熊本で起業することのメリットとフランチャイズを検討したい理由
1.熊本の起業環境はどのようなものか?
全国では起業家熱が高まっており、特にお隣の九州福岡については、全国的にも創業特区となり、盛り上がりを見せております。
今回は、熊本県で起業をすることのメリットとフランチャイズについて考えていきたいと思います。
熊本の起業率は、2012年経済センサス活動調査の結果によると、2.4%という状況であり、全国:2.7%からすると0.3ポイント下回るという結果となっております。
(出典:地方経済総合研究所 調査結果 2014年8月)
つまり、起業率だけで見ると、全国平均か遅れている地域と言えますが、順位は、全国平均からの順位で見ると15位と比較的起業が進んでいる県となっております。
これは東京:3.9%、沖縄:3.6%、神奈川:3.3%が大きく数値を引き上げているために起業率だけでは語れないということです。
業種別にみると、熊本県の特色が見えてきます。
全国よりも起業率が高い分類は次の通りです。
- 飲食宿泊サービス業:4%(全国+0.2%)
- 製造業:0%(全国+0.3%)
- 不動産・物品賃貸業:0%(全国+0.2%)
熊本県の賃料の安さ等からくる製造業や豊富な観光資源や地域産品を活用した飲食宿泊サービス業に関しては、熊本の特色であるとも思います。
決して、経済成長率が高い県ではございませんが、熊本県での起業のメリットは次のようなものがあると考えられます。
2.熊本県で起業するメリット
①熊本の産業別出荷額の40%以上は電気機器、輸送用機器
熊本は、昭和40年頃から積極的な工業導入により、繊維・衣料、電気製品、輸送機器などの企業進出が相次ぎました。各大手メーカーが熊本へ進出し、輸送や電気関連(半導体関連産業)については、全国的な一大集積地となっております。
製造業にとっては、土地も安く、安価な労働力の確保ができる点で(最低賃金694.円。全国39位)。九州の中央に位置する点などから、進出が多く進んでいます。
こういった立地を活かして、製造産業を行うには、非常に恵まれている県ともいます。
②好立地出店が可能である
店舗型で出店をされる際には、この好立地出店というのが要になりますが、東京都心
等では好立地はほぼ空いていないという環境です。しかし、熊本県では、熊本中心部では、好立地出店は難しいものの、郊外型では好立地出店はまだまだ可能の性がある状況となっています。郊外型でも成功するビジネスについては、好都合と言えます。
更に家賃も安く、固定費を圧縮して、起業をする方についても好都合と言えます。
③人件費は安い
最低賃金が低いことで、従業員を採用する相場についても他県と比較すると安価にな
ります。そのため、フランチャイズビジネス等は好都合ともいえます。フランチャイズ
ビジネスのチャージは、人件費は考慮されておりません。つまり、人件費が高い県でも
低い県でも、売上や利益又は低額で同じチャージが適用されています。
つまり、人件費の安い県であれば、同じ売上でも、人件費は安く、家賃も安いため、利益を出すことが容易であると言えるのです。
④観光資源・豊富な食材
熊本県は阿蘇や天草を代表とされる観光資源が豊富であり、更に、農産物、魚介類、肉類についても全国的な名産品が数多く存在します。当然、新鮮で安く仕入れができることができるため、観光資源や、熊本の食材を活かしたビジネス展開はメリットがあると言えます。
⑤香港、台湾との振興が積極的
熊本県では、近年、アジアへの航空便や船便の利便性が向上し、香港や台湾等との新興も進んでいます。海外展開を視野に入れた起業については、立地の特性で非常に有利となっています。
⑥東京都心で伸びきっているビジネスでも地方ではこれから
東京都心で伸びている市場やビジネスが熊本県ではこれからという場合が多いのが実情であると思います。東京都心では、『もう遅いかな・・・』というビジネスでも大きく伸ばす可能性が秘めています。
東京都心の経営状況を見て、ビジネスに参入することが出来ます。
3.熊本県でのフランチャイズを検討したい理由
熊本県で、フランチャイズを検討したい理由としては、以下のことがあると考えられます。
①郊外型の店舗型フランチャイズは最適
郊外には、まだまだ好立地での出店の可能性がある熊本県。観光資源も非常に豊富であり、県外からの旅行客も多いと状況です。
カフェチェーンや飲食チェーン等については、非常に好条件を安く獲得しやすい環境ともいえます。
しかし、熊本県では、起業家を支援するセミナーや経営情報を得る機会は他県と比較すると少ないため、起業家の資質に起因するところが多いとも言えます。
フランチャイズは、継続的に経営ノウハウを入手することができるため、情報の少なさを補う点という点で非常にメリットが大きい要因であると考えます。
②地方での起業はブランド確立の苦労が多い
地方で起業する際に、一番困難なのは、自社のブランド確立に多大な苦労があるということではないでしょうか?自社のことを認知され、商品やサービスの良さを知ってもらう前に、起業家には運転資金の壁を迎えることになります。
フランチャイズビジネスは、既にブランドが確立され、市場に認知されているケースも多く、開業当初から、売上の予測が立てやすいビジネスモデルでもあるため、運転資金が少なくても事業が軌道にのる可能性が高いというメリットがあります。
また、金融機関からの信頼も得やすいというメリットもあります。
特に地方は閉鎖されている考え方が強いため、『知っている』ということがビジネスに大きく影響を与えます。その点で起業する際にフランチャイズという選択肢は大きな意味を持ちます。
4.まとめ
本日は、熊本県で起業するメリットとフランチャイズという選択肢についてお話をさせて頂きました。個人的には、活性化を図るためには起業という新しいイノベーションが地域の活性化の視点からも必要な県であると思います。
熊本に限らず、地方での開業は都心ではない様々なメリットがあります。
是非、ご検討されてみてはいかがでしょうか?
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