フランチャイズ本部構築は生産性改善に繋がるのか?
フランチャイズ本部構築は、生産性改善に繋がるのか?について今回は解説をしていきたいと思います。
1.生産性改善とは?
今、よく聞かれることで『生産性改善』という話が多数新聞やニュースで出てきているものと存じます。少子高齢化により、生産人口が減少する傾向が続き、直近どこの店舗型ビジネスであっても、人手不足が目立ってきているというのが実状ではないかと思います。
そもそも、生産性改善とは?アウトプット÷インプットを向上させるもので、アウトプットは売上や荒利や営業利益等が入ります。インプットには投下する経営資本(人、物、金)等が入ります。
つまり、生産性改善を行うには、人やモノや、金の投下資本を減らすか?人や物や金等の投下資本を同じにして、売上や荒利や営業利益を上げるか?どちらかになると思います。また、両方を取ることもできるものと存じます。
よく、世間では生産性改善とは業務効率化と同じに考えている企業や担当者が多いのが実状ですが、不況以降、日本はコスト削減は徹底的に実施していきている傾向もあり、生産性改善に限界がきているというのも実状ではないかと思います。
2.フランチャイズ本部構築や立ち上げと生産性改善
では、フランチャイズ本部構築や立ち上げを生産性改善の関係について考えていきたいと思います。先ほどの式の考え方であれば、インプットでは人・物・金については、フランチャイズ本部構築や立ち上げを行った段階では、大きく増加する傾向はないものと存じます。
当然、フランチャイズ本部構築や立ち上げを行う際の人の費用や資金は必要になるものと存じますが、直営店を増やすというとのは全く違うものであるととも思います。
逆に、フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施することで、コスト削減に繋がるということではないと思いますので、アウトプットが変わるか?が生産性改善のポイントとなると思います。
アウトプットや売上や荒利や営業利益ですから、加盟店を獲得できれば、加盟金や研修費やロイヤリティ等の売上が立つことになります。また荒利率も非常に高い商品のため、当然、アウトプットは加盟店が獲得し、加盟店を成功に導けることが出来れば、インプットは同じや少し増加しても大きく改善に繋がることはご理解頂けると思います。
つまり、フランチャイズ本部構築や立ち上げは現行、店舗を直営店で経営を実施している企業からすると生産性は大きく改善されることがわかると思います。
自社の社員1人のスーパーバイザーで60店舗などを見ている企業も同然ありますし、実際に運営を行っているのは、別の企業であるため、フランチャイズ本部構築や立ち上げは本部企業からすると大きな生産性向上に繋がるのです。
3.しかし・・・検討しないといけないのは?
フランチャイズ本部構築や立ち上げが生産性改善に繋がることは、前述しましたが、ここで検討しなくてはいけないのは?加盟店の生産性改善です。
フランチャイズ本部はフランチャイズ加盟店と一心同体で事業を行う事業ですから、フランチャイズ本部のみが生産性が上がっているからといって喜ぶわけにはいきません。フランチャイズ加盟店も生産性が改善されて初めて、両方がWin-Winになります。フランチャイズ加盟店が生産性が低いままであるのであれば、フランチャイズ加盟店の経営に支障が出てきて、撤退という形になります。
そうすると、フランチャイズ本部としても生産性が下がるということになるということです。これはビジネスモデルもあれば、収益体制もあるでしょうし、人や仕組みのレベルもあれば、機械化という視点もあるでしょう。
フランチャイズ本部構築や立ち上げを実施している企業はなおさら、このフランチャイズ加盟店の生産性向上を充分に考慮し、検討しなくてはらならない時代になってきていると思っております。
結論としては、フランチャイズ本部構築や立ち上げは本部にとっては、生産性改善の手法と充分になりえます。しかし、その際にフランチャイズ加盟店の生産性についても充分に考えてビジネスモデルを組み込むことが重要だと考えます。
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