フランチャイズ本部構築の加盟店審査基準について
今回はフランチャイズ本部構築や立ち上げ時に検討する加盟店の審査基準について解説をしていきたいと思います。
1.加盟店の審査基準はなぜ必要か?
フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討する際に、加盟店の審査基準を検討する場合がございます。今回は、審査基準として何を検討すべきか?について解説をしていきたいと思います。
最初にそもそもの加盟店の審査基準がなぜ必要か?ということですが、これは初期段階ではなかなか検討できないことが多いのではないかと思います。それは初期段階では、加盟店の審査基準を構築しても、その加盟開発の方が優先順位が高く、基準を満たしてなくても加盟をさせてしまうというのが実状ではないかと思います。
多少はしょうがない部分もあるでしょうが、それは危険な行為であるとも思います。特に初期段階の加盟店については、本部と一緒に成長して頂く候補者でもあるため、完璧な体制が出来ていない時でもあります。「誰と組むか?」は非常に重要な要素となるからです。
そもそも加盟基準を作る理由とは、自社のフランチャイズ本部を有効活用できるのはいったいどうのような人(会社)か?を明確にすることでもあると存じます。誰でも活用ができればいいですが、実際はそうではありません。
そのため、フランチャイズ本部としてもフランチャイズ加盟店としてもお互いが幸せになるために、フランチャイズ加盟基準を設定するのです。
どのようなフランチャイズ本部としても自社のビジネスモデルだけで、全ての加盟店を成功に導くことは正直難しいのは実状です。そのため、フランチャイズ加盟店の元々持っている力を充分に活用していく必要があります。
そのため、自社のビジネスモデルはどのような人や会社であれば実現してもらえるのか?を事前に明確にし、その基準に沿った人を加盟して頂くことが重要だと感じております。
2.加盟審査基準の設定について
加盟審査基準としてはどのようなものがあるのでしょうか?
下記は一例ですが、次のようなものがあります。
〇年齢基準
⇒例えばハードな仕事であったとして、年齢的な限界があるとき等
〇加盟時の必要人数基準
⇒1人ではできないビジネスモデル等時等
〇自己資金基準
⇒実際に事業を開始し運営する際に最低限自己資金としていくらぐらい必要か等
〇過去の経歴基準
⇒過去の同業界での経験や資格などが必要な場合の時など
〇信用性の基準
⇒過去の金銭的な信用性や経歴や人物像等
〇自社のフランチャイズ本部への適正度等
⇒考え方や志望の動機など
上記は一例ですが、参考にして頂ければ幸いです。
このような項目からどの程度必要なのか?を基準にしたものが加盟基準です。それを実際何で確認するのか?(証拠等)を含めて決定します。
当然、全てを満たしている加盟店は実際には少ない場合もありますので、最低限必要なものと、希望上必要なものとにウェイト分けをすることも必要です。
実際には、加盟者の状況を見ながら、この加盟基準は変更されていくものであると思いますが、最初に加盟基準を設けないことは、不適格な加盟店を加盟させるだけでなく、最初の段階で必要な既存店の成功に結び付けにくい環境となります。
そのため、今後、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討の方については、しっかりと加盟金基準を検討して頂きたいと思っております。
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