フランチャイズ本部の物流体制

フランチャイズ本部の物流体制

1.フランチャイズ本部の物流体制

先日、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている企業様から物流体制について相談がありましたのでブログの中で解説をしていきたいと思います。

フランチャイズ本部としては、物流体制の構築はフランチャイズ本部の責任として重要な責任でもあります。フランチャイズでは統一的な商品やサービス提供の観点から、商品の仕入れや原材料の指定をすることが多いものです。

そのため、フランチャイズ本部や指定された業者に実際に商品や原材料の発注を行った場合には、加盟店まで配送を行う物流体制を敷くことが必要となります。

この物流体制が効率化されていないと原価が理論値よりも大幅に上がる傾向があります。物流費は別途請求を実施する場合もありますが、多くの場合は、原価に参入することが多いもので、フランチャイズ本部の物流体制によっては、フランチャイズ加盟店の原価を上げる要因となってしまいます。

中には、フランチャイズ本部の売上利益モデルシュミレーションに、フランチャイズ加盟店までの物流費を検討していないケースもあり、実際フランチャイズ加盟店に提示を実施した売上利益シュミレーションと実際の商売を行った結果が乖離をしているケースがあります。

初期段階でのフランチャイズ本部は店舗数が多くないこともあるため、効率化を図ることが難しいこともあります。そのため、物流体制については、充分に検討を実施する必要があります。

2.初期段階のフランチャイズ本部では出店体制が重要

原材料や商品等を指定する場合は、業種・業態にもよりますが、出店体制が物流体制において重要な役目を果たすことになります。初期段階で全国的なフランチャイズ加盟店募集を実施している企業が多数ありますが、商品や原材料の供給があまりないのであれば問題はありませんが、例えば飲食店のように原材料を多く使用する場合は、非常に注意を図る必要があります。

例えば、東京のフランチャイズ本部に北海道の加盟店が加盟された場合に、北海道で原材料を調達・供給できれば良いですが、東京から物流で運ぶ場合には、当然、東京の加盟店よりも物流費がかかり、原価が上昇するということになります。中には、このような説明がないフランチャイズ本部もありますので、注意が必要です。

物流は基本的には「近く」に「多くの店舗」があることが一番効率化を図ることが出来ます。そうすると、いきなり「全国でフランチャイズ加盟店を募集」することが良いのかという視点が課題となります。つまり、フランチャイズ加盟店の募集についても物流を含めて考える必要があります。このような場合は、「ドミナント出店」というエリアを高密度で出店を行えば行うほど、物流は効率化されるということになります。

物流ラインを検討した上の出店体制を構築し、その上でフランチャイズ加盟店の募集体制を構築することが必要になるということです。また、フランチャイズ本部としては、当然、どのようなルートでどの業者で配送することが一番費用的にも効率的でかつタイムリーに配送を実施することが出来るのかの検討も併せて必要となります。

逆に月間ほとんどの商品や材料などをフランチャイズ本部として加盟店に配送する必要がない業態については、このような心配はせずに、全国で一気に拡大を図ることもフランチャイズ加盟募集戦略の中で検討されることになります。元々少量のため、宅急便等での配送がメインとなるためです。

フランチャズ加盟店にとっては、原材料費は大きな費用でもありますし、フランチャイズ本部にとっても魅力のある売上利益シュミレーション構築には、物流をどのようにするかは大きな課題となる点です。そのためには、出店体制、加盟店募集体制、商品や原材料の供給頻度等を充分に検討し、フランチャイズ本部を構築され、立ち上げを実施することが重要となります。

今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討の皆様やフランチャイズ本部展開をしている企業の少しでも参考になれば幸いです。

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