フランチャイズ本部構築・立ち上げにおける保証金の設定方法とは?
フランチャイズ本部構築・立ち上げをされる方からご相談の多い保証金の設定について解説していきます。
前回に引き続き、フランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている企業様向けに保証金の設定について解説をしていきたいと思っております。
1.保証金とはそもそも何か?
フランチャイズ本部構築や立ち上げをしている企業にある「保証金」。これはどのような意味合いで設定をしているのでしょうか?
今回はこの内容について解説をしていきたいと思っています。
保証金とは、加盟店が本部に本来支払うべき債務について、支払いが滞った場合等のために本部が担保として事前に設定するものです。賃貸物件等を借りた際に敷金として納めるお金を想定されるとわかりやすいと思います。
当然、保証金があるからと言って、加盟店が保証金で本来支払うべく、債務と相殺するということはできません。あくまでも何かあった際の担保として抑えるという性質のものになります。
そのため、フランチャイズ本部構築や立ち上げをされる企業様が検討する際には、まず考えないといけないのが、保証金を設定する必要があるのか?という視点ではないかと思います。
保証金を設定すれば、フランチャイズ本部としてはリスクヘッジになりますが、当然、初期投資は上がりますし、売上ではなく、預かり金となることも留意しなくてはなりません。加盟店の開発面との総合判断をする必要があるということになります。
あくまでも保証金は、預かり金ですから、加盟店が解約され、通常通り、フランチャイズ加盟店が支払うべき、金員がフランチャイズ本部に支払われれば、保証金は返金する必要があります。そこまで念頭に入れて、設定をする必要があるものと存じます。
2.保証金の額はどのように検討するのか?
保証金を実際に設定を行った方が良いと決めた後は、毎月、どの程度加盟店が本部に支払うものがあるのかを算出する必要があると思います。要は債務となりえる可能性があるものがどの程度あるのかを算出するということになります。
ではどのようなもの項目のものがあるのでしょうか?
下記は一例となりますが、ご参考にして頂ければ幸いです。
フランチャイズの加盟店がフランチャイズ本部に支払うものの例としては、ロイヤリティや原材料費、広告宣伝費、システム使用料等があります。こういった項目をまず抽出します。つまり、フランチャイズ本部の基本設計がされていないと算出はできないということになります。
その上で、モデルシュミレーションを元に額を算定されることになると思います。その何ヶ月分を担保として抑える必要があるのか?という視点で検討頂く必要があるものと存じます。
その上で、保証金を設定しますが、この額についても上がれば上がるほど、初期に掛かる費用は増加しますので、実際のフランチャイズ加盟店の開発戦略と照らして、妥当であるか?という視点で検討する必要があるものと存じます。
この保証金については、フランチャイズ加盟後にもフランチャイズ本部が抱えるリスクとしても重要になりますので、フランチャイズ本部構築や立ち上げ段階で、他のフランチャイズ本部の金額をただ参考にして決めるのではなく、自社のリスクと営業戦略に照らしてじっくり検討する必要があるのではないかと思っております。
フランチャイズ本部構築や立ち上げ時には、様々な決め事を決める必要がありますが、それぞれが、将来的に及ぼす影響を検討すると同時にすべてが、営業戦略に関わるこもの留意して頂くことが重要です。また、本部収益にも影響を与え、その後、簡単には変更が効かないことから、ぜひ、しっかりとしたご検討をされることをお願いしたいと考えております。
今後も、弊社ではフランチャイズ本部構築や立ち上げを検討されている企業様に向けて、様々な形で情報発信をしていきたいと考えております。継続してご拝読頂ければ幸いです。
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