応が出来れば、一見良さそうですが、個店対応を実施するには、個店毎に情報を収集し、戦略を立案し、妥当性を評価していくための店長やスーパーバイザーの能力が必要となります。他の成功事例を共有するというレベルではなく、コンサルタントが実施する個店の改善が出来なくては、個店対応は実現することが出来ません。
そのため、多くの場合は、個店主義(個店対応)と地域戦略が同じ同義で使われているような気がいたします。しかし、個店対応が必要ではないことはありません。今後、人口減少の中で、個店の売上を上げるには、きめ細かい対応が必要であり、個店毎の対応を実施することで、地域での一番店を目指す業態も多いからです。
個店対応(個店主義)を実現するには、実は成功するのに大きなポイントがあります。それは、先ほど申し上げた個店対応の黄金比率と個店対応をする際の条件とタイミングがあります。ここを外して個店主義(対応)を実施しても表面の個店対応となり、成果を上げることが出来ません。
上述は、今後のブログの中でも解説をしていきます。今後のフランチャイズ本部構築や立ち上げの参考にして頂ければ幸いです。
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