スーパーバイザーが行う動機づけとは?
《スーパーバイザーが行う動機づけとは?》
フランチャイズ本部構築・立ち上げを行った際の加盟店の指導を行うスーパーバイザー。
スーパーバイザーは、レギュラーチェーンの店長の管理・指導も行います。
今回は、スーパーバイザーの動機付けについて解説します。
1.人は方法論だけでは動かない
フランチャイズ本部構築や立ち上げ、レギュラーチェーンのスーパーバイザーの仕事は、コンサルタント業務とほぼ同じであることを以前のブログでも解説しました。
コンサルタントと同じであれば、人を動かして、数値を改善していかなければなりません。
そんなとき、言っていることは間違いなく正しくても結果が出ないことが多々あります。
それは、スーパーバイザーが話をしたことを現場で実践していない時によく起こりえます。
なぜ、言っていることは正しいのに現場では実践しないのか?
これについて今回はお話をしていきます。
人は、方法論がどれだけ正しくても、動かされる動機がないと動かない。
私は実体験からそう思います。
ではどのように動機付けすれば良いのでしょうか?
最低限のことになりますが、解説していきたいと思います。
2.動機付けにおける最低限必要なポイント
①感情は「好き」「嫌い」が大きな影響を与える
・人として好きか? 「日頃の発言」「日頃の振る舞い」
結局のところ、好きか嫌いかで物事を素直に受け止めるかどうかが決まります。
嫌いな人が言うことであれば、何かと否定的なものの見方をしたり、素直に受け取
れなかったりします。
また、結果をわざと出さないでおこう等と考える人もいると思います。
好かれるにはどうすればよいのでしょうか?これはいろいろと要素があるため、こ
こでは一部のみ解説します。
まず最初に日ごろの発言です。自分としては悪気はなくても相手がどう受け取るか
は別問題です。
常に、自分の発言を相手がどのように取るのかを考えて発言をする必要がありま
す。これについては、日ごろのふるまいも同じことと言えます。
・関心を持っているか?「気遣い」「配慮」等
次に重要なことは関心を自分が持てているかということです。
関心をもってくれる人に人は好意を持ちます。こちらが嫌いになれば相手も嫌いに
なります。
その中でも感情的なことですが、「気遣い」や「配慮」は非常に重要であると思っ
ています。例えば、店長が元気がない。なんでかな?と関心を持ち、体調が悪いと
いうことがわかれば、当然、気遣いの言葉をかけると思います。この小さい気遣い
や配慮が動機づけにも大きくつながってくると思います。
②「共感」を得ることができないと動かない
次に共感です。人は、実際に助言を受けたことは指導を受けたことに「共感」が得ら
れなければ動かないと思います。では、「共感」とはどのようなもので生まれるので
しょうか?
下記に一例を書きたいと思います。
・メリット:自分にどのようにメリットがあるか?
・組織の一員:店舗としてどのようなメリットがあるか?
・目線を同じにすること
③「評価」が必ずあること
これは検証ともいえると思います。
常にスーパーバイザーは多くの助言やアドバイスを行います。
その結果、自分が行った助言やアドバイスを忘れがちです。
更に担当店も多くなれば、他の店舗とごちゃごちゃになることもあります。
その結果、助言やアドバイスを行ったことを評価や検証せずに終わってしまうという
ことです。一度や二度程度であれば、まだいいですが、それが多いと、
「この人は言うだけ・・・」という評価になります。
人は言うだけの人には誰もついていきません。
・評価と検証は必ず実施する。感謝も動機付けになる。
④「目的」+「方法論」でのアプローチ
最後に重要なことは、方法論だけを伝えても、人は動きません。
なぜ?それを実施するのかという目的だったり、実際の意義等を伝えて、充分に共感
や自分の中で重だと認識して初めて実施するようになります。
そのため、次のようなアプローチを最低限実施していきましょう。
・〇〇の問題があり ⇒ 〇〇したいので ⇒方法論
今回は、動機づけで最低限抑えて頂きたいポイントを解説しました。
こう考えるとフランチャイズ本部構築や立ち上げ、レギュラーチェーンのスーパーバイザーは、非常に気苦労が多いということです。
しかし、人を動かす立場は、必ずそういったものだと思います。
助言や指導内容よりも人としての価値が問われると思います。
ぜひ、参考にしてください。
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