フランチャイズ加盟時に必ず実施したいフランチャイズのマーケティング調査
今回は、フランチャイズ本部が提案してくるビジネスモデルの妥当性を評価する方法として、マーケティング調査については解説していきたいと思います。
1.フランチャイズ本部の市場環境調査をうのみにしない
フランチャイズの説明会に参加すると、必ずといって、フランチャイズビジネスモデルの紹介と共に、市場環境について話があると思います。自社のビジネスモデルは、成長市場です。市場規模が大きいのです。こういった話があります。
この市場環境調査の結果ですが、なんとなくデータとして提案してあるとその内容を信じる加盟希望者が多いものです。しかし、本当にそのまま信じていいのでしょうか?
データというものは切り方によって、伸びているものも作れます。
重要なことはちゃんとその情報の妥当性を評価することであると思います。
フランチャイズ本部によってはいい加減なところもありますし、何よりも加盟しようとしている業界であれば、自分自身でもしっかり調べるべきであると思っています。
フランチャイズ本部が提示している資料が違うと言って加盟した後でいったとしても、正直な感想は、自分で調べていない責任もあると思います。経営者なのですから・・・・
ではどのようにことを調査すればよいのでしょうか?
ぜひ、調査してほしいことは2つあります。
①市場環境調査
②商圏調査
の2つになります。
重要なことは、フランチャイズ本部が提案してくる市場調査の妥当性の評価ともう一つは、なぜそのモデルは成功モデルなのか?をしっかり研究することです。
大金をはたいて加盟するのですから、ぜひ、しっかり実施して頂きたいと思います。
2.市場環境調査とは?
最初は、フランチャイズ本部が提案しているビジネスモデルの市場環境調査を実施します。
何をすればいいかというと概ね次のことを調べて頂きたいと思っています。
①マーケットの情報
市場規模や市場の伸びなど。『〇〇市場規模』 や 『××市場調査』などで業界を調べれば今は、インターネットで多くの情報が入手できます。しっかり検証し、本当に取り組む業界なのかをしっかり吟味して頂きたいと思います。
②法的要因
法的要因は、その業界についての法規制や国や行政の政策の動きになります。
消費税増税も会社経営に影響を与える法規制になります。
介護が伸びているということで介護保険ビジネスに取り組んだ方が、これから介護保険収入が減ると言ってご相談に来られることが多いですが、そのようなことは、前からわかっていた話です・・・
③経済的要因
経済的要因とは、女性が社会進出しているや、少子高齢化が進んでいるなどの一般社会の動きです。 これも、ネットでは多数情報が出ています。しっかり検証し、多角的にフランチャイズビジネスモデルの妥当性を評価して頂きたいと思っています。
重要なことは、妥当性の評価だけでなく、何が今リスクなのか?それを超えるメリットは何なのか?を事前に予測することになります。予測ができれば対策をとることができます。ぜひ、実践されることをお勧めいたします。
4.出店する予定の店舗の商圏調査
これは、ぜひ、実施して頂きたい調査です。フランチャイズ本部と契約をした後に、店舗を探すことになるケースが多いですが、フランチャイズ本部の商圏調査・立地調査の結果をそのまま受け入れるのではなく、しっかりご自身でも実施されることをお勧めします。
私は仕事柄フランチャイズ本部とお付き合いするケースが多いですが、このノウハウを本当の意味で持っているフランチャイズ本部は少ないことを痛感しています。
特に飲食業のフランチャイズは、うちは立地を選ばない商品力だからと言って、商圏調査や立地調査を怠っているケースがありますが、『なぜか立地は問わないのに、撤退されている加盟店がいる』点が非常に不思議です。(そういう場合は、店長の問題やサービスの問題だったというのでしょうが・・・)
ぜひ、ご自身でもしっかり商圏調査を実施して頂きたいと思います。
商圏調査の方法については、弊社のブログにも紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
今回は、フランチャイズ本部に加盟を検討する際に必要なマーケティング調査についてはお話をしました。重要なことは、加盟する場合は、しっかり調査をご自身でもしていただきたいということです。ぜひ、参考にして頂ければ幸いです。
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