なぜ店長が大事なのか?

なぜ店長が大事なのか?

店舗は、店長によって売上が変わると良く言われます。しかし、それがなぜなのか?については、論理的な話は少ないようです。本日は、わかっているようでうまく説明ができない店舗の「店長が大事なのか」についてお話したいと思います。多店舗化を検討の方も、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている方も参考にして頂ければ幸いです。

1.店長に任せると何が変わるのか?

1店舗目から2店舗目と店舗を増やす際に必要になってくる店長。

当然、今までは経営者が現場に入っていらっしゃいましたので、特に問題がなかったことが、店長に任せると途端に難しくなってくることがよくあります。

フランチャイズ本部構築や立ち上げを行えば、経営者も別の経営者であり、更にその従業員の店長は別の会社の従業員ということで非常にマネジメントが難しくなってくると思います。

最初に、店長に任せることで何が変わるのか?についてお話をしていきたいと思います。

ここが理解されていないと、店長教育を行っても効果が見えないためです。

私は、店長に任せることで、一番店舗の何が変わるのかについて次のように考えています。

それは・・・・

店舗の「徹底度が下がること」ことであると思っています。

店舗の元々の経営戦略やマーケティング戦略が間違っていれば、それは、経営者が店舗を運営していようが、店長に任せて運営しようが結果は変わりません。元々が間違っているわけですから・・・

しかし、その経営戦略やマーケティング戦略を実行しようとすると、人を介して結果を出していかなければならないのが店舗型ビジネスです。そのため、店長に任せることで数値が変わるのです。

つまり、経営者が直接マネジメントすれば実現が可能なことが店長を介すと間接のマネジメントになるためともいえることができます。

経営者が直接マネジメントできていないことを、店長が個人的な力で補うこともあると思いますが、基本は経営者以上の店長が生まれにくく、そのために経営者は日々努力されているのではないかとと思います。

では、店長を介すと間接マネジメントになると書きましたが、間接マネジメントになると何ができなくなるのでしょうか?それは、言葉で伝えて、行動で見せて等いろいろな方法がありますが、基本は経営者と同じことを店長ができないということです。

つまり、それで落ちるのは、「徹底度」ということになります。

自分が言った通りにできない。自分が期待する成果が店長が出せない等の悩みがありますが、それはあくまでも、店長に方向性を示した上で、「店長ができない」=「徹底度がうまれない」ことによるものです。

まずは、ここを認識して頂ければ幸いです。

2.店長に任せることで3つの徹底度が下がる

私は店長に任せることで3つの徹底度が下がると思っています。

①方針の徹底

社長方針や思いは、当然、経営者が伝えた方がダイレクトで伝わりやすいですが、組織が大きくなってくると店長を介して伝えなければならなくなります。そのため徹底度が下がるのです。

また、店舗の成功事例についてもそうです。各店舗の成功事例は経営者がしっかり見ている間は、成功事例の共有を経営者が実施することで、徹底度が高まりますが、各店舗の店長同士となると途端にそこが共有化されなくなってきます。

更に、変化への対応です。経営者がお客様から遠くなればなるほど、現場でどのような変化があるかがわからなくなってきます。店長が情報を正確に収集し、報告し、提案が上がればいいのですが、このことが難しく、変化への対応の徹底度が下がるのです。

②基本の徹底

これは、店舗経営で必要な基本部分の徹底度が下がるということです。

例えば、小売業でいけば商品の品揃え、飲食業やサービス業であれば、商品やサービスのばらつきなどです。

これが一番売上に大きく影響を与える部分ともいえます。

更にお客様のニーズの変化に応じた品揃えや商品開発などもあります。

更に従業員が行う接客サービス。これも店長ごとに徹底度が変わります。更に店舗のクリンリネス。清掃状況や設備の管理状況など。経営数値の管理も変わってきます。

この基本部分の徹底度のばらつきは、直近の売上や利益に大きく影響を与えるため、一番徹底度を高めないといけない部分とも言えます。

③従業員の戦力化の徹底

最後に従業員の戦力化の徹底なのです。従業員教育のやり方であったり、動機付けの仕方。責任と権限を従業員に与えた方が良いというのは誰でもわかることですが、それを与えるためには、当然教育訓練が必要になりますし、店長が任せるということができなくてはいけません。

また、情報の共有化がなければ、従業員は動きませんが、その共有化の方法や共有化のレベル等も変わります。また従業員の公正な評価などがあります。

こういったところは、②の基本部分の根の部分で非常に重要ですが、店長ごとに変わります。

つまり、3つの徹底度が下がることで、店長によって数字が変わるのです。

店長が大事ということは、店長によって数字のばらつきがでるから・・・・

それは、店長の能力によって数字のばらつきがでるから・・・

ということは、この徹底度を上げる店長教育を実施しなければ意味がないということです。

よく、接客の教育や従業員の接し方だけを店長教育で実施し、効果がないと言っている経営者様がいらっしゃいませが、それはあくまでも一部であり、全部ではありません。

では具体的にはどのようなことを実施すればよいのでしょうか?

次回以降、お話していきたいと思います。

多店舗展開やフランチャイズ本部構築・立ち上げに伴う店長教育検討されている方はぜひ、参考にして頂ければ幸いです。

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